日々、矢継ぎ早のスケジュールの合間を縫って。
この木曜日まで、二泊三日で韓国のソウルへ視察へ行っておりましたので。
コレより、簡単ではございますが、そのご報告をさせて頂くにあたり。
先ずは、韓国のプロフィールから触れて参ります。
大統領を元首とする「立憲民主共和制」で、三権分立を採用しての国会は一院制。
人口は「5千万人」弱ながら、サムスン電子や現代、LGなどの企業が世界的に躍進しては。
そんな隣国の首都であり、いわゆる日本の政令市の様に「特別市」に制定され。
朝鮮語で「みやこ」の意味を持つ、「ソウル」市。
ソウルの人口が「1千万人」強ですから、ほぼ東京都(約1350万人)の規模を誇り。
市議会議員は、106人(広島市は54人)いらっしゃるのですが。
この度、ソウル市議会を表敬訪問させて頂いた際に、広島市議会130年弱の歴史上…
“初めて”先方の「議長」さんとお会いする事が叶い。
国家間を含め。
過去の歴史には色々な背景があれ、描く未来の平和と友好は一緒なれと。
世界の各都市が次々と加盟して下さっている「平和市長会議」について。
「ぜひソウル市も加盟へのご検討をお願い出来まいか」
と、要請文をお渡しさせて頂いた次第で、重ねて。
「今後も都市間、市民間での交流を継続して行きましょう」
と、笑顔で誓い合いました♪
ココを契機に、ソウル市の「公共交通」政策を学ぶべく。
市役所の「バス政策課」を訪れたり、現地であったり観光公社へ出向いたりと。
いずれにしましても、首都であり特別市でもあるソウルは?
前述の通り、国の「4分の1」程の人口が集中していれば、隣に位置するは…
「アジアの空の拠点」として有名な、ハブ空港のある仁川(インチョン)市をはじめ。
この「首都圏」一帯に、国の約「半分」の人口が集中しているのですから。
(日本の「東京一極集中」より上のレベルの『一極集中』が起こっている)
それこそ中国の“先富論”ではありませんけども。
国が兎にも角にもソウルへ重点的に力を入れている!
ので。
やる事(政策を実現する為の施策)が、早く!濃く!かつダイナミック!
なのです。
何車線もある大通りの車線を大胆に減少させ、大きな中央分離(緑地)帯を設けたり。
汚染の進む川の上に、高架が出来ては。
丁度「首都高」(もしくは西広島バイパス)の様に、車がバンバン走行していたモノを。
道路も高架も取っ払い、約6kmにも及ぶ、水に親しめる公園にしたり。
市役所の前にあった大きなロータリーは、全て芝生の広場へ変貌を遂げたりも。
(あの2002年のサッカーW杯の際に何万人もの国民サポーターで真っ赤に染まった広場)
何でしょう。繰り返しとなりますけども、国や市が。
「やる!」っつったら「やる」んです。
ただし、全て「強引なパワープレイ」でなく、そこへの市民合意を得るべく。
市民や各種団体、学会、業界、etcで構成される委員会を設置して充分に協議したりと。
プロセスは経るのですが、広島市の様に、グルグル&コソコソはしていない♪
無論、双方には、それぞれの功罪があり、韓国には韓国の課題はあって。
「さすがソウル!」「駄目だな〜広島」そんな胆略的な話はしておりませんが。
っと、本題へ入るとして、韓国の公共交通機関(主にバス路線)たるや…
日本の国交省が「教えて下さいまし!」と視察に訪れる程、進んでおります。
例えば、バス事業については「準公営制度」を導入しており、簡単に申すと?
「行政が民間会社を束ねて一括管理している」と。
市内バスなどは、運営会社が66社、車両は約7500台の約360路線。
その会社間の垣根を越えて、「幹線」を担当するバスは青色。
「循環」バスは黄色、「広域」の急行バスは赤色、隅々までの「支線」バスは緑色。
と、分かり易く色分けされ「何処から何処まで」の行き先は数字で簡単に区分される。
そんなバスの定時性、速達性を確保すべく、バス専用レーンが張り巡らされ。
バスからバスへ、バスから地下鉄への乗り継ぎは、安価で簡素&便利に、等々。
しかし、このレベルで「お手本に!」と感嘆しているのではなく。
ソウルのソウルたる所以はココからで、その交通網の「情報管理」にある。
長々と書き綴って参りましたので、続きは次回と致します。
投稿日 : 2016年4月29日
『Ultra Seoul』