“開催趣旨”

大規模土砂災害から8日目。

本日、13時から議事堂4階にて、「全員協議会」が開催されました。

全員協議会とは?

この度の災害に際し、先ずは1枚目の写真「配席表」にて。

赤線から手前が「議員席」で、全議員「52人」が一堂に会し。

赤線から奥側が「理事者席」で、市長に副市長、各局の局長など。

「行政の中枢」とも呼べる幹部職員「約70人」が一堂に集い。

いわゆる、市政を司る「心臓部」約130人が大集合しては。

行政側から、災害報告(ココまでの経緯や現状説明等)が行なわれた後。

議会側から、「これまで」や「これから」に対して質疑が行なわれる。

そして、実際に行なわれたわけですが…。

今なお、行方不明者の発見に全力が注がれ。

亡くなられた方々に、一時避難をされている方々。

多くの人々が心身ともに大きな傷を負った甚大なる災害の。

現在は?

「只中」(まっさいちゅう)と表現して、何ら過言ではありません。

そんな折、「最も現場で指揮を執らなければならない」。

「最も刻々と変化する最新情報を把握しなければならない」。

「最も判断と決断が迫られ、そこをチェックしなければならない」。

こうした、繰り返しとなれ、人命救助や街の復旧へ。

最も密接に係わり、最も責任を負う面々が。

この無駄に出来ない大事な時期の大事な時間を費やし。

「全員協議会」を行なうのです。

ゆえ、当然「協議会を簡素に終わらせる必要性」はないながら。

1分、1秒とまで極端に表現せずとも、今の10分や1時間って非常に大事で。

(生涯、時間って大事なのですが、取り分け)

たとえば「行政」側の出席者にスポットを当てても。

約1万1千人の職員の中から、ランダムに抜粋した70名ではありません。

組織、そのヒエラルキーで「上から80名中の70名」の主要人物を。

協議会と言う名目で一定時間を「拘束」するのですから。

「今」、このタイミングの協議会、だからこそ…

「長々と言いたい事を最後まで言い尽くす」のは絶対に違う。と、思われ。

まさに、時と場所と場合の、問われるは「TPO」。

だから、なので、ですから、本日の協議会“当日”を迎える事前に。

議会サイドでも「代表者会議」が行なわれ、濃く、密に、凝縮して。

前向きであり建設的で、「有意義な全員会議に致しましょう」と。

議会サイドにて重々「共通認識」を形成していながら。

当日のフタを開けてみれば?

この時期、不安を抱える市民の皆様へ吐露するのも誠に申し訳ないながら。

「驚く」レベルではなく、「驚愕」のレベル。

結果、13時から17時まで行なわれた、行なわれてしまった協議会は。

確かに、行政の初動対応や、その後の支持系統など。

今後も早急に検証されては、改善されるべきモノは改善されなければならず。

しかし、あくまで、この時期の「今回の会合」で、議会サイドに言及すれば。

犯人探しをする場でも、誰かの足を引っ張る場でも。

会場へ駆けつけた地元支援者の前で「貴方の声を届けましたよ」との発表の場や。

「私は、兎にも角にも個人的に、こう思うのだ!」との自己主張の場。

ましてや「現地で、こんな声を拾ったので届けます」なんて。

今日までの間に…

個別で電話なり面と向かって担当課と話して済むレベルを持ち込む場ではない。

また、行政サイドに言及すれば。

「自己弁護の機会や来たる」と、表情には出さずとも嬉々として。

ダラダラと長々と、語り続ける場でもない。

「こちとら貴方の口上を拝聴しに来たわけじゃない」って話。

在り来たりながら「バランス感覚」との言葉がありますけども。

「ここまで欠落し得るんだな」と、翻って「感心」の域です。

その証拠に、あれだけ報道陣が協議会に詰め掛けては、取材が行なわれながら。

その模様が、あれだけ夕方や夜のニュースに“相応の時間”すら割かれなかった事実。

報道のカメラクルーが、途中から明らかに「カメラを回す事」に熱量を失っていましたから。

「この人達は何を言い合っているのだろうか?」と。

勿論、今回の4時間が「全て不毛であった」と申しているのではありません。

ただ、「今回の20倍は有意義な時間に出来た」と率直に申しているのです。

兎にも角にも、今なお苦しんでいる方々、戦っている方々が大勢いらっしゃる。

「みんなで一丸となろうぜ!」。

と、切に感じた、全員の協議会でありました。

投稿日 : 2014年8月28日
 “開催趣旨”

 1週間が経過して

午前中に議会棟にて、様々な業務を終えた後。

午後からは…

と、その前に。

大規模土砂災害が発生した当初は?

