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石橋りゅうじ 議会棟控室

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ノンフィクションライター

18日、土曜日の朝。

議会棟の窓から外を見ると、そこは台風一過の様相。

青空が顔を出しております。

しかしながら、未だ台風14号は日本列島を横断中で。

引き続き、十分なる警戒を。

m(_ _)m

一方、この度の定例会(9月議会)は会期中に連休を挟むので。

続いての日程、2日目を迎える一般質問は来週の火曜日。

「おお!そんなに時間が空くモノなのか?」と違和感を覚えながらも。

暦が「そうなっている」のですから、泰然自若。

(たいぜんじじゃく:ゆっくりと落ち着き平常と変わらない様)

いつも通り(なので、熱く熱く)、本日も活動を継続中であります。

つきましては、「連休で時間もあり、何をしようかな?」。

そんなアナタへ向けて、届けるは“読み物”を一つ。

昨日、9月議会にて私が喋った“一般質問”30分の読み原稿を…

謹んで、ココに掲載させて頂くと致します。

約半世紀ほど生きて来た私の「コレが集大成だ」なんてモノではありません。

しかし。

一人の人間(議員)が、何を感受し。(かんじゅ:心で受け取る)

何を考え、何を掲げて、何に取り組んでいるのか?

この辺りの片鱗(一端)と申しましょうか、概要(あらまし)めいた部分は?

おそらく感じ取って頂けるのではないかと。

文字数にして、約1万字。

お時間が許せば、最後までお付き合い下さいまし。

はじまり。はじまり。



それでは先ず、「コロナ禍の緊急支援策」について伺います。

世間一般でも、「コロナ禍」との表現が日常に定着しては、違和感すら覚えなくなった昨今。

新型コロナウイルスは未だ世界で猛威を振るい、直接的に、また間接的に現在進行形で「多くの苦しむ人々」を生み出し続けています。

そこで、巷に溢れる数多の困窮事例を個別具体に取り上げたいところですが、それは皆様方も重々承知した上で、現在も対応に従事されているかと存じますので、ついては誠に恐縮ながら、自らの話を持ち出しますと。

連日に亘り、市民の方々よりコロナ関連のご相談、ご要望を承っては解決すべく取り組む中で、次第に胸中に募り、膨らんで行く思いがありました。

それは、単に受動的な対応に追われるのではなく、コチラからも「困った人々を能動的にフォローする手立てはないのか?」との強い思いであり、活動しながらも回答を模索する日々が続きます。

そんな折、今年の3月19日、産経新聞の朝刊、地域面に掲載された、次のリードが目に留まりました。

「コロナ禍で生活に困った人を支援する取り組みが広がる中、寄付された食料品、日用品を無償提供する公共冷蔵庫、コミュニティ・フリッジが岡山市内に登場」。

改めて、記事を要約して紹介しますと、JR岡山駅から電車で約5分、お隣の北長瀬駅にはショッピングセンターが隣接されており、この度、敷地内にあった倉庫に簡易な改修工事を施しては、内部へ大型の冷蔵庫や幾つもの陳列棚を設置。

そこへ、企業や生産者、また一般の方々から届けられた食料品、日用品などを1日数回に分けて定期的に陳列し、事前に登録された方々が、携帯電話にダウンロードしたアプリを使用して入口の鍵を開け、「倉庫内にある必要な品々を24時間いつでも無料で持ち帰れる」と言う、新たな取組を紹介する内容でした。

先に述べました様に、このコロナ禍にあって「能動的に支え合える活動手法」を模索していた私は、記事を目にした瞬間、「我が意を得たり」とばかり、直ぐに先方様と連絡を取って後日、現地に視察へ。

更に翌週、暦は4月を迎えておりましたが、同事業について2度目の視察に出向いては、その機会を利用し、公共の冷蔵庫を運営する民間団体へ対して「岡山市が如何なる支援をされているのか」を学ぶべく、岡山市議会議員さんも交えての意見交換会を行いました。

そこで、幾度かの現地視察により見えて来たのは、行政と社会福祉協議会、そして各種の福祉団体が、コロナ禍を迎える以前より常に密なる連携を図り、その上で互いに交わされる情報を軸に、困窮する人々へ対して「早急に手を差し伸べられる」、構築された支援体制です。

