広島市安佐南区から市政を新たに! みんなでいっしょに変えて行きましょう!
石橋竜史(いしばし りゅうじ)の公式Webサイトです。
WBC感動の世界一。その余韻に浸りたいところなのですが…
私どもにも“4年に1度”の人生を左右する大会が迫っておりますゆえ。
この度も、話題は「まちづくり」に関連した方向で進めると致しまして。
誰彼を問わず、ひとたび「立候補」を表明した。ならば?
(もしくは、その方向性を報じられるなど、ある程度、公になれば)
(注:フライングになりますので、私は「出る」と一度も表記していません)
候補者へ向けては、各方面から多様なる「アンケート」が届く事となります。
そして、その“アンケート結果”は大なり小なり、広くであり狭くであれ…
一定の規模で報じられる事にもなるのですが。
時に「ワンイシュー」(シングル・イシュー:一つの争点、一つの問題)のみで…
「候補者の適正を炙り出さん」とするアンケートも世には存在し。
私は基本、差し出した側が恐縮する程に、過去より今日まで。
出来るだけ詳しく「返答する」よう、心がけてはいるのですが、時に?
その“争点”等の設定、設問は間違っていない(であろう)ながらも。
あまりに“偏りがち”なアプローチである場合、私は、たとえ。
差出人サイドと方向性、目標は一にしながらも、敢えて「返答しない」。
こうした判断をする事もあります。
(そうなると無論、先方様は「石橋は無回答」と報じるわけですが)
それは、それで。私は「万人に好かれたい」と願い、活動していないので…
「一向に構わない」と表現すれば言葉はキツくとも、しかし、止むを得ない。
巡り巡って、私が何を言いたいのか?
「この案件に賛同してくれた、こちらの候補者を総動員して応援すべし!」
などのアクションは、常に「コインの表裏で危険が伴います」と。
自らを棚上げしながらも、謹んで注意喚起する次第であり。
※「私を応援して!」「他の候補者は応援するな!」なんて話にあらず
“ここまで”の様に、テンポ良く「短いセンテンス」(文面)でなく、これより…
ちょっと、長々と書き綴りますね。大事な話なので。
まず、基本的な事から始めて恐縮ですが、国の政治が「議院内閣制」で、我々の地方議会は「二元代表制」である事は、皆様もご承知かと思われますが、敢えて「出発点」として、ここに押さえておきます。
続けますと、つまり“広島市”の場合で申せば統一地方選において、行政のトップ(市長)と議会を構成する各議員、双方を選び、都市を運営して行く構造となっています。
そんな、市議会(県議会)議員の担う「役割」に迫ってみますと、最初に挙げたるは、市民の意思を代表して、予算(案)や条例(案)を精査、確認しては最終決定をくだす「チェック機能」。
つまり“行政”を監視しては“独裁”政治化や市民不在の政治(空洞化)を防ぎ、加えて、議会が常に目を光らせているからこそ、行政が悪さをしないようにする「抑止効果」機能、こうした役割も求められており、言うなれば、行政の取り組みを“追認”するのではなく、基本的には、前向きで発展的な「批判機能」が求められています。
※とかく「行政の無謬性」(むびゅうせい:判断に誤りがない)が信じ込まれていますが、いえいえ。とんでもございません。とまでは、申しませんが…。
※国政の場合、政権に対して「与党」と「野党」が存在しますが、地方議会は基本、「オール野党」機能が求められます。(かと申しまして、全国津々浦々の議会では「与党」と「野党」が存在するのも実情ですが)
一方、市議会議員は「地域」代表と「市域」代表、双方の役割が求められ、地域に密着した政治活動があれば、選挙地盤(支援業界団体等)の利害とは関係なく、“全体”運営の視点から、「全域の利益(幸福)を高める」活動、政策判断も必須であり、繰り返しますと、議員たるや「特定利益の代弁者」にあらず、常に状況を俯瞰、全体を見極める「バランス」の伴った行動が重要となります。
ここまでを要約いたしますと、国政の場合、「政党」を英訳すれば「〇〇パーティー」と表現しますよね。
Party,つまりは、全体を担うでなく、ある特定の主義主張や思想、分野・部分(パート)を担うこその「パーティー」ですが、地方議会では実際、「政党政治が馴染みにくい」のも現実で、理由は、人々の暮らしに“最も近接”している政治区分ですから、「〇〇党」が地方議会で大多数を占め、その党へ賛同しない人々の暮らしは「ないがしろに」なんて事になれば大変です。
加えて、この度の統一地方選では、市議選(県議選)と共に「市長選」も行われますが、この市長(首長)と議員の役割を「混同されている」方々が非常に多いので、先に、双方が担う本務(役割)に多少、触れましたけども、折角の機会ですので、改めて、分かり易く説明すべく、一つの民間「会社」にたとえてみます。
「広島市」との企業があり、社長は「市長」です。そして同企業が抱える「約1万人」の従業員が「市職員」さん。
そこで、こちらの企業は、年間1兆3千億円規模の事業を展開しているのですが(いわゆる約4000に上る事務事業の行政サービス)同企業の“株主”にあたるのが、約120万人の「市民」(納税されている)であり、この企業が行う事業が「適正に行われているのか?」をチェックする、また、企業が暴走しないよう、抑止効果を果たさなければならない、つまりは企業の「監査役」を果たすのが、各区より選出された「議員」となります。
故に、行政は、色んな政策を実際に“する側”の「執行機関」と呼ばれ、そのトップ(市長)は人事権もあれば、予算の編成権も持っています。
そして、行政が「〇〇の事業を実施したい」「こうした条例、まちのルールを作りたい」との“提案”に対し、その内容や予算案が適正か否か?をチェック、審議しては、最終的に「OKですよ」とGOサインを出すのが「議会」となりますので、議会は「議決機関」と呼ばれています。
こうして「比喩」を用いてみると、一つ気づかれませんでしょうか?
