柔軟なる初志貫徹

明日は15時から旧市民球場跡地の活用策を検討する委員会が開催されます。

そこで改めて、先週の金曜日に閉会とはなりましたが、この度の12月定例会の常任委員会に於いて。

私が行政サイドへ行なった質疑について、一語一句「完全再現」とはなりませんけども。

大よそ口にした内容をコレより記します。

並びに、私の掲げる信念を補足させて頂くならば。

私は旧市民球場跡地にサッカー・スタジアムを頑なに“ゴリ押し”している訳ではありません。

極端な例を持ち出すならば、同場所が「ディズニーランド」になれば、広島の街は“500%”一変します!

それだけ「広島の再生」にも大事な、それは大事な場所。

けれども、都市公園法に財政との絡み、また隣接する平和公園との兼ね合い等々で何でもかんでも簡単には誕生しない。

そう言った中、賑わいの創出、市民の憩い、潤い、活気、観光客の誘致、経済効果、都市のブランド化、etc。

あらゆる「波及効果」を熟慮した上で、あのエリアの“一角”に様々な活用法と併用の出来るサッカー・スタジアムを誕生させながら。

「街の中心部から新たな広島を発信する案がベスト!」と考えるので、そこを貫いているだけ。

裏を返せば、他の案で「これは最も市民や街の為になる」と自らも思えるのであれば、そこを邪魔するつもりは一切ありません。

ただし、誰しもイタズラに「NO」は突きつけますが、「ならばどうすれば?」と問い返した際に。

果たして何人の方々が、漠然とでなく、明確なるビジョンと計画案を練り、掲げ、語り、かつ最終的に実行へと漕ぎつけられるのか?

いずれにせよ、同場所の活用法など何も決定していない。

私は「世界に誇れる広島」を創出するべく、今後も志を貫いては、熱く熱く、取り組んで参ります。

では、質疑の内容へ…

議案外となりますが「旧市民球場跡地の活用法の策定」について質問させて頂きます。

現在、「長期的な視点」と「街づくりの視点」と言う二つの大きな視点から「世界に誇れる広島市」を創出するべく、また各方面から代表される意見を集約、多角的に分析、評価するべく委員会が設置され、およそ1年半と言う期間を念頭に検討がなされております。

改めて顧みるに、市が旧市民球場の跡地・利用計画を検討し始めたのが、2005年の9月ですから、約6年前の話。

そして、市民や民間事業者から開発プランを公募して約「400件」のアイデアが寄せられ、選考作業の難航、商工会議所の移転が急浮上するなど紆余曲折があり、あれから6年以上が経過した今、「活用策」はゼロベースとなりました。

プロ野球の興行があった頃は、あそこに100万人以上の方々が足を運び、声援が飛び交い、夜は光に包まれれば、何よりも活気が溢れ、周辺地域にも多大な波及効果をもたらしていた。

また、プロ野球以外でも、年間「約120日」およそ10万の人々が草野球をはじめ、様々なイベントなどで、あの場所が利用され、市民の余暇の楽しみ、リフレッシュにも寄与する、市民サービスが行われていたのです。

それが、この数年間、ゼロです!生み出していたモノが失われているのですから「マイナス」とも言えるでしょう。

そして私は未だ、自らで現地の取材を行なっていますが、人通りが減少しては、あの地域で居酒屋やラーメン屋が無くなった事を皆様方は、ご存知でしょうか?

林立するパーキングも、見込める現金収入が激減し、今なお「ここが魅力のある場所になる」と信じ、売り上げ、客足が減少しながらも持ちこたえ、奮闘する人々の生活を、ご存知でしょうか?