この辺りを、もう少し掘り下げますと、岡山市では昨年、コロナ禍における行政の緊急支援策の一環として、様々な理由で困窮を抱えるご家庭と、そうした人々を支えたいと活動される民間の支援団体を結ぶ「おかやま親子応援メール」と言う、メールマガジンの配信を開始されます。

このメルマガで実際に配信された内容を幾つか紹介しますと、例えば「塾に通うのは難しいけれど、学習には不安がある家庭へのサポート情報」。

「転勤族で土地勘も無く、頼れる知人も居ない、そんな孤独化の進む市民に寄り添い、人と人が繋がれる場を紹介する支援情報」。

「お弁当や生活資材の無償提供や、子ども食堂などの居場所情報」。

「シングルマザーなど、ひとり親のお喋りサロンや、子ども達の成長に不可欠な、芸術や野外体験活動の情報」など。

事前登録を済ませた人々へ、時々のタイムリーな支援情報メールが「毎週」届けられ、こうした鮮度の保たれた有益なる情報の数々は、利用者の方々からも非常に好評を得る事となりました。

更にメールサービスを通じて、登録者にアンケート調査を行い、その結果、子育て世代を中心に、コロナ禍にあって「最もニーズの多かった声」に応えるべく、民間団体がコレまで培って来たスキルを活かしては、わずか2カ月間で構築し、昨年の11月に運営を開始したのが、先の食料品や日用品を無償で届ける「公共の冷蔵庫」です。

ここに総括いたしますと、やはり特筆されるべきは、食料面や教育面で不安を抱え、また孤立・孤独で悩み、困窮する人々と、一方では、そうした人々を「必ずや救おう」と地道に支援活動を続ける人々を、行政がメールマガジンを通じてマッチングを図る土壌を築き、非常に効果的な「共助の仕組み」を築き上げた点にあります。

しかも、ひとたび、こうした汎用性のあるプラットフォームを整備しておけば、つい先だって、広域都市連携を結ぶ廿日市市が、本市が展開している専用アプリ、最寄りの避難場所への最適ルートを探す「避難所へGO」のサービスを取り入れ開始された様に、様々な分野に於いて地域で支え合う「共助のノウハウ」が周辺の連携都市へ波及して行く事も充分に想定されます。

つきましては、私も今議会へ至るまでに、本庁内で関連して来るであろう、局をまたいだ複数の所管課や、駅前のビッグフロント内にある市社協にも足を運び、「本市でも、おかやま親子応援メールの様なシステムを構築、配信できないものか」打診を行っては、調査・研究を進めて頂き、今日を迎えている経緯もありますので、改めてここに伺います。

このコロナ禍にあって、支援を必要とする人々と、実際、現場で支援している人々を結ぶ、岡山市の「おかやま親子応援メール」について、本市は如何に受け止めていらっしゃるのか。

重ねて、本市でも「おかやま親子応援メール」の様なシステムを早急に実現させたいと強く望むモノですが、本市のご所見をお聞かせ下さい。


では次に、「本市のワクチン接種事業」について伺います。

周知の通り、世界には未だコロナへの治療薬が出回る事はなく、ワクチンでの予防や対処療法に終始する状態ですが、このワクチン接種が着実に進捗する事により、先に厚労省が発表した、この7月〜8月に掛けて「65歳以上の感染を10万人以上も抑制できた可能性」の試算にもあります通り、門外漢の私がワクチン接種へ「100%のお墨付き」は口にできずとも、出口の見えないコロナ禍に、ワクチンが行く先を照らす希望の灯火となっているのは事実です。

そこで先ず、今日までの本市におけるワクチン事業に目を向けて参りますと、前提として、国からのワクチン供給量が減少していた事から、限られたワクチンを効率的に市民の方々へ届けるべく、関係各所の接種実績に応じた、ワクチンの「分配上限枠」を設け、精度の高い需要の数値を弾き出した上で、そこへ供給されたワクチンに加え、各方面で保有されているワクチンも最大限の活用を図るなど、着実に個別、また集団の接種を進捗させて参りました。

