12月議会も、一般質問の3日目を終えた後。
国が、子育て世代に対して、高校3年生までの子ども一人当たり…
5万円の給付金を支給する事となり、その実施主体となる広島市も。
(他の5万円「クーポン分」は、今後の国の方針も加味して予算化へ)
支給に必要とする経費、「90億6,225万円」の補正措置など。
(同経費は後に国から手当てされるので、一時的な本市の立て替え)
この辺りの審議も行い、本日の本会議は閉会を迎えました。
冒頭の一般質問を持ち出すまでもなく、各議員も「何とか一歩前へ」と。
また、私も。
行き届かぬ、至らぬ点は誠に申し訳なくも日々、調査に研究を重ね。
そこへ何より、現場を駆け巡り。真摯に取り組ませて頂いている所存です。
話の展開は、唐突に“約1年前の東京”へ飛びますけども。
渋谷区の路上で、60歳台の女性が頭部を強打されては。
亡くなっているのが発見されました。
場所は甲州街道沿い、銀杏並木の歩道であり。
前述の女性は広島出身。かつては劇団に所属していたと言います。
私は過去、現場の近隣に住んでおり。
重ねて、同事件はNHKでも特集が組まれ、OAされていたので。
ひときわ、印象に。
続ければ「印象に残った理由」は、広島や甲州街道の共通項のみならず。
女性は。
首都圏のスーパーで試食販売員として働かれるも、仕事と住まいを失い。
小さな屋根のある停留所のベンチを、最終バスが出ては始発が走るまで。
その間を“寝床”として、ひっそりと日々を送られていました。
そして、近所に住む男性が「いつもバス停に居座るな」と凶行に及び。
都会の寒空の下、一人で亡くなられ。その時。
女性の携帯電話の契約は切れ、所持金はわずか8円だったとの事です。
大きな夢を抱き、上京。
舞台に立ち、俳優として自らを懸命に表現しながら、紆余曲折を経て…
約40年後に訪れた、昨秋の甲州街道。
あらゆる人生、暮らしの成否は「個人の才覚」へ依拠したモノと。
全て“自己責任”に括(くく)られてしまう、しまいがちな昨今。
「人助け」なんて大仰に持ち出さずとも、お互いに。
表情一つ、何気ない言葉一つ、振る舞い一つ。
まだまだ。まだまだ。
何かある。
投稿日 : 2021年12月10日
『がいとう』