広島市安佐南区から市政を新たに! みんなでいっしょに変えて行きましょう!
石橋竜史(いしばし りゅうじ)の公式Webサイトです。
6月議会も、いよいよ最終日を迎えます。
そこで、注目が集まる1つとして挙げられるのが「議員定数の削減」。
ならばと、過去の議員数、その条例改正に伴う変遷に目を向けてみれば。
*昭和58年
「中区:9」「東区:8」「南区:10」「西区:10」
「安佐南区:11」「安佐北区:8」「安芸区:4」 計60
*昭和62年(昭和60年の旧五日市町との合併に伴う等)
「中区:8」「東区:8」「南区:9」「西区:10」
「安佐南区:11」「安佐北区:8」「安芸区:4」「佐伯区:6」 計64
*平成7年
「中区:8」「東区:7」「南区:8」「西区:10」
「安佐南区:10」「安佐北区:8」「安芸区:4」「佐伯区:6」 計61
*平成11年
「中区:7」「東区:7」「南区:8」「西区:10」
「安佐南区:10」「安佐北区:8」「安芸区:4」「佐伯区:6」 計60
*平成19年
「中区:6」「東区:6」「南区:7」「西区:9」
「安佐南区:10」「安佐北区:7」「安芸区:4」「佐伯区:6」 計55(現行の構成数)
要約すれば、本市では「約2万1千人に1人」議員が存在し。
本市8区に於いては、安佐南区の様に24万人にも迫るエリアもあれば。
安芸区の様に約8万人のエリアもあって。
“今現在の人口に比率”にて、最新の配分を割り出してみたらば?
現行の「55人」の定数へ…
安佐南区に増員1人、南区が減員1人にならなければならない。(必須ではありません)
こういった背景を踏まえながら、この度の議会では各会派から。
@東区・南区・西区・安芸区から各1人で計4人の議員数・削減。
A東区・南区・西区から各1人で計3人の議員数・削減。
B南区から計1人の議員数・削減と、3種の条例改正案が提出され。
最終的に、この議会で如何なる結論が導き出されるのか?
そこで、話を進める前段に私見を申せば、あまりにも…。
Why? What? How? の「2W1H」(なぜ?何を?どうしたいのか?)が不明瞭。
広島市を良くしたいのか? 単に経費を削減したいのか?
パワーバランスの戦略なのか? 誰かの公約の実現に加担してあげたいのか?
私は何も悪態をつくでなく、率直に「何が目的か?」が未だ分かりません。
先ずもって私は「議員数や議員報酬を絶対に堅持しましょう!」なんて思想の持ち主ではない。
ながら、「経費(定数)の削減」であったり、時に、選挙でも立候補時に…
報酬や退職金を「○%削減します」との公約が目につく昨今ですけども。
コレは、当人が無意識であろうと、なかろうと、イコール。
断言しないまでも「削減したお金で票を買っている」と言い換える事も出来ます。
「自らで身を削りますから、是非!私へ!」と。
また、裏を返せば…
「結局、アナタ方は金の話なんでしょ?」
「ホラ♪コレで如何でしょうか?!」と、ある意味で。
「有権者を見下し、愚弄している」と言っても過言ではなく。
事務事業の見直しなどで「市民の方々にも新たなご負担を強いる事となる」。
こうした時世に突入している事は確かながら。
だからこそ、この置かれた局面を改善するべく。
多角的で立方的な「複眼」と「打開策」が必要になる訳で。
ある村が、農作物を有害鳥獣に荒らされ…
「あまりにも被害額が酷いから」と複数のハンターを雇い。
その後、村を運営して行くにあたり、経費削減が叫ばれ。
結果、ハンターを解雇しても、被害額の軽減には繋がりません。
何でしょう? この種の議論の出発点が…
ポピュリズムへの迎合であったり、時代の空気に支配され過ぎている感は否めず。
実際の話、「優秀な議員が1人」存在すれば?
いくらでも無駄な公金の投入を抑制しては、本市への実入りを増やす事も可能。
「議員1人」が行政や議会全体(市民益)へもたらす効果たるや。
何ら誇張するでなく「多大」にあって。
また、そうした可能性を秘めた方々が、今後も選挙で新たに当選されては。
次々と議会へ参画される事を、心から望む次第。
重ねて、「議会を取り込まん」と条件提示まで行なっては。
明白なる触手が「行政」側から「議会」側へ伸びる昨今。
「頭を撫でる数」(議員数)が少なくなれば、なる程に。
本市の二元代表制が機能不全に陥って行く懸念はある。
いずれにせよ、自問自答、自戒の意味も込めて。
常に問われているのは、「議員数」でなく「議員質」であれ。
「より良い街を、議会を、形成して行く」に当たっての最適解は…
「議員定数の削減」ではないんだけどな。
ただ、そう口にすると「保身からでは?」と捉えられてしまったりもして。
実(げ)に、やねこいのぉ。
投稿日 : 2014年6月30日