1st half

誰の気もそぞろとなる、金曜日のアフター・ファイブ。

私も帰路に就こうと、議会棟の1階へ下りては自転車にまたがった瞬間!?

我が身を襲うは、Flat tire!そう!パンクです。

無情ながら、35度に上昇した気温たるや、直ぐに下がってくれるモノでもなく。

まだまだ暑い中、最短でも「徒歩15分」の場所にある…

「老夫婦が切り盛りする」と表現すれば、失礼なので…

「ヴェテラン・メカニックがスタンバイされる」自転車屋へ向かいました。

無論、自転車を押して。

汗ビッショリとなりて、ようやく自転車屋へ到着すると。

奥で新聞を読まれていた店のご婦人が、おもむろに口にされる。

「今日は暑いから、主人は先に休んどるんよ」

「自転車を置いて帰りぃ」「明日には治しておくけん」

「ホレ!コレ代車♪」

物事が好転しているのか悪化しているのかさえ把握する事も難しい程に。

淀みなく、ココまでの所要時間、ざっと50秒でのノー・チョイス。

私は、代車で帰宅しては「明日、自転車を取りに来る事」となり。

登場して来たのが、この「山吹色の絵に描いた様なママチャリ」。

誰が見ても、既にサドルが左に大きく向いており。

待つは、「取舵(とりかじ)いっぱい!」での船出。

(船では右に切るを「面舵(おもかじ)と言う♪)

私は「気ぃつかぃぃ」なので、ご婦人の目前にて…

あからさまにサドルを正す勇気を持ち合わせておらず。

しかし、ご婦人の「ごく自然な」振る舞いと気前が心地良く。

そこは身を任せながら、重ねて…

「お母さん♪名前と連絡先を書いておきましょうか?」と申し出ると。

「ええよ!アンタの自転車の方が高いんじゃけえ!」

「必ず帰って来るじゃろ♪」(屈託の無い微笑み付き)

と、これまたウイットに富んだご返答を頂戴。

仏教で申すところの「幸福」も「不幸」も無く。

あるのは、「そこへ起こった事象」(現実)のみ。

どう受け取るかは全て私の心象一つであり。

パンクしながらも、どこか爽やかな余韻を残し、自転車屋を後にしました。

我が家へ向けての再出発♪

さすれば。

自動車の車検でもないのに、代車をお借りした身分で甚だ非礼ながら。

「漕ぐ度にバックしているのでは?」との錯覚に真剣に陥るほど…

進まないんだ。山吹色のママチャリ(笑)

しかも、ペダルを1回転させる毎に、必ず「コクッ♪」と金属音が鳴り。

何を誇張するでなし、漕ぎ続けると一定のリズムにて。

「コクッ♪コクッ♪コクッ♪コクッ♪」とのメトロノーム状態。

前カゴにバイエルの楽譜を置いて、エレクトーンを弾きたい衝動に…

なんて妄想は別にせよ。

道中、同じカラーリングのアストラムラインと“奇跡の立体交差”を見せるなど。

こんなにも「ゆ〜っくり」と自転車を走らせたのは久々で、どこか新鮮♪

ノンビリと夕焼けに浮かび上がる山の稜線を眺めながら。

また、狂おしい程に、汗かきながら。

40分間で、延べ40台ほどの自転車に追い抜かれながらも。

心穏かに自宅へ到着。

さてと。

安堵も束の間、胸中に去来するは?

普段は「復路」なのですが、代車では「往路」の事実。

明日、必ずや暑くなるであろう天候の下。

必然的に、あの自転車屋へ向かわねばなりません。

ふう。

もしも明日、週末のドライブを堪能されている途中。

沿道に一輪車にも抜かれんばかりの山吹色の二輪車を見かけたらば?

十中八九、まず間違いなく、それは私なので。

激励のエールを…

Please!Give me!与えたもう!

投稿日 : 2015年7月31日

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