転ばぬ先の陰徳

「陰徳」(いんとく):人に知れないように施す善行

かつて、ある司会者さんがチャリティー関連のテレビ番組にて。

「偽善者と呼ばれてもええやないか」

「何もしないよりはずっとイイ」

と、口にされたいた事がありました。

そこで、さして「陰徳」にまで値せずとも。

また、自らを美化するつもりもないながら。

手前勝手な、著しく些細な話を少々。

アレは、遡る事、6、7年前。

私の妻が、愛娘を自転車の後部座席に乗せ。

(幼児専用チャイルド・シード完備の自転車)

お出掛けをしていた時の事。

妻が交差点で自転車を停車させようとした際に…

自転車はバランスを崩し、転倒してしまいました。

当然、娘はヘルメットを被っていたので、大事には至らず。

しかし、突然に襲ったアクシデントと体全体への衝撃により。

娘は、号泣。

この「たった一つの出来事」で、その後、娘は数年間に亘り。

「自転車でのお出掛け」を、頑なに拒み続けました。

いわゆる「トラウマ」ってやつ。

こうした事例が、私の脳内にもインプットされており。

話は“現代”へと移行しますけども。

私のご近所は、おそらく市内全域に於いてもトップレベルで…

幼児をはじめとした「子育て世代」の多い地域。

夕方にでもなれば、先述と同様に。

お母さんが自転車にて、子供を後部のみならず、前方にも乗せ。

3人乗りで走行しながら。

ハンドルに提げられるは、買い物で大きく膨らむエコ・バッグ。

「ココまでバランスを崩しやすい条件が揃うものか?!」

との自転車が、右に左へと頻繁に往来しています。

重ねて、なにせ人口が多く、密集している地域なので。

各所に駐車場が散見されるのですが…

中には、舗装されていない「じゃり」(小石)の駐車場も多く。

車の出入りで、はじき出された小石が。

「歩道や車道に散在する」環境が常態化。

バランスの悪い自転車の「ジャンプ台」と成り得るであろう。

5センチ角の石ころと遭遇するケースも少なくなく。

ゆえ、私は10キロのジョギングをしている最中に…

そうした石ころを発見したらば、全て拾っては駐車場へ戻す…

「キャッチ&リリース」活動を何年も続けていて。

で、改まってココに、何を言わんか?

おそらく、自らの娘が自転車で転倒していなければ…

私は道端の小石に気づく人間ではなかったかも?

(本当に小石の様な話を延々と恐縮です♪)

しかし、今では気づき、必ず拾う。

と申しますのも、先だって、地域の年輩の方が私の所へ。

子供達の通学路について「安全確保」の旨、要望を届けに来て下さり。

何も「自助」「共助」「公助」との常套句を羅列せずとも。

「みんなの街を、みんなが手の届く範囲からでも共助する」。

そんな年輩の方の眼差しが、無性に嬉しく感じられたりで。

この度の「小石を拾う」とは、あくまで比喩であり。

どこか、あてつけがましく恐縮ながら…

小石、拾ってますか?

ならば、かの名作映画の様な自転車は未然に防げるかもしれません♪

投稿日 : 2014年7月23日

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