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近くて遠い県の話

私の「1日」の始まりは、早朝のジョギングから始まる事もあれば。

そのジョギングを“夜に済ませている”時は、まず「新聞各紙に目を通す」。

ココから始まります。コレは?

昔、ラジオの2時間番組(生放送)を担当していた頃からの習慣で。

気になった記事、目に留まった記事は、都度、コピーしてファイルに収める。

ゆえに、私の手元には膨大な過去のスクラップ(新聞記事)が残されていて。

議会等で発言したり報告会を行う際にも、こうしたニュースソースが…

非常に役立っている事は、言うに及ばず。

そして、今朝の紙面の中で、複雑な感情が去来した記事とは?

ある業界紙の1面に掲載された…

『広島県・WTO 〜53億円でJVが落札〜 再公告の県庁舎耐震改修』

要約すると、あの都心のド真中にある「広島県庁舎」を、新たに建替えるでなく。

上記の金額を用いて、耐震改修、及び、維持保全工事を施すモノで。

WTO対象の一般競争入札の結果、落札者が決定したと。

ちなみに、こうした建設関係の業界では「アルファベット3文字」表記が多く。

折角なので、行政関係でも高頻度に登場するワードを幾つか紹介すると。

「これはWTO案件」「WTOの対象入札」なんて使われ方を致しますけども。

日本を含む153カ国が加盟する「世界貿易機関」(WTO)では?

様々な協定が定められており、その諸条件(金額等)により。

政府や各自治体が発注する際も「一般競争入札」が義務付けられていたり。

他にも、昨今、頻繁に謳われるは「PPP」パブリック・プライベート・パートナーシップ。

官と民が協力しては、水道やガス、公共交通機関の設備投資や運営を。

「民間委託」などを含む手法を用いて事業を行う。であったり。

同様に「PFI」パブリック・ファイナンス・イニシアチブも、よく耳にしますが。

コレは端的に申せば、民間の資金やノウハウを用いる社会資本整備。

その際に、これまた登場するは「SPC」スペシャル・パーパス・カンパニー。

事業の推進へ向けて、民間や投資家から資金を調達する上で。

この「特別目的会社」を設立するケースも多くあったりして。

折角なので続ければ、こうした際に用いる手法にせよ。

「BTO」方式。コチラはビルド・トランスファー・オペレートで、読んで字の如く。

民間事業者が公共施設を建設後、施設の所有権を国や自治体に委譲。

その後、施設の管理運営を行うモノで。

上記のプロセスが、やや変化を及ぼしたのが「BOT」方式。

コチラはビルド・オペレート・トランスファーで、民間が建設、維持・管理・運営。

そして事業の終了後、施設の所有権を国や自治体に委譲すると。

「アルファベット3文字」を列挙すれば、枚挙に暇はございませんけども。

話を本論へと戻しましょう。

「スクラップ&ビルド」で、何がなんでも「古い建築物を無思考に解体せよ」。

とは申しませぬが、老朽化した建築物に「耐震化」を施したからと言い。

それは“旧耐震基準”の建物が「やや堅牢になった」に過ぎず。

「あくまで」ながら極言すれば、何の問題解決にも至っていないのでは?

いずれは向こう数十年で再び改築、それこそ新築しなければならないのは必須。

そこへ、53億円を投入か…。

県には県の事情があり、相応の検討、審議を尽くしての「今回」なのでしょうが。

かつ、なかなか市側が介在できる部分では無いので、所感に過ぎないにせよ…

I don’t know why?

改めて、詳しい背景、その事情を県議会の議員さんに伺ってみる所存です。

投稿日 : 2018年12月26日
近くて遠い県の話

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