選挙の時など、市議や県議の候補者が「〇〇を実現します!」と公約をリーフレットに掲載したりしますが、基本的に議員(議会サイド)は、優秀な職員を定在適所に配置しては、予算を組んで「〇〇を実行、〇〇を実現」するにあたっての権限を持ち合わせていないんです。
しかし、本会議や委員会の場を通じて、「〇〇を進めるべきでしょう」等々の提言は、いくらでも出来ますので、繰り返しますけども、地方議員の立候補者が「〇〇をします!」と公約を結ぶ行為は無論、ウソではありませんが、私が現場にて、最も「なんとかしなければならない!」と痛切している事は、「〇〇をする」との公約に、勝るとも劣らぬ大事な活動(役割)となります「議会のチェック機能」を「議会が果たせていない」という、紛う事なき事実にあります。
実際、自治体の首長たるや“大統領”並みの権限を持ち合わせているので、“寄らば大樹の陰”とばかり、行政が出して来た「案」に対して、疑問を疑問とせず、すり寄ってしまう「議員」の如何に多い事か…。
当然、「批判のための批判」などNGですし、議員活動のスタンスとして、地方議会でも「与党」としての振る舞いを選択してしまう議員が存在するのも事実ながら、綺麗事であろうとも絶対に「是々非々」でなければなりません。
ちなみに、私が12年前に初当選した頃は、良くも悪くも「昔ながらの職人気質」と申しましょうか、「この議員から質問されると厄介だな」「何を議会で突かれるのか恐怖だな」「いい加減な事はできないぞ」との感情を“行政側に抱かせる”議員が幾人もいらっしゃいました。
しかし、そうした議員は次々と引退するなど現場を後にされ、議会内が急速に“マイルド化”してしまい、当時(12年前)の議会チェック機能を「100」とすれば、今現在は、どう多く見積もっても「40」前後ではないでしょうか。(あくまで私見ながら)
つい長々と書き綴ってしまいましたので、そろそろ今回の「結び」に向かうと致しますけども。
「候補者へ向けたアンケート」に際し、謹んで現場から“注意喚起”させていただきますと、「ワンイシュー」のみで候補者の適否を論じるのは、非常に危険です。
(無論、その辺りを「アンケートを出す側」の皆様が相応に踏まえていらっしゃるのは十分、承知しておりますけども、念押しの意味で)
※間違っても「だから私を応援すべし」なんて打算を込めて、暗に申しているのではありません!
仮に、ワンイシューの皆様にとって「当選させたい」候補者が浮き彫りに出来たとしても、そうした人物が…
まちづくりの最前線にて“戦えるライオンさん”にあらず、行政の行動を「何でも許してしまう」“頓着のない羊”さんだった場合、現行の“右肩下がり”の議会に、更に加速がついてしまうのは確実です。
もう一点。先述しました通り、市議会議員の役割は「地域の御用聞き」と勘違いされがちで、とかく“近所に住む候補者”を選んでしまう慣習が未だ見られ、私も敢えて、そこを全否定までは致しませんけども。
「この候補者は、私の希望を如何に満たしてくれるのか?」を問うのではなく。
「その候補者を通じ、自らで社会を、広島市を如何に変えて行くのか」を見出す。
そんな出発点から、大会にエントリーしていただければ…。
っと。この度はアンケートの話でしたが、ついついキーボードを叩く指に加速がついてしまい。
これも生粋の“野球好き”である私に生じた、WBC効果なのかもしれません。
何卒、ご海容の程を。
m(_ _)m
投稿日 : 2023年3月22日
『WBCの余波が…』