善も一生 悪も一生

予算特別委員会の最終日。

「市長等の退職手当の特例に関する条例」の制定について。

議会側より「修正案」が提出されました。

その提案理由とは?

「今回、提出された条例案は」

「市長、及び副市長の退職手当を減額しようとするものであるが」

「市長の退職手当について」

「税収に比較して市債残高が5.4倍と言う本市の厳しい財政状況をはじめ」

「平成26年1月現在で、名古屋市、堺市、静岡市は既に不支給」

「大阪市は81%、千葉市は50%、福岡市は40%の減額となっている」

「他の政令市の状況を勘案すると、30%の切り込みは不足である」

「こうした理由から、市長の退職手当については」

「50%減額する必要があると考え、本修正案を提出する」

とのモノでありました。

結果的には、採決において「否決」されたのですが。

(50%減額ではなく、30%減額案のまま)

この「市長の退職手当」に関して、世間一般では…

「様々な所感を抱かれるのでは?」と思われます。

例えば?

「何でも削減とのポピュリズムに影響される必要は無い」

「私はコレだけの退職手当に見合う十分な働きをしている」

と、「胸を張って満額の約4千万円を受け取れば良いのではないか」

との意見。

また、一方では?

「市民の公共サービスが次々と見直されているのだから」

「まずは自ら身を切るべきで、市長職は再就職先ではない」

と、「他都市同様、退職手当はゼロにしてトップが範を示すべき」

との意見。

他に?

「手当を30%削減すると表明しているのだから、それでヨシとすればヨシ」

や、「他都市の削減は平均65%なので、50%の削減は行うべき」

等々。

補足までに、政令市の首長選レベルになれば。

立候補時にも、莫大な数千万円単位の選挙資金が必要となり。

退職時に「そこを補完したい」との思いは、誰に限らず抱かれるのかも?

いずれにせよ、私共「議員」は市長職と違い。

当然ながら退職手当等は存在しません。

また、私共は「子育て世代」のド真ん中にあり。

今後、10年前後は…

養育(教育)費等々、最も貯蓄しなければならない時期を迎える。

ながら、議員とは、精力的に活動すれば、する程に出費がかさみ。

正直な話、現実の話、お金など全く貯まるモノでなく。

そんな私ですら、もしも退職するならば?

「公金(血税)から数千万円を受け取れるので、受け取っておく」

こうした考えは、自らの性格的にも“絶対に”持ち合わせていない。

職を辞した後にせよ。

わずかに持ち合わせた己の才覚にて、己の道は切り拓いて行く所存。

古くは…

「世を動かすは利己心なき井戸塀(いどべい)政治家」と言われ。

世の為、人の為、政治活動に自らの財産を全て注ぎ込み。

最終的に、家には井戸と塀しか残っていないと。

「退職手当を受け取らぬ」や「井戸塀政治家」を。

胆略的に「是」と申しているのでなく、人には人の道がある。

ただ。

「激務の対価」なんてナンセンスで。

自らの身を、時間を、人生を、「街へ捧げるべく」覚悟を持って立候補した後。

やっぱり受け取れるんだろうな。血税から退職金を。

世の中、そんなに奇麗事で回っていないのは確かであれ。

理解し難いな。

人生の先輩方へ告ぐ。

あの安佐市民病院の移転に関する「無記名投票」でも辟易したが。

お願いだから、もう少しは「生き様」と言うのかな。

格好良い「大人の背中」を見せてくれよ。

投稿日 : 2014年3月25日

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