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何日前だったか、よく憶えていないのですが、ある新聞の朝刊にて。

私の書棚にも並ぶ、向田邦子さんのエッセイが触れられていました。

“その時の記事と印象”が、どこかに残っていたのだろうと思われる…

先だっての、自民党・総裁選。

まずもって、向田邦子さんのエッセイ「父の詫び状」〜お辞儀〜では。

祖母が亡くなられた通夜の晩、突然玄関の方でざわめきが起き。

「社長がお見えになった」との声がするやいなや。

棺のそばに座っていた邦子さんのお父様が、周囲の客を蹴散らす様に…

玄関へ飛んで行き、初老の人(社長)に深々とお辞儀をされ。

それは卑屈とも思えるお辞儀であったと。

物心ついた時から、お父様は常に威張り、家族をどなる暴君ぶり。

地方支店長との肩書もあって、パリっとした背広を着こなす。

そんなお父様が初めて娘(邦子さん)に見せる姿が兎に角、目に残り。

邦子さんは曰く。

「私達に見せないところで、父はこの姿で戦ってきたのだ」。

「八つ当たりの感じで飛んで来きたゲンコツをも許そうと思った」。

「私は今でもこの夜の父の姿を思うと…」

「胸の中でうずくものがある」と。

で、話を総裁選へ戻しますけども。

地元広島からの総裁誕生に沸く、広島市内の…

ホテルの模様がテレビに映し出されます。

そこには、同じ会派の先輩議員をはじめ、多くの馴染みの顔が並び。

始まるは、後援者による万歳の三唱。

どなたも屈託のない笑顔を浮かべては心底、喜んでいらっしゃり。

そこで、私は僭越ながらも。

どこか「あの日」の向田邦子さんと同じ?心境に。

「政党政治に毀誉褒貶はつきものではありますが」

(きよほうへん:褒められたり、悪口を言われたり)

「党に属する議員さんは議員さんで、しがらみや付き合いに、etc」

「そんな中で、誠に多くを背負って日々、活動をされている」

「属する政党も無ければ後援会や支援団体すら存在しない私は、私で」

「選挙の時など、不安と恐怖しかありませんが、一方で」

「どなたにも縛られず、咎められず、自らで適否を選び、判断を下し」

「平素より奔放に舵取りが行えるわけで」

(此処に関しては、有権者の方々に感謝しかございません)

「政党に無政党、どちらの議員であろうとメリットにデメリットはあるにせよ」

「自民党の議員さんは、こうして連綿と…」

「力強く結託しては生き抜いていらっしゃる」「やはり大したもんだな」と。

非常に素直に、率直に。

感心させられた次第です。うむ。

結びに、慰めも込めて、ふと思い浮かんだ言葉が…

みんなちがって、みんないい。

取り敢えず、本日。私が見出した着地点は。

向田さんから、金子みすゞさんの世界へ。

投稿日 : 2021年10月1日
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