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県外(九州)視察 「前編」

少しでも多くの方々と“現況の共有”が出来ればと。

先週の15日から17日まで、2泊3日の行程で行なわれた県外視察について。

改めて、コレより触れて参りたいと存じますが、まずもって。

この度は「総務」委員会の視察ですので、甚だ恐縮の極みながら。

事前に各委員(議員)より頂戴した要望(視察先)を勘案、調整した上で。

最終的には、委員長を務めさせて頂いている私の決断に基づき。

「何を学び、その為に何処へ訪れるか」の視察先を決定させて頂きました。

補足までに、最初の目的地へ出向き、そこから続いては…

何百キロも離れた「2ヶ所目の視察先」へ大移動をする。であったり。

最初に「行きたい目的地」を決め、「後から視察内容を模索する」めいた。

全国の議会でも散見される“悪しき慣習”の踏襲など。

無論、私としては、あり得ませんので。

限られた時間を“最大限”有効に使い、「濃密な学ぶ機会」にすべく。

プランの決定までには、幾度も議会事務局と“打ち合わせを重ねた”次第です。

そして、初日(15日)に、福岡市で「自治会活動の取組」について話を伺い。

(福岡市は住民の加入率が「約90%」で本市は「約50%強」です)

2日目は、長崎市で「定住促進の取組」について先方様より話を伺い。

(第二の故郷を模索される方々の受け皿となる取組、UIJターンの促進等)

同2日目は更に、佐賀県の武雄市にて「図書館の取組」について伺い。

(全国的にも有名な民間のノウハウを活かしたスタバと共存する図書館)

3日目は、福岡県の朝倉市にて、7月に起きた「九州北部豪雨災害」について。

こうした日程を経ては、学び、参考にさせて頂き、それを本市へ反映させて行く。

そして、視察を終えて顧みたらば?

お蔭様をもって、非常に有意義な時間を全委員で共有する事が出来ました。

ついては、個々の案件を全てご報告させて頂くには、相当の文量を要すので。

まずは、3日目の「九州北部豪雨災害」について。

皆様の記憶にも新しい、本市における約3年前の8.20豪雨災害では。

約3時間で250ミリにも及ぶ、局所的な豪雨に見舞われ、災害が発生。

多くの方々の尊い命が奪われました。(心より哀悼の意を表します)

続いて、今年の7月5日に九州を襲った豪雨災害を取り上げて参りますと。

1日で1000ミリにも及ぶ、全国的にも過去に例の少ない豪雨が発生。

福岡市から南東約30キロに位置する、人口約5万4千人の朝倉市では?

“広範囲”に渡り、市内の約450箇所で土砂崩れが発生。

悲しい事に30人の命が奪われ、未だ4人が行方不明でいらっしゃるのですが。

先述の通り、兎にも角にも至る所で土砂崩れ等が発生しておりますので。

町を襲った土砂の量は「東京ドーム8杯分」と、3年前の本市と比較すれば。

その量は“広島の20倍”にも及びます。

故に、表現は不適切で申し訳ありませんが、喩えれば、市街地でも、まるで…

立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」の如く、多量の押し寄せた土砂が、うずたかく堆積。

そこに「雪かきを施し」、何とか人々が行き交える様になった…

なんて場所も多く。

重ねて、九州災害の場合「莫大な量の流木」に注目が集まりましたが。

3年前の本市の災害の場合、発生した流木は「1.2万t」でしたけども。

朝倉市の場合は「17万t」にも上ります。(25mプールで580杯分)

かつ、古くからの「ため池」が決壊しては、7万tもの鉄砲水を生み、町を襲う。

こうした想定外の被害も拡大した朝倉市ですが、全国でも2番目に多い…

約2万箇所もの「ため池」が存在する広島“県内”に於いても。

早急に「再点検」を進めて行かなければならないかと存じます。

こうした個々の被害状況を挙げれば、枚挙に暇はなく、いずれにせよ。

一般会計「約315億」の財政規模の朝倉市で、被害額は「約1940億円」。

「どこから復旧の手を付ければ良いか分からない状態」

と、先方様が吐露される通り。

被害たるや、それだけ甚大であり、そんな復旧への“最中”にありながら。

「災害を経験した広島市議会と意見・情報交換をしたいので、是非!」と。

今回の視察を快く引き受けて下さり、かつ半日以上にも亘り。

被災地の各所を、また現況等を懇切丁寧にご教示下さった朝倉市の方々へ。

心から感謝、お礼を申し上げる次第です。

「同じ空の下、私共の災害経験を共有しては、今後も教訓を活かして復興を」

「また更なる防災・減災のまちづくりを進めて参りましょう」と誓い合いました。

引き続き、広島からもサポート出来る事があるはずで。

自治体間、議会間でも、連携を深めて参る所存です。

投稿日 : 2017年11月20日
県外(九州)視察 「前編」

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