本日、あの豪雨災害から6年目となる、8月20日を迎えました。
改めて、豪雨災害により亡くなられた方々へ、ここに衷心より哀悼の意を表します。
顧みれば、その後も2017年の九州北部豪雨や2018年の西日本豪雨。
そして、今年の「令和2年7月豪雨」と。
“毎年の様”に甚大なる被害の発生する自然災害が相次いでおりますが、一方では。
自助や共助の確立がなされ「地域の防災力」が確実に上がっているのも事実。
いずれにせよ、猛暑が続く日々であれ、晴天時にこそ荒天に備えなければなりません。
余談となりますが、私も8.20発災直後からの復旧、復興へ向けた活動のみならず。
この2014年(6年前)8.20から2017年8.20までの“3年間”に…
一定の豪雨が緑井・八木・山本等の被災地域へ降り注いだ際は、基本的に必ず。
過去の災害発生個所に足を運び、例えば建設中や完成後の砂防ダムを確認し。
「そこで何が起きているのか?」を経年で調査して参りました。パトロールも兼ねて。
(勿論、今夏の豪雨時等も各所を巡っておりますが、取り分け上記3年間は集中的に)
故に、6年間ほどの経験値しか備わっておりませんけども、しかし、継続は力なりで。
時々の雨量に伴う、各所の河川や用水路の増水具合、その“見極め”であったり。
先だっては「99カ所の砂防・治山堰堤建設事業完了」の一報も入って参りましたが。
どこへ如何なる堰堤があり、裏を返せば、どこの渓流(谷筋)には堰堤が無いのか?
等々、豪雨の際に避難等の状況判断を下す、この辺りの一助になるであろう知見を。
一歩一歩ではありますけども、着実に培って来た自負はあります。
いずれにせよ、この6年間で本会議や委員会でも幾度となく口にしておりますが、まずは?
どなたに限らず「自らの住む地域(地形)を知る」が、肝要。
今一度、本市を襲った近代史における豪雨災害を振り返れば、1999年の「6.29」。
当時も、南西から北東へ掛けて、いわゆる線状降水帯が伸びては甚大なる被害が。
その後の8.20の際は、同様の方角を差す降水帯が6.29時の「やや東側」に形成され。
集中的に限られたエリアを襲い、そこへ位置する山々が崩壊を起こしました。
いわずもがな、8.20の場合など最たる例ですが、山々の稜線に降り注がれた雨は。
渓流(谷筋となる形状で言う凹)を伝い、宅地開発された住宅街へ流れ込む。
※同箇所を再現した3D模型では、如実に起伏が分かり得ます。
自ずと“そこ”へ被害が集中するので、災害後に同箇所へダムが築かれておりますけども。
あの線状降水帯が今後、やや西へ、もしくは東へ「ズレる」事など十分に想定され。
決して不安を煽る訳ではありませんが各市町、そこかしこの渓流にダムは無く。
ただし、地形を知れば自ずと、豪雨時も最低限は…
周囲で何が起こるのかも知れぬ一定の“推測”は立ちますので、今一度。
住まう地域のハザードマップを「未確認」の方々は、台風シーズン到来の前に是非ともです。
投稿日 : 2020年8月20日
『8月20日』