また、その時々の感染者やワクチン・ニーズを勘案しながらも、可能な限り、有限なるワクチンの供給を「平準化」しなければならず、敢えて、ここに時間を割いては、本市の接種事業を如実に物語る一例を取り上げると致します。

先月、千葉県柏市に於いて、コロナウイルスに感染した妊娠29週の30代女性が、合計9カ所の医療機関に受け入れを断られた末に、入院先が見つからないまま、医師らが不在の状態で自宅にて出産し、その後、新生児が死亡してしまうと言う痛ましい事案が発生いたしました。

お母様の苦しみや悲しみたるや、いかばかりであったのか?その心痛に、私共も胸が張り裂ける思いであり、「必要な医療行為を、最も必要とされている人々が受けられない」こうした事例は二度と繰り返されてはならず、改めて国からも各自治体に対し、「感染した妊婦の迅速な救急搬送と、受け入れ医療機関の確保」を。

更に「妊婦のワクチン早期接種に特段の配慮を求める」通達、要請が行われました。

ここまでの経緯を辿りますと、世間では「妊婦さんのワクチン接種優先枠を、ただちに!」との世論が即座に形成されて参りますし、私も当然、そうした感情を抱く一人に違いはありません。

ただし、だからこそ。求められるのは、120万人の都市規模を誇る本市にあって、事実とデータに基づく地に足の付いた対応で、「ならば現在、ワクチン接種を望む妊婦さんや配偶者が、今後の潜在需要を含め、どの位となり、現行の掛かり付け医や協力を頂く産婦人科での接種体制では追い付かないのか」を見極める大局観が肝要となります。

つまり、至上命題は「妊婦さんを優先的に救いたい感情」への呼応にあらず、「妊婦さんや一般市民も同時に救えるべき」体制づくりであり、それは現在、摂取率の低い若年層への対応にも同様に言え、市民一人ひとりの命の重さに貴賎はございません。

裏を返せば、医療トリアージの様な判断へ迫られてしまうのは、新たに発生した「問題」ではなく、これまでの「回答」であり、そう考えますと、限られたワクチンや人員、諸条件を勘案しても、ここまで本市が善戦しているのは確かではないでしょうか。

しかし一方、進められるワクチン接種の効果も、個人差はあれ接種後に「経年で低下する」事例や、その可能性が指摘され始め、ご承知の通り3回目の追加ワクチン接種を、後押しする事から「ブースター」と呼ばれておりますけども、世界屈指のスピードで国民へ2回の接種を進めたイスラエルでは、いち早く先月からブースター接種を開始。

また、CDC(アメリカ疾病対策センター)などが「現時点で追加接種の必要は無い」と発信されていたあの米国でさえ、今月下旬からブースター開始の予定を打ち出し、同様にイギリスやドイツ、シンガポールの名も挙がっては、国内でもブースターに関する議論が開始されています。

直近では、WHO(世界保健機関)より各国へ向けて、先進国と途上国との間で分配されるワクチンの格差が生じ、今なお、途上国へのワクチン供給が大幅に遅れている現状を鑑み、「少なくともブースターを年末まで延期して欲しい」旨の要請が発せられましたが、今一度、ならばこの先の年末年始へ向けて、素人目にも分かり得る近未来像を言語化してみるとすれば。

感染者数や重症化への医療供給体制にもよりますが、このまま行けば11月以降に行動制限が緩和され始め、そこへウイルス感染となる「季節性インフルエンザ」とも共通する、例年、空気の乾燥する冬場に感染が拡大し、年が明けてピーク時期を迎える様に、現在、感染の第5波がピークアウトして来た感はあれ、この先、高い確率で「第6波」の到来が確実視されています。

そこへ重なる様に、複数回の摂取を終えた人々の気の緩みや、いち早く接種を終えた人々の抗体や免疫力の低下に伴い、ブレークスルー感染が増えては、ブースター接種の対応にも迫られると推察され。

いずれにせよ、自粛や行動制限の連続で疲弊し切っている各業種の人々を救うべく、今後は、経済を回した上で医療崩壊も防がなければならず、コレまでの「緊急事態宣言の発令一辺倒」とは違い、ウィズ・コロナの新たなフェーズは、向こう僅かな期間を経て確実に到来して参ります。