兎にも角にも。

山肌から集落へ大量に流れ込んだ土砂を取り除くべく。

人々や車両の行き来を取り戻すべく。

先ずは、土砂(泥)を入れる土嚢(どのう)袋が絶対的に不足しておりました。

しかし、市内・県内をはじめ。

県外からも多量の土嚢袋が現地へ届けられ。

今なお、土嚢袋が隅々へ「行き届いている」とまでは言えないながら。

当初よりは、飛躍的に改善されております。

さすれば、次の段階として。

泥の入った無数の土嚢が道路脇などに積み上げられ。

再度、人々や車両の行き来が制限されるエリアも現れていて。

現在も、市側が急ピッチで「土嚢の撤去」を進めているのですが。

“現在進行形”にて土嚢が増え続けているのですから。

「簡単に追いつく」次元の話ではありません。

ならばと、話は冒頭へ戻りますが、午後からは。

ダンプを借りて、どうにも土嚢の山で融通の利かないエリアへ繰り出し。

友人やボランティアの学生と一緒に。

合計で○トンにも及ぶ土嚢を運び出しました。

ちなみに、土嚢の一時的な廃棄先は、写真にある地図の場所。

「高瀬大橋」の南西、赤い矢印の先にある太田川沿いの「河川敷」。

※北側から南側へ一方向の進入路となります

私共が、幾度も現場と廃棄先を往復して…

半日で、アレだけの土嚢を運び出せたのですから。

こうしたチームが「有志レベル」で増強できれば…。

ただし、幾つか注意事項に懸念事項もあり。

私共の場合は、現地の地理(道路)を詳細にわたり把握しているので。

行き来する重機等に迷惑を掛けないアプローチを選び、動けた事が一つ。

(裏を返せば、土嚢を運び出すのに行方不明者の捜索等に迷惑を掛けたりは本末転倒)

また、「二次災害防止の為」に、敢えて土嚢を積み重ねては。

今後へ備え、一時的な「防壁」とされている方々も大勢いらっしゃるので。

時に、土嚢の積まれた周辺家屋にも「先ずは伺いを立てる」必要性も生じたり。

いずれにせよ、四の五の言ってられませんので。

「現場に混乱を招かぬ」を大前提に。

市民レベルでも「土嚢の撤去チーム」が確立されるよう。

引き続き、各方面に打診してみる所存。

※ちなみに上記は独断で動いているのではなく、事前に関係各所と協議しております

して、時は20時前後だったでしょうか。

トラックを降りては、現地から自転車で帰宅していると。

「他県ナンバー」の何台もの警察車両が、現地から高速のインターへと。

連日。

遠方からも駆け付けて頂き。

いち広島市民としても「感謝」の一語に尽きます。

投稿日 : 2014年8月26日
 1週間が経過して

 従事 させて 頂く

「何から書き綴ればいいのか?」

それだけ、混沌とした中を、夢中で走ったココ数日間でありますが。

この度の様な大規模災害の際に、「議会」では?

