広島市安佐南区から市政を新たに! みんなでいっしょに変えて行きましょう!
石橋竜史(いしばし りゅうじ)の公式Webサイトです。
本日も定例会にて、一般質問。
そう言えば昨日の話ですが、ザックリと表現すれば。
議員からの「広島市の行方は?」との質問に対し。
市長より「広島市は人口が増えているのだから」との旨の答弁がありました。
当然、「市は現在のところ順調に運営されている」めいた危機感の欠落したニュアンスではなかったものの。
「人口は何とか微増しているし大丈夫ですから」めいた意味合いは多分に含まれており、私曰く…
wait! wait! 違うのでは?!と感じた次第。
Because!
話を大枠から展開して参りますが、現在、日本国の人口は約1億2800万人。
しかし、2040年には「1億人を切るであろう」と言われています。
次に広島市の場合、現在、人口は「約117万5千人」ですが…
2030年には「100万人を切る可能性も?」と言われています。
そこで。
2011年から2012年、つまり「去年から今年への人口推移」に目を落としてみれば。
広島「県」全体では、約7300人の人口「減」となり、約284万5千人。
続いて広島「市」では、約2500人の人口「増」であり、約117万5千人。
市長が口にされる通り、広島市の人口は確かに増えている。
が!しかし!周辺市町の変動を見れば?
竹原市、三原市、府中市、三次市、庄原市、大竹市、廿日市市と…
軒並み、ある程度の規模を持つ「市」は人口が減少しており。
特に、尾道市は約1300人の「減」、呉市など約2500人の「減」。
人口の「減少が著しい」と表現するよりは。
人口の「流出に歯止めが掛からない」のが現状。
何せ、高校・大学を卒業しても「若者の雇用先」が簡単に見つからない。
いわゆる大事な役割を担う中核市町での「食扶持」(くいぶち)確保が困難を極めている。
アップデイトなニュースとなりますけども、来年早々に閉店を迎える「そごう呉店」など。
地方都市の世相が如実に“可視化”された実情です。
話は戻り、人口が増えていると呟かれる広島市においても。
中区や安佐北区は、既に人口が減少をはじめており。
議会でも常々発信させて頂いておりますが、かつての広島市においては…
「支店経済」が多大に地元経済を支えておりました。
しかし、各企業の支店は不景気の下、相次ぐ統合で他県に移転、吸収されては。
また、出張所への規模縮小と、他県からの転勤、単身赴任者が激減しており。
これまでも、こうした方々は広島市に転居しながら住民票は移していない方々が多いので。
表面の数字以上に、人々が生み出す賑わいが失われているのが現在の広島市。
わずかに人口が増えている点も、広島市の魅力が増しては活気を取り戻しているのではなく。
上記の、周辺市町から流出して来た人材を。
中国地方では、ある程度の都市規模を誇る広島市が…
何とか「受け止めている」に過ぎない。
事実、企業や投資家などが“将来的な見通し”を精査、考慮した結果。
「魅力ある投資先に成り得ていない」のも広島市。
このままでは、遅かれ早かれココ数年中に、まるでシャンパン・タワーの如し。
若者が、人材が、広島市より、東京、大阪、福岡へと。
食扶持の確保もあれば、何より魅力の溢れる他の「より大規模な都市」へ。
こぼれる&こぼれて行くの流出。
向こう数年単位で「人口分布の二極化」が進んで行くのは火を見るより明らかです。
無論、こうした時流が今日明日と直ぐに訪れずとも、手立てを講じておくのは?
何かしようにも、簡単には二進(にっち)も三進(さっち)も行かくなるであろうウン十年先ではなく…
まだまだ柔軟性を持っては打って出られる、動きが取れる「今」なのです。
無根拠に不安要素を煽りたい訳でも、心配性でも老婆心でもない。
これが Real World!
Isn't it?
この期に及んでフォローするまでもなく、都市の、人々の魅力のみならず。
多大なるポテンシャル(潜在能力・可能性)を秘めている、私達の街、広島。
だから。
「今」が大事です。「今」が。
投稿日 : 2012年6月27日