『黒いアヒル』

人は誰も、ある種、自らの“色メガネ”を通して物事を見ています。

真実を見通すメガネ、やや偏見の度が入ったメガネに、物事が明るく、暗く見えるメガネ、etc。

このメガネを言い換えるならば、「パラダイム」と呼べるかもしれません。

パラダイムとは?

時代背景が左右する部分も多いながら、人それぞれが持ち合わす…

「物事の見方」「思考の枠組み」「自分の中の常識」「思い込み」のこと。

例えば、1枚目の写真ですが、今回のブログ・タイトル「黒いアヒル」が何処かに刷り込まれている人には?

大きなクチバシを持つ「アヒル」に見える事でしょう。

しかし、何の先入観も無く、ニュートラルな感覚で目を通したならば?

「長い耳を持つ黒いウサギ」に見える人もいらっしゃるはず。

“頭の中の回路”なり感性は、個々の人生経験等により当然ながら相違するモノで。

時に、この人々が持ち合わせる「先入観」「思い込み」「固定観念」を。

「打破」とまで行かずとも、「変換」へ向け、水を向ける事は可能となります。

そこで一例を挙げるならば、サッカースタジアムの「建設予定地」案について。

かねてから、私は「誕生させるならば多目的・複合スタジアムを旧市民球場跡地に」。

コレを「最善」の案とし、一貫して訴えて参りました。

さすれば、時に「西飛行場跡地へ建設」や「コカ・コーラウエスト広島総合グランドの改修」との要望も耳にする。

そこで。

幸いかな私には、弁護士をはじめ、建設関係、メディア、各事業コンサルタントに至るまで。

民間で結成される“検討・検証チーム”が存在します。

今後、このチームを通じて、あらゆる情報を発信して行く所存ではありますが…

話は、西区の観音エリアへと戻りましょう。

もしも、西飛行場跡地(新設)や総合グランド(改修)の場所にサッカースタジアムが出来た場合。

行きは、観衆が各々の時間でスタジアムへ足を運びますが、帰宅時は試合終了後に“同時刻”となるわけで。

「来場者の車が、どれくらいの時間で同エリアから捌ける(はける)のか?」

「スタジアム周辺から、何分で脱出できるか?」を表したのが、2枚目のどこか幾何学模様にも見える写真となります。

つまり、この資料は「周辺交差点が如何に交通処理を行なえるか?」とのデータ。

仮に、3万人収容のスタジアムが完成して、「駐車可能台数」を、周辺の土地も考慮して理想に近い「3千台」と設定。

自家用車1台につき、平均で2.5人が乗車して、シャトルバスが60台運行。

そこへ「信号の変わる時間」も考慮した数式を当てはめ、近隣の交差点から、直進、右折、左折と“可能・余裕交通量”をはじき出す。

全て明記しても構いませんが長くなるので割愛するとして、結果。

上記の観音エリアの仮想スタジアムを3万人で埋め尽くしたらば、来場者の車が同エリアから全て捌けるのに…

1時間で848台がさばけるので、バスも含め3.375台に対応するとして、「4時間」もが必要となります。

「そんなに掛かるかよ?」と感じられるかもしれませんが、あの「2002年の日韓W杯」直後のJリーグ、対ガンバ大阪戦。

観音のスタジアムには、当時、人気絶頂だった日本代表のキャプテン「宮本ツネヤス選手」の来広で12.500人の、同スタジアムにとっては大観衆。

結局、試合前に試合後も、周辺インフラは大混雑となりましたが、あれで返す返すも「12.500人」の話。

また、時に「広島高速3号線(市道広島南道路)が完成するので利便性が上がる」との声も聞かれますが、3枚目のマップに注目。

地図上には、ランプ(出入路)の設置・予定地が明記されており。

赤い矢印が「入口専用」で、青い矢印が「降り口専用」。

結局、同エリアの仮想スタジアムに南道路を使用するならば、「西側から」のみのアプローチとなり。

※東側から観音エリアには降りられません

帰宅時も、「西側へ向けて」しか南道路には乗れず、その道路も川を渡れば、直ぐに次のランプで強制的に下車となる。

このランプが、試合開催日は、ビッグアーチと同様、大混雑する事は火を見るより明らかです。

※ビッグアーチに隣接する五日市ICは、あれだけ横幅を設けて、幾つモノ出入り口がありながら、往路などインターから出られない渋滞が発生する

また、何よりも大事なのは、第二次、第三次の「波及」効果。

旧市民球場跡地ならば、試合後、街中へ食事に、飲みに、語りに、買い物へ出向く方々も“相当数”発生し、ひいては宿泊へつながる可能性も。

ならば、ビッグアーチは?観音では?

極端な表現を用いますが、行きは自宅からスタジアムへ、帰りはスタジアムから自宅に“パラシュート降下する”みたいなモノ。

無論、私の書き綴る内容も「パラダイム」であり、あくまで「私見」(私なりの思考の枠組み)と言えながら。

「観音エリア熱望」も、一つのパラダイム。

このパラダイムを変える事を、パラダイム・シフト、パラダイム・チェンジと呼びますが、そこへ必要なるは?

相手を言いくるめるでなく、理解しては納得を頂ける、最低限の「科学的根拠」なのかもしれません。

ですから、今後、そこを発信して行く所存であれ。

最も重要なのは、首長に然り、議員や職員も然り。

「私の任期中(そのポストにいる間)は波風を立てないでくれ」とのパラダイムをシフトする事ではないでしょうか。

頼むからさ。

1度しかない人生、火中の栗を拾いに行こうぜ!

投稿日 : 2012年1月30日

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