正直な話、幼少の頃から、この場所での活気、賑わいを知り、かつ困窮する地域の方々、失われる市民サービスに経済効果を肌身で感じる私としては、これまで6年以上も費やした上に、間違っても「これから1年半かけて考えてみます」なんて市民の方々へ向けて申せません。

でも、街のトップは「1年半ジックリと検討する」と言われます。ならば、それなりの答えを導き出して頂きましょう。

そこで、質問させて頂きます。

10月24日に第一回の検討委員会が開催され、私も傍聴させて頂きました。その席に於いては「各方面を代表した方々から広く意見を聴く」とのコンセプトがありながら、例えば、半数以上の方々が「駐車場」を口にされ、若者代表3人の内、2人はアニメーション施設の誕生を訴えられたりと「多角的な意見が出揃った」とは言い難い状況です。

そんな中、これまでも特別委員会では、太田議員や永田議員より「これまで公募で集められたアイデアを再び俎上に載せるのは如何か?」とのご意見もあり、このアイデアの中には、民間事業者から寄せられては、克明なるデザイン、スキームが構築されているモノも多く見られます。

また、建設委員会では田尾議員が「これまで寄せられた中で多かった、サッカースタジアムの話」にも言及されており、こういった「これまでのアイデアも検討委員会に反映させては?」とのご意見に関し、如何に受け止められ、今後、如何に活かそうとお考えなのでしょうか?

次に、例えば、この度、設けられた選考委員には入れなかった、それこそ大多数の市民の中にも広島を救う「妙案」を持っている方が存在する確率は、当然、ゼロではありません。

今後、各方面から投稿や陳情なりで、名案が寄せられた場合、それは貴重なる計画案として、検討委員会に提示されては、揉んで行く可能性は存在するのでしょうか?

いずれにせよ、移転を謳っていた商工会議所が、現在、無期限でペンディングの状態にあり、ここのスタンスが明確にならなければ跡地の利用法は変わって来るわけで、極端な表現を用いれば「商議所の移転」を白紙撤回しても誰も文句は言わないと思われますが如何でしょうか?無論、商議所移転“撤回”は行政が下せる決断でない事は承知しております。

そこへ、自戒の意味も込めて口にさせて頂くなら、本来ならば議会サイドも「広く市民の皆様の声を聞き」、その声を集約しては、行政サイドの施策の執行に反映させるのは当然のスジかと思われます。

とにかく、1年半と言うモラトリアムを設けて、それでヨシとするのではなく、市民目線で「現状」を自らの痛みとして捉えた上で、今、この瞬間も失われている時間と、住民サービス、経済波及効果などへ対して真摯に対峙するべきであり、早急に市民の皆様が夢や希望を抱ける方向性を提示しては、1日も早く結論を導き出すべきと考えます。

また、旧市民球場問題においては、昨日も局長のご答弁に「採算」云々ともありました。

この厳しい財政状況の広島市にあり、選択と集中を謳われておりますし、採算を「ド返し」しては乱暴に何でも取り組めとは思いません。

しかし、予算カット、緊縮ばかりに重きを置いて行政のダイナミズムを失えば、今後、生産年齢世代も減少すれば、税収も落ち込んで行くであろう未来において、反対に扶助費などは増えて行く見込みにある。

そんな折、安全策ばかりで、本当に明るい未来を築いて行けるとお考えでしょうか?

あの旧市民球場が完成したのは、1957年であり、戦後10年が経過しても、まだまだ先行き不透明な動乱期でした。

もしも皆様が当時の市職員であったらば、たとえ双葉会からの資金援助があったとしても、皆様方は球場を造っていたでしょうか?

「ダメ」と口にする方々は、時代がいつであれ、「ダメ」と口にするモノです。

あそこで、当時の方々が情熱を抱き、打って出たからこそ、その後、カープが広島の街へ、多大なる喜びと感動を生み出したと信じて止みません。

行政と議会も「広島を、より良くしたい」との着地点は同じであり、今後も同じ目標を共有しては、本市にとって大事な場所である旧市民球場の跡地活用の行方を、皆様で共に検討し、より良い結論を導いて参りたい所存であります。

以上です。

投稿日 : 2011年12月21日

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