そこで伺いますが今回、ワクチン接種事業に係る追加措置としての補正予算も上げられておりますが、「ワクチン接種は任意である」大前提の下、今後、更にワクチン接種を加速させて行くのであれば、「正しい情報の提供」「接種メリットの周知・伝達」など、まさに「情報戦術の確立と発信強化」が必須かと存じますが、本市のご所見をお聞かせ下さい。

また、先にも触れました通り、不確定要素となりますが、第6波やブースターの到来を見据え、老婆心ながら危惧するのは、現場に最も従事する機会の多い、市民を守る側の市職員、担当課の人々を、先ずは物理的にウイルス等から守らなければなりませんし、本庁内、医師会、看護師会、薬剤師会と、あらゆる方面と調整を図っては、常に多様なる作業と責任が双肩にのし掛かる現場にあって、過重労働からも守らなければなりません。

そこで、コレまでも局内のみならず、局外からも人員が柔軟に配置されては応援職員の増員が図られてはおりますが、クラスターの発生など、あらゆる問題を想定し、如何なるリスクヘッジを図っては、基礎自治体として如何に「安定的な運営体制」を継続されるのか。

私などは、コレまで以上のリソースを注ぎ、冬場に突入する前段に、更なる現行体制の強化を図っておくべきかと存じますが、本市のご所見、ご見解をお聞かせ下さい。


続いて、「本市の災害対応」について伺います。

気候変動による集中豪雨などにより引き起こされる大規模な自然災害が、既に常態化して久しい近年に於いて、本年も8月中旬の記録的な長雨により、西日本を中心とした各地では川の氾濫や土石流が発生し、家屋や都市インフラへの甚大なる被害と共に、誠に残念ではありますが幾人もの人的被害、犠牲者を生み出してしまいました。

改めて、お亡くなりになられた方々へ、謹んで哀悼の意を表すると共に、被災された方々へ、衷心よりお見舞いを申し上げます。

尊い犠牲が無に帰する事のないよう、また今後も自然災害から人々の生命、財産を守り抜くよう、私共は引き続き、一層の防災・減災に努めては、災害に強いまちづくりを進めて行かなければなりません。

一方、発災後の現場を振り返ってみますと、近年、立て続けに発生する自然災害に随時、対応しては、都市全体が経験値を重ねる事により、本市における自助、共助、公助の体制が一歩一歩、着実に確立されており、例えば共助の面では、取り分け主体的な「声掛け避難」などを端緒とする、近隣住民の地域連携などは目を見張るモノがあります。

また、この度の災害における公助の面では、発災直後の応急復旧のみならず、指定避難場所としてのホテルや仮住居として市営住宅が、迅速に避難・被災住民へ提供されたのは記憶にも新しく、私も昼夜を問わず、住民からのご要望や現場の状況を、危機管理室をはじめ関係各所へ届けさせて頂きましたが、都度、問題の解決へ向けて即座に対応して下さいました。

そうした姿勢に、災害時の混迷の中、私は非常に感銘を受け、何よりの感謝とねぎらいの意を込めて、ここに敢えて触れさせて頂いた次第です。

しかし、繰り返しとなれ自然災害が頻発化、激甚化しては、「想定外や未曾有」の表現が言い訳となってしまう現在、私共はあらゆる自然災害によりもたらされる被害を想定し、備え得る限りの準備を平時から進めておかなければなりません。

こうした観点からも、過去より今日まで、担当課と幾度か意見交換を行って参りました「救助実施市」に改めてスポットを当て、コレより適否の協議を進捗させて参りたいと存じます。

今一度、補足までにご説明しておきますと「救助実施市」とは、改正災害救助法の成立により、財政力など一定条件を満たした政令市が国へ申請を行い、指定を受けた暁には、被災者の救助、避難所・応急仮設住宅の設置、食料・飲料水の供給などを中心とした10項目を「市が救助主体」となり直接、実施可能となる制度です。

