学びの舎にて

私が議員の任期を得た11ヶ月前。

議会棟の1階入口には、既に喫煙コーナーが存在しました。

基本、2階に位置する各会派の控室では喫煙が可能なので。

前述の喫煙コーナーを利用するのは、来客者と。

唯一、控室内で“喫煙行為が許されていない会派”に属する。

55人の議員中、極一部の愛煙家のみ。

公共の施設では「全面禁煙」が叫ばれる折。

まさに“火種”とも言えるエリアが…

この喫煙コーナーでもあった訳です。

薄暗いエントランスの一角で、狼煙(のろし)を上げる頻度は少なくとも。

確かに利用され、常に、煙草の香り、煙の匂いは放っておりました。

パステル色の春から、夏が訪れ、秋を迎え、時は冬となりて昨年末の話。

年明けとなる2012年、早々には…

行政サイドから提示されて来る、新年度の広島市予算「案」を。

チェック機構でもある議会(議員)で精査、検討しなければならず。

その前段階。

広島市8区、それぞれの地区より、有権者の方々から選ばれし55人の議員。

各々が鮮明なるカラーを持ち合わせた「個性の塊」集団ですから。

何か1つの方向性を示すにしても、コレは一般社会と同様。

否、それ以上に、簡単に“まとまる”モノにあらず。

ゆえ、議会には「議会改革の推進に関して協議、並びに調整を行なう」ため。

議員55人の内、各会派の代表者“14人”から形成される…

「広島市議会・改革推進会議」が設置、運営されております。

当然、この議会棟エントランスに設けられた、愛煙家のエデンの園。

ビニールカーテンに包まれた俗世間からのエスケープ・ゾーンも議論の俎上に載せられる事に。

匂いや副流煙を考慮し、喫煙コーナーの「撤廃」を訴える議員に。

喫煙・来客者の為にも「存続」を訴える議員。

言わずもがな、議論は交わる事のない平行線を辿ります。

愛煙家に嫌煙家、マイノリティにマジョリティ。

如何なる状況に於いても双方が「市民」であり。

市民の代弁者で、代表者でもある議員。

そこから選抜された14人が議論するのですから、存続や撤廃と対極の意見が飛び交うは?

「健全なる状態」と言えます。

現に、どちらの肩を持つでなく、このご時世であれ…

北九州市など「分煙」を掲げては喫煙コーナーが設置されていたりもする。

とかく世間や世論は、いつの間にか「時代の潮流」との先入観を持ち合わせ。

無思考に「これは悪」「それは正義」と胆略的に結論を導き出してしまいがち。

ここへ、「諭す」「啓蒙」等々まで居丈高な物言いはしませんが。

「このままで良いの?」と立ち止まっては。

未来を見据え、物事を俯瞰するのも議員に求められる資質です。

そうこうしている内に、新年度は刻々と迫り来る訳で。

結局、同推進会議でも“最終結論”を導き出させねばならず。

言ってみれば、正式なる委員会を通じて55人が見出した着地点は?

満場一致と行かずとも、いわゆる議会制の民主主義で…

「既存の喫煙コーナーを、より完全なモノに整備する」との結論でした。

こうして、「更なる分煙の確立」を議員団から“市当局”へ要望。

それを受けた行政サイドが、議会の声に耳を傾け。

「分煙の環境整備」へ向け、計上して来られた予算が…

噂の、渦中の「140万」なり。

(ここへ喫煙室の空気洗浄機の賃借料11万3千円も参戦する事に)

繰り返せば、見解の相違も、意見の不一致もある。

しかし、一応は議論を重ね、議会(全議員)から…

「完璧なる分煙を目指しますので、その予算を見繕って下さい」と行政サイドへ要望。

それを受け。

行政サイドが「ならば140万円の費用を捻出するよう善処しました」となったらば。

「やっぱ、その140万はいらん!」と、これまた議会側で突っぱねている。

2度も返らぬ貴重な時間を費やしては、何をやっているのか?

