経験した事実に基づき、得られた法則を経験則と申しますが。
「数十年に1度の重大な災害の危険が差し迫っている」とあらば。
自らの経験則が一つの物差しとなるので、私の場合。
こと災害に関して「エキスパート」とまで行きませんけども。
しかし、無数の現場で得られた知見を活かし、出来る事はある。
まずは、13日(金)の朝。
線状降水帯が発生しては、全国でも有数となる雨量の記録された…
安佐北区や安芸高田市など、向かうは市街地より一路、北部へ。
安佐町の鈴張川は、みるみる水かさを増し。
同様に北へと向かっていた前方車両が、次々とUターンして来る状態。
コチラも迂回しては、各所を見て回りながら引き続き、北へ。
さすれば。
7年前の「8.20豪雨災害」や3年前の「西日本豪雨」時のように。
即座、その場で泥をかき、岩をどけ、流木を伐っては「啓開」活動を。
(けいかい:後の救援や復旧ルートを確保する「道を開ける」最初の作業)
こうした場面に(まで)は遭遇しなかったのですが。
安芸高田市では総合病院が浸水、関係者が走り回られているなど。
コロナ禍にあって、心配なる被害が各所にて発生、散見されました。
続いて、14日(土)の早朝。
この度に限らず、豪雨や台風の接近時は、救援や物資の運搬で…
“車にて出動”もあるので、先ずは自家用車のガソリンを満タンに。
その後、小回りの利く自転車に乗り換え、地元を一通り見て回った後。
一度、中区の議会棟へ。
事務作業を進めながら、テレビから流れて来る各地からの中継に。
無論、心、落ち着くはずも無く。
中区も河川の増水はあれ氾濫、浸水まで(私は)見られなかったので。
再度、地元区へ戻り。
南から北まで、いつもの(警戒時の)チェックポイントを巡っては。
各所、各民家にて、お話を伺えば、時に早目の避難を促し。
消防団の方々とも現状の確認や危険個所の意見交換を行い。
一時避難所へも。
(コロナ禍に避難所へ上がり込み、誰かへ話し掛けたりはしませんが)
行く先々で、幾つかの復旧作業もさせて頂きながら。
徐々に暗くなって来たので、帰宅。
そして、迎えたるは15日(日)です。
この時点で、3年前の「西日本豪雨」時の総雨量を超えては。
“例年8月の降雨量”の2倍近くを観測した地点も。
ながら、広島市内は、すっかり雨も上がり。
あれだけ増水、急流と化していた各所の河川も、徐々に…。
しかし。
河川の氾濫、がけ崩れなどは、雨が止んだ後に発生する事もあり。
そこかしこの地盤が緩んでいる事は、特筆するまでもなく。
(昨日、堆積した泥の中へ「いきなり膝下まで埋まり」の経験が4〜5回も)
そこへ加えて。
現在、南下した前線。その再度の「北上」が言われ。
雨が降ったり、止んだりが「19日頃まで続くであろう」との予報。
また、梅雨時期と違い、夏場は気温が高いので。
大気中の水蒸気量も多く「大雨になる可能性」が高くなります。
引き続き、自らを、周囲の人々を守る、最善の行動を。
何卒、お心がけ下さいまし。
m(_ _)m
投稿日 : 2021年8月15日
『被災地のお見舞いを申し上げ』