そこへの条件として、災害救助基金の積立てや、また県は資材や物資を適切に分配する「資源配分計画を策定する必要」が求められ、政令市の中でも、過去に自然災害で甚大なる被害のあった神戸、仙台、熊本市をはじめ、半分以上の都市が手を挙げては、その殆どが2年以上も前に、既に救助実施市に指定されている状況にあります。

「百点満点の災害対応は如何なる都市でも困難」とは言え、私も近年の自然災害につけ、発災後に本市や県が現行体制で対応する模様を見て参りましたので、「果たして今、相応の人的リソースやお金、時間を注ぎ、敢えて救助実施市を目指すべきなのだろうか?」。

こうした逡巡をかねてから覚えており、今日まで委員会や本会議に於いても、熟慮の伴う「闊達なる検討」を強く訴えて来なかった背景があります。

しかし、あらゆる天災や人災にせよ、甚大なる被害に繋がるケースと言うのは、多様なる要因が「偶然にも度重なり」発生する事案が少なくありません。

顧みれば2年前、東日本のエリアでは珍しく、大型台風が居座っては各所で大きな被害が発生した際、災害対応に追われた自治体の一つである川崎市は、「従来の様に県を通すのではなく、市が直接収集した情報に基づき、市長権限で法の適用を判断できたのは大きかった」と、救助実施市の有効性を口にされています。

また、先月の本市を襲った長雨による記録的な雨量を持ち出すまでもなく、発災直後の初動を重んじては、向こう数十年までも見据え、一人ひとりの尊い命を守り抜く為にも、本市が今の内に1つでも多くの人命救助、災害対応となるオプションを増やしておくのは必須ではないでしょうか。

そこで伺いますが、先ず、救助実施市を目指すにあたりましては、県との協働を含め「如何なる事前の準備」が必要になるのか。

そして、救助実施市に指定された暁には、改めて「現場に如何なる変化」が生じ得るのか、ここにお聞かせ下さい。

また、救助実施市については、県と協議を行っていると伺いましたが、今後、救助実施市への指定を目指して行くモノなのか併せて、本市のご所見をお聞かせ下さい。


では続いて、「本市の学童保育」について伺います。

先月中旬、本市をはじめ、西日本を中心に降り続いた大雨により、コレまで長年に亘り親御さんが抱かれていた悩み、企業が抱えていた問題、そして本市が内包していた諸課題、この全てが改めて表面化したのが、この「学童保育について」であります。

ここに今一度、直近に起こったケースを適例に、一連の事態の背景を議論のテーブルに上げて参りますが、先月の中旬、長雨の降り続く折、本市では連日に亘って「気象警報」が発表されました。

この様な場合、「保育園は如何なる対応をされているのか」と言えば、何も先月に限らず、過去の実例としても通常通り「開園」しては、子どもを預かる所が殆どなのですが一方、学童保育では県内、多くの所が子どもを預かる如何は「各々の学校の判断」に準拠しており、しかも夏休みなど長期休暇の際は、朝7時の時点で警報が一つでも出ていれば「臨時休所」となります。

そして、例えば「夫婦共働き」で上の子が小学校の低学年、下の子が保育園の場合、下の子は保育園に預けられるのですが、上の子は小学校の学童保育が臨時休所ですから結局、親御さんのどちらかが仕事を休む事に。

もしくは、両親とも仕事を休めないので、上の子どもを自宅で1人、留守番させざるを得ない。こうしたケースも実際に生じています。

幼い子どもを自宅に1人、留守番させるのは、育児環境としても問題視されるところではありますが、一時的に預けられる所や預けられる親族や知人もなく、やむに止まれないと言ったケースが存在するのは事実で、共働きのみならず、ひとり親家庭の場合はなお、厳しい判断に迫られる事となります。

また、この度であれば祖父母や知人に子ども預けたり、他にも可能な会社では、お子さんを職場へ連れて行くなど、各ご家庭でも都度、緊急時の対応はされているのですが、コレが3日間も連続となると「ご迷惑となるので気が引けて」「物理的に無理」など、親御さんが頭を抱え、子どもさんは不安に駆られる、そんなケースが実際に本市でも起こり続け、しかも例年の気候変動によって常態化して参りました。

