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石橋りゅうじ 議会棟控室

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ご報告と回想録

12月議会が本日、閉会いたしました。

開会前から今日を迎えるまで、最も人々の耳目を集めていた案件は。

この度の「第106号」議案。

「指定都市高速道路の整備計画の変更に係る同意について」。

まずもって「高速5号線シールドトンネル工事」当初の契約について。

H28年に公社とJVの間にて総額「約200億円」で工事契約が締結され。

その後、H29年にJVから。

実施設計に基づいて「契約額が増額する」内容の見積書が提出されたと。

公社曰く、仕様書には「トンネル本体工事一式」の記述があり…

「当初の契約金額でトンネル工事、その全てを遂行して頂く事になっている」。

JV曰く、仕様書に「RCセグメント等の金額は入っておらず増額を要求する」。

結局、その原因は「双方の認識の違いにあった」と。(第三者委員会 談)

「こんな事では今回に限らず入札にせよ契約そのものが意味をなさない!」

「こうした前例を曖昧に終わらせる事はならぬ!」「真相の究明を!」等々。

議会では連日、熱い議論が交わされ、紛糾いたしました。

そこへ重ねて、H17年〜18年に一度は「見直し」でストップの掛けられた…

「高速2号線と5号線の連結事業」も復活、追加費用が発生する事になり。

冒頭、第106号議案の「こうした計画の変更を認めるか?否か?」。

改めて、コチラが今回、議会で問われる事となりました。

議会での“議決”結果を先に申せば、賛成多数での「可決」(認める)に着地。

そこで市民の方々は「なぜ議会は認めるのか?!」との感情を抱かれたかと。

大前提に「今回の不適切な契約でも止む無し」と感じている議員はゼロです。

断言して、ゼロ。

ならばと、続いて議会(各議員)に迫られた選択は?

@今回の同議案を認める事なく「こんな曖昧なモノは許されない!」と。

「工事(事業)にストップを掛けて1度、全てを立ち止まらせる」。

もしくは。

A「こんな曖昧なモノは許されないが!」今回の同議案を先ずは認め。

「ここまで進捗した工事を止める訳には行かないので、引き続き進めて行く」。

そして「約8割」の議員がAを選択され、結果は繰り返しとなれ「可決」に。

(私達の会派もAへの態度を表明いたしました)

では「なぜAを選択したのか?」。

コチラの説明を要約しては、話を続けます。

例えばトンネルは、西側と東側、双方から掘り進められるのですが。

(西側から進めるトンネル掘削手法と東側からの掘削手法は違います)

東側から掘り進められる約400mの内、既に「300m」は掘られています。

(無論、西側も一定距離、掘り進められており)

かつ国や民間からも「事業費」を借入ながら資金を工面、工事を進めながら。

こうした、いわゆる「借金」は全て、高速道路を利用された方々から得られる…

「利用料金収入」によって“返済されて行く”予定なのですが。

事業が滞り、返済の積み立てが滞る等、国との約束が履行されないとなれば?

約70億円の「違約金」が発生し、これは市民の血税を充てなければなりません。

つまりは。

「色々と契約の問題はあり、真相の究明、再発防止は当然!」

「しかし工事を中断しては、トンネルやピア(道路橋を支える柱)が遺構と化す」

(そこまでの「長期中断」になるか?否か?は定かではありませんけども)

「それは絶対に避けねばならず、何よりも」

「1日でも早く、動き出している最中の工事を完成させれば」

「市民の住民福祉(利便性)の向上、潤滑なる経済発展の動脈形成」

「広域都市圏とのネットワーク強化(災害時の緊急輸送路確保)など」

「高速道路の完成(充実強化)が、上記へ寄与するのは間違いなく」

「利用車両の行き来が更に潤滑となれば、それだけ順調に借金の返済へ」

「故に本意ではないが、ここは進めるしかない」。

との結論を、議会が“採決によって出した”次第です。

無論、結果への「賛否」は必ずや存在し、人々の所感は分かれる事でしょうが。

なんの言い訳や自己弁護にあらず、世界共通「政治に100%」はありません。

私共の会派にせよ、12月議会の“かなり前段”より…

徹底した資料・情報収集と各方面へのヒアリングを行い。

「当初からの決め打ち」(結論ありき)でなく。

最終間際まで会議を重ね、議論を交わし、ての「本日の議決」でした。

補足までに「今はコレ以上、進められない」と、上記@の態度を表明された…

議員各位の心情も当然ながら、理解し得るモノで。

不穏当な表現を用いる事を何卒、ご容赦頂ければ。

一人の議員としても「多くを学んだ」今議会であった事は間違いありません。

投稿日 : 2019年12月13日
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