確かに、この21世紀!

日本を含め、先進国からランダムに100の地域を抽出後。

それぞれの地域で、人々の縮図となるべく老若男女、これまた100人を選出。

「税金140万円を注ぎ、分煙室を確立します」との設問を投げ掛ければ。

“過半数が賛成に回る”地域なんて、多分、ゼロでしょう。

そんな中にあり、結果的には議会で「分煙」の結論を出し、年末に市側へ要望までして。

初春が顔を覗かす頃には、コレを否決してみたりする。

でもでも、私ごときが。

“議員としての自覚”云々に言及するつもりはありません。

Because.

時に…

「議員の海外視察は、何ら行政にも反映されず」

「ただの観光で終わっているので廃止するべき」

なんて議員からも市民からも声が上がったりしますけども。

これは偉そうな物言いで恐縮ながら、動かぬ歴(れっき)とした事実として。

ちょっと報道で世論が形成されたらば、踵(きびす)を返し。

海外へ研修に行けば、観光気分を堪能しての帰国。

「こうした議員」を、選挙で人々が投票しては、現に選んでいる。

混迷を極める国政とて同様で。

裏を返せば、そう言った資質の議員を「選び出している」のですから。

遅かれ早かれ、前述の様な“結果”が生じるのは必然。

今日なんて。

「140万円の予算案を削除、喫煙コーナーは廃止するべき!」

ココへ賛同されていた議員当人が…

その喫煙コーナーで、ノンビリと煙草に火をつけ、一服されておりました。

オイオイ(笑)

もしも私が空気清浄機ならば、逆風を浴びせてやるところです。

長々と書き綴りながら、話は冒頭へと戻れば。

広島市の新年度予算案、全会計で「約1兆1千6百億円」。

内包された数々の事務・事業をはじめ。

メスを入れ、スポットを当てなければならない議案など、まだまだ無数にあったモノを。

非建設的な時間が要所で費やされては…

「かなり残念な結果に終わったな」。

コレが、私の今定例会を終えての率直な感想です。

幸せを呼ぶ、南米はボリビアの願掛け人形。

「エケコ人形」に自分が欲しい物を人形に持たせ。

火曜日と金曜日に煙草を吸わせてあげたらば…

願いが叶うそうで。

持たせるは「自己顕示」や「自己保身」でなく。

「信念」の方向で。

投稿日 : 2012年3月23日
 学びの舎にて

  True Colors

長かった予算特別委員会も最終日を向かえ。

複数会派から“修正案”が提出された後。

討論、そして採決が行なわれました。

そして明日、本会議が開かれ、今定例会として。

まさに“オーラス”とも言える、議決が行なわれます。

「賛成」 or 「反対」 and more 「可決」 or 「否決」

明日、こうしたやり取りが控えているので…

現時点で、私見を四の五の表記するのは自重しておきますけども。

ココまでを振り返り、まあ偶然でもなく必然で。

「なるように、なっている」のではないでしょうか。

いずれにせよ。

とかく、責任の所在を…

他の議員。

他の会派。

時代。

世の中へ“転嫁”してしまいがちであれ。

己に慢心は?驕りは?傲慢なる振る舞いは?

今一度。

議員、首長、行政とて同様。

誰もが「自問自答するべき」でしょう。

現場にいて。

「何か大事なモノを忘れてない?」

とか感じたりするのです。

投稿日 : 2012年3月21日
  True Colors

 “泣き虫”竜史は留年決定!

