テレビや新聞紙面を、あるニュースが賑わしていました。
「出生数 初の70万人割れ」
「国の想定より15年早く」「縮む日本、揺らぐ経済基盤」
「昨年5.7%減」「出生率1.15最低更新」
「婚姻数、23年に50万組割れ」「コロナ後回復想定外れ」
等々。
さて。改めて。
既に分かっていたこと。
事前に十分、想定していた未来ではあったのですが。
上記にもありますとおり…
事態は「かなり前倒し」で進行していると。
参考まで、団塊の世代といわれる第一次のベビーブーム時はいかに?
1948年前後では、出生数が年間で約270万人の出生率が4.0%くらい。
第二次のベビーブーム時が、1973年前後で…
出生数が205万人あたりで出生率が2.1%ほど。
およそ半世紀が経過した後、冒頭の現状に変化を遂げたわけです。
時代背景に生活様式、etc。
第一次ベビーブーム時のような、4人、5人、6人兄弟のご家族が…
そこかしこにいらっしゃる。
こうした時代には、望む、望まざるを得ず「戻らない」のは自明で。
しかも、人口とは「増え続ければ」是とされるモノでなし。
ただし。一つだけ確かにいえることは?
現在、年金であったり数々の「構造的な問題」を抱える日本国にあって。
それこそ「人口ボーナス」ではありませんけども。
出生率が(劇的に)改善されれば、おおよその問題って…
「解決する」との明言は敢えて避けるにせよ。
「解決への道じすがつく」のは事実です。
しかし。
そうした構造、システムの維持や再生のために…
「是が非でも出生率を高めていきましょう!」
それは、主客転倒であって、あくまで先に立つべきは「人」。
システムを保つために「人」を増やす(出生を求める)でなし。
ゆえ、裏を返せば「人口減」が、すべて悪にあらず。
でも。
人口減のスピードが、より緩やかで…
かつ、最低限の経済成長はコンスタントに遂げる。
こうした構図を基に、連綿と政府は制度設計を描いているので。
冒頭「15年も早く想定よりも人口減が進む」なんて。
激変の緩和さえ”追いついていない”のも実情。
顧みれば、私が議員時代に幾度も繰り返してきた言葉がありました。
「ホント大変な未来になるんです」
「だからこそ向こう5年、10年間の政治判断は非常に重要であり」
「今やっておかなければ…」
私は物事の一切合切を悲観的に捉え。
今なお「やばいよ」を連呼するつもりはありませんが。
”令和の米騒動”なんて、そうした典型例の極々一部に過ぎず。
産業、貿易、福祉、財政、医療や教育、エネルギー政策に至るまで、今現在。
あらゆる面において”大変な未来”へ順調に…
また、加速しながら向かっているきらいは否めず。
これからです。より諸問題が顕在化しては…
”更なる騒動“が世を席巻することになるのは。
うむ。
いち民間企業で働く私とて。
たとえ政治の世界から離れても、世のため地道にできることは色々と。
燃えるなぁ。相変わらず。
過去より燃え続けておりまっせ。メラメラと我が心。
もちろん。
幸いかな、道端の花々を愛でる心の”ゆとり”部分は忘れておりませぬ♪
投稿日 : 2025年6月06日
『ひとまかせにはしない』