大前提として、職場で育児休暇等を取り難い就労環境は、まずもって企業側に改善が求められますけども、全企業の大部分を中小・零細が占める国内事情にあって、かねてより「仕事と育児を両立させる就労環境の整備」は、我が国が長年に亘り抱えて来た課題であるのは間違いなく、重ねて全就労の約4割を非正規雇用が占める現在、度々休暇を取る事によって「職を失うリスク」が伴う実態は現実問題とも言えます。

ゆえに、学童保育は、文科省ではなく厚労省の所管で、共働きやひとり親家庭など、子育てと仕事の両立を支える歴とした「児童福祉サービス」に位置づけられており、改めてこの度の長雨が、ここ数年間、国が声高に唱えては注力して来た政策、裏を返せば未だ行き届かぬ環境整備の「子育て支援」「女性の活躍」「仕事と家庭(子育て)の両立」を浮き彫りにさせました。

顧みれば、私がこの件について担当課に問い合わせたのは、忘れもしない先月、8月の19日。

この日も、前日より降り続く雨と早朝の気象警報により、朝の7時を迎えた時点で学童保育は臨時休所となりましたが、午前10時、11時を迎えた頃には、気象予報の通り煌々と太陽の照りつける天候となり、言わずもがな、朝の臨時休所は規定ルールの遵守であり、何より「子ども達の安全を第一に考慮した決定」ですので、この辺りを確認後、当然、私も理解を示し、ひとまずは電話を切りました。

しかしながら、東京都をはじめ、全国の自治体では同様のケースが訪れた場合、勿論、気象条件の度合いにもよりますが、保育園と同様に学童保育も開所している所は多く、先に述べました「学童保育を厚労省が所管」している様に、例えば20政令市を引き合いに出しても、この放課後児童クラブは、おおよその都市が市長事務部局、本市で言うところの「子ども未来局」が所管しています。

加えれば、都道府県も含め、本市と同様に教育委員会が所管しているのは極めて少数派で、無論、子どもと親御さんの暮らしを最大限にサポートする姿勢に「所管での濃淡」など存在しませんが、いずれにせよこの件については、現場の指導員や本市の教育委員会にも多くの相談、要望が届けられていると伺っており、早急に何らかの最適解を導き出さなければなりません。

そこで伺いますが、気象警報が発表された場合でも、保育園と同様に、学童保育が臨時休所にならない自治体も多い様ですが、他の政令市では如何なる基準で「開所・休所の判断」をしているのでしょうか。

また、こうした「他の政令市」の基準も参考にしながら今後、本市に於かれましても、これまで通り「子ども達の安全面の確保」に最大限、務めた上で、制度としては何らかの見直しを行うべきかと存じますが、本市のご見解をお聞かせ下さい。

結びに一つ、唐突ではありますが、数学で言うところの、間接的に証明する方法、「背理法」を用いれば、「自宅待機は一概に安全とは言えない」との命題に対して、ならば「自宅待機は絶対に安全である」との仮説を立てて、この矛盾を見つけては、命題を証明して参りますと。

例えば、気象警報時に「登校する危険」も考慮し、学童保育を休所としては自宅待機を求められながら、警戒レベル4の避難指示が言い渡されれば、殆どの学童保育が設置されている場所となる、学校へ向けた避難が求められます。

勿論、各々の住まいのロケーションに気象条件など、様々な変数が加わって参りますが、「自宅の方が返って危険を伴うケースが起こり得る」がゆえ、学校をはじめとした指定緊急避難場所でありまして、コレ以上、私も四の五の言わず、閑話休題。

先ずは、第一義的な責任の伴うご家庭が、如何なる時も当意即妙に判断を下してお子様を守り、また今後、年間に発せられる各種警報や警戒の情報は増加の一途を辿るでしょうから、企業サイドにも、親御さんへの理解を示すばかりではなく、物理的な環境整備も必要かと存じます。

コロナウイルス然り、大規模な自然災害然り。この世は「子や孫の世代から」一時的に私共がお借りしている世界となりますので、少しでもより良い環境に整備しては、お返ししたい所存であり、一般質問を以上と致します。

ご静聴、誠に有り難うございました。

投稿日 : 2021年9月18日
ノンフィクションライター

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