中学校や高校など、各方面から「卒業式」へのご案内を頂戴しながら。

スケジュールに体調もあり、今日まで顔を出せないでいました。

そして昨日、私ごときが僭越ながらも。

娘の通う小学校の卒業式へ来賓としてお招きを頂き、議会へ行く前に出席する事に。

この手の卒業式は、ここ何十年も経験していないので。

「果たして如何なるプログラムで進行されるのか?」

皆目、検討もつきません。

ただし、コレは決してセルフ・プロデュースするでなく。

いい歳の男が恥ずかしい限りなのですが、私は異様に“涙もろい”ので(笑)

愛娘は、まだ1年生であり卒業式へ「出席すらしない」にも拘らず…

「ひょっとしたら感極まって泣いてしまうのでは?」

と、式の前から“懸念材料”を抱えておりました。

基本、自らの泣きっ面など、いつ何時も人目に晒すのは絶対に控えたいので。

常に、こうした局面を迎える度、私は全く関係の無い事を連想しては気を紛らわしたりと…

「泣かない!」「今日は泣かないぞ!」と精一杯の努力をしていたりします。

しかし。

毎回、そんな力も及ばず、ついつい人前でウルっと来てしまったりで。

そして、昨日の卒業式。

来賓として体育館へ通され、4年生、5年生の在校生と、卒業生のご父兄と共に。

主人公でもある、3クラス、約100名の6年生(卒業生)を温かく迎えるべく、先に会場にて待機。

全ての準備は整い、時計の針が午前10時を指す!

これから卒業生が会場内へ入場するべく、スタンバイしている列が目に飛び込んで来ます。

「いよいよ開始だな」と私が感じるや否や!?

在校生が、手にしたリコーダーと鍵盤ハーモニカで、まずはファンファーレを奏でる!

「おお!」「素晴らしい演奏!」「おお?」「うおっ?」「これは?!」

事態を瞬時に把握できたのは、私が生粋のサッカーファンだったからでしょう。

なんと!

在校生が、メチャクチャ上手に、6年生の入場曲として…

サッカーファンの「心の聖歌(アンセム)」である、ヴェルディ作曲。

アイーダの「凱旋行進曲」を演奏し、その美しい音色にあわせ卒業生が入場。

頭の中では、2002年の日韓W杯やら何やらがフラッシュ・バックされ…

「卒業式」との厳粛なる特有の空気感に。

凛とした卒業生の立派な表情が、容赦なく私の視野へ飛び込んで来る。

条件は整い、案の定…

私の涙腺のパッキンは、音を立てて、学区外へハジケ飛んで行きました!

もう下を向いて、一人で泣く&泣く(笑)

何より、根本的な問題として…

卒業生の保護者より早く泣いて、どうする?!(爆)

アイーダはヤバイよ。アイーダはヤバイ。

たおやかリコーダーの音色が生み出すアイーダなんて最強であり!

この時期の武田鉄也より効力を発揮します!

卒業生の今後の飛躍を心から祈念すると共に。

思い掛けずカタルシスに浸った、貴重なる1日でありました♪

投稿日 : 2012年3月20日
 “泣き虫”竜史は留年決定!

  「奥行き」

喋っています。

相変わらず、マイクの前で♪

議会で喋り、イベントで喋り、スタジオで喋り…

来月は、久々に披露宴でも喋ります。

「喋り手」には、何が大事か?って。

声質であったり、キレイな滑舌、アクセント、etc。

受け手(聞き手)の耳へ、最終的に届く「音」なる要素に比重が置かれがちですけども。

これは、工場で言う、最終的に生産された商品が…

「如何なる方法で販売されるのか?」であったり「如何なるパッケージで包装されているか?」

の如く“枝葉”の部分であって、確かに大事な要素でアレ。

「喋り手」としては、そこまで重要ではありません。ある程度は、カバー出来る。

大事なのは、根幹となる工場の生産部分で…

「何をクリエイトして」「その中から何を選択して」「何を最終的に生産ラインに乗せるのか?」

との「生み出す」部分。

何と表現したら良いのでしょうか?