議会にしか出来ない、議会にしか務まらない「役割」があり。

各々が、各々の立場で。

各々が課せられた役割を最優先に全うするが、大事。

例えば、私などは。

議会として、議員として出来る事があれば。

また、いち市民として出来る事もある。

ゆえ、幾つもの予定、業務はあれど。

可能な限り、現地へ出向く日々。

無論、「各所の復旧作業のお手伝い」に留まらず。

一般市民から対策本部へ連絡がつき難い状態などもあったので。

市民からの伝達(要望)事項を行政へ届けるべく。

現場と区役所との間を往復したり。

各所の現況を把握すべく、ヒアリングを行なったり。

交通の妨げにならぬよう、自転車で物資の配送を手伝ったり、etc。

重ねて、各方面から「こうした手助け、手伝いをしたい」等々。

有り難きかな、幾つも“善意の申し出”を頂戴するので。

それが可能か?否か?と検討しながら、何とか実らせるべく。

現在も、色々と調整を図らせて頂ている次第。

顧みれば、災害の発生した直後の話。

現地に住む友人より、「とにかく大変な事になっている!」

との一報を受け、直ぐに現地へ飛び、あらゆるエリアへ足を延ばしました。

さすれば、現地は救助・救援も「初動」の段階であり。

最も被害の大きかった現場では。

収容を待つ複数人のご遺体が。

風雨を避けた民家の一角に、安置されている状態。

中でも、土石流に襲われた、ある年配者のご遺体を。

ご存命であった、同世代の友人らしき人物が。

未だ、山肌から溢れ出る水をバケツで汲んで来ては。

穏かに、丁寧に。

ご遺体についた泥を拭き取ってあげている姿を目の当たりにし。

言葉を失いました。

なので、私は毎日、現場へ作業着で足を踏み入れておりますけども。

どうしても、携帯なりカメラを構える気分にはなれず。

今日現在まで、1枚の現場写真も撮っておりません。

(間違っても写真を撮影されている方々を非難しているのではありません)

しかしながら、改めて。

「人」とは、かくも温かくあり。

現地では、ご近所同士が力を合わせ。

また、消防、警察、自衛隊にボランティアと。

各方面から沢山の方々が集って下さり、その力を「結集」させ。

行方不明者の発見や街の復旧に全力を尽くして下さっている。

私ごときも引き続き。

浮つくでなく、地に足をつけ、私が、私の立場にて果たせる事に。

シッカリと取り組んで参る所存です。

投稿日 : 2014年8月25日
 従事 させて 頂く

 ボランティア活動はじまる

前回のブログでは、この度の大規模土砂災害について。

「今後、ボランティア・スタッフ等の募集も行われるだろうから」

「現地での救出、復旧作業を潤滑に進める為にも」

「無闇に現地へ向かうのは…」

と、自粛を促せて頂きました。

そして、「その後」の話。

連日、現地へ入っては、また区役所と往復しているので。

定点観測と申しますか。

様々な現場の状況「変化」を把握し得ます。

そこで、昨日など現地では?

スコップを手にした高校生や大学生など。

学生ボランティア・スタッフの姿が、一気に増えました。

みんな汗をかきながら、泥にまみれながら。

表情には、どこか「社会に役立っている」との…

充実が見て取れる。

しかし!

サンダルに短パン姿の学生が、至る所で数多く散見され。

また、本日より広島市社会福祉協議会にて。

正式に、ボランティア・スタッフの募集と受付を開始されたので。

今後、現地では?

飛躍的にボランティア・スタッフの姿が増える事でしょう。

つきましては、老婆心ながら私からの忠言を少々。

現地では、とにかく粉塵が凄いので、マスクは必須ながら。

各所には、まだまだガレキが散乱しており。

サンダル短パンでの作業にて、切り傷などを負う可能性は大。

続ければ、その切り傷からバイ菌が入り…

「感染症」となる可能性もある。

くれぐれも、ボランティア活動に従事するなれば。

先ずは「身も守る」服装での参加を心がけて下さいまし。

ボランティア・スタッフ一人が怪我を負い。

スタッフ二人が肩を貸す。

そんな事態を未然に防ぐは、百の治療より一つの予防。

他者を助ける為に、先ずは自らを大切に。

何卒、宜しくお願い申し上げます。

投稿日 : 2014年8月22日
 ボランティア活動はじまる

 現場から

局地的な豪雨により。

安佐南区と安佐北区に甚大な被害を及ぼした土砂災害。

まずもって、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

私も、早朝より、山本から緑井・八木まで。

自転車と徒歩で、現地状況の把握と、必要なる物資を届けるべく。

また、安否確認などで現地と区役所の往復を繰り返すなど。

現場に触れて来た一人として。

とにかく、人の数倍はある岩が、そこかしこに散乱し。

山中からは、未だ大量の水が流れ出し。

脆弱な泥土が広範囲に亘り、あらゆる道を覆う状態。

現地に友人知人が存在し、連絡がつかないので安否の確認を。

等々。

しかし、それ以外のケースでは。

現地は、未だ、発見されていない行方不明者の救出作業が進められ。

いたる所では、重機や救護の大型車両が行き来して。

周辺各所は、公共交通の不通に、被害道路の交通規制が行なわれるなど。

混沌としたる状態。

かつ、天候も今後、定期的な雨が予想されるなど。

二次、三次災害の恐れも充分にあります。

「今、自らでも何かお手伝いをしたい!」

と、切望されている方々沢山いらっしゃるかと存じますが。

いずれ、「復旧・復興ボランティア」の要請等も行われると思れ。

何より、まずは現地での「救助活動」が潤滑に行なわれるよう。

無闇に、現地や周辺に足を運び入れぬよう。

お願い申し上げます。

投稿日 : 2014年8月20日
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