その各々が持つ、バックグランドや人間性を含めた、「人間力」の部分です。

ダンスやアイス・スケートで言えば(笑)

「規定演技」は、勿論、簡単でなくとも“ある程度の域”には練習で達する事が出来る。

しかし、そこからの「自由演技」となれば、個々の表現力、感受性等々。

クリエイトやクレバーな要素、また経験に「ハート」(心)が占める割合も多くなり。

喋りでも“ココ”が大事であると。

そう言った意味では。

簡単にはエントリー出来ない「議員」として…

貴重な経験を積みながら活動させて頂き。

これまた。

簡単にはエントリー出来ない「喋り手」としても…

貴重な経験を積みながら活動させて頂いている。

こう考えれば、お蔭様を持ちまして。

まだまだ社会人としても「進化」させて頂いております。

初心を忘れず、日々に感謝なり。

投稿日 : 2012年3月19日
  「奥行き」

カープ♪カープ♪カープ♪広島!

シーズン・インを2週間後に控え。

市内のホテルで行なわれた「広島東洋カープ激励の集い」。

これまで、良いスプリング・キャンプを過ごされて来たのでしょう。

開幕を目前に、選手の皆さんの身体も一段と引き締まり。

誰もが精悍な表情。

今季のチーム・スローガン「破天荒」へ向け。

“嵐の前の静けさ”と言わんばかり。

野村監督を筆頭に、準備万端の様相でした。

Jリーグに引き続き、いよいよプロ野球界にも爽やかな春一番が吹き抜け…

球春到来♪

私も今回の「集い」に参加させて頂いたのには理由がありまして。

それは?!

「新球場(マツダ・スタジアム)が“地の利”を活かすべく、真のホーム・グランドに成り得ているのか?」

これを、実際に選手へ伺ってみたかった。

つまり、カープへの激励は勿論ですけども。

戦略的に選手へインタビューを行なっては「現場の要望」をフェイスtoフェイスで伺い。

もしも“改善点”があるのであれば?

私ごときで恐縮ながら、チームを勝利へ導くべく、今後も微力ながら取り組んで行きたいと感じていた次第で。

その前段となる、まさに潜入捜査!(笑)

一例を挙げれば、野球などは「目指すチーム・カラー」によって、スタジアムも設計(アレンジ)すべき。

※アメリカのメジャーリーグなどは“戦略的”に設計します

例えば、「スモール・ベースボール」を掲げ、長打に依存するでなく、短打を刻んで行く。

いわゆる、「内野手の間を抜いて行く」様な打球を積み重ね。

「つなぐ野球」に徹するのであれば。

同球場の特色とも言える、内野に敷き詰められた「天然芝」などはマイナス要素の可能性も。

つまり、打球が外野へ抜けるまで、ワン・バウンド、ツー・バウンドする間に。

芝によって「打球の勢い」が殺されるので、内野手の間を打球が「抜け難く」なってしまう。

しかし、逆に「ディフェンス重視」の観点で申せば、それだけヒットを内野ゴロに変換できる可能性もあったりで。

机上で考えるほど「そんなに変化など生じるかいな?」と感じられるかもしれませんが。

ならば!と、これまた“実際に”プロ野球選手へ伺ってみれば…

内野に敷き詰められた天然芝と、オール“黒土”では「全く違う」そうです。全然違う!

結果、この「内野の天然芝を…」云々は置いておくとしても。

根源となる出発地点は。

科学的な根拠は勿論、スタジアムであれば、ファンが醸成する空間の“雰囲気”も大事であり。

「如何に地の利を生み出すか?」

選手会長でもある“東出選手”とは、専門的な事から、広島のスポーツ界に至るまで。

トータルで20分くらいは意見交換させて頂いたのかな?

何人もの選手から、「あっ!マイクを置いて政治家へ転身した男だ!」と茶化されながら(笑)

お蔭様で「なるほど!」「現場では?」「フムフム♪」と、それは実りある時間を過ごさせて頂きました。

とどのつまり、街の活性化へ向け、みんなで一丸となり。

「スポーツ王国・広島」の復活を目指して参りましょう!

投稿日 : 2012年3月17日
カープ♪カープ♪カープ♪広島!

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