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石橋りゅうじ 議会棟控室

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「堪えて」(こらえて)とは勿論、標準語であり。

西日本を中心に、方言として「こらえてつかぁさい」。

「勘弁して下さい」の意として、用いられる事は日常ですが。

実際、私も両親も生まれは広島でなく、我が家は基本、今日まで。

「こらえて下さい」との表現を用いる事がございません。一切。

続けます。

この度のブログ更新は現在、東京地裁にて続く河井克行氏の公判の件であり、何卒、最後まで読み進めて頂ければと存じます。

23日から始まった克行氏への「被告人質問」も2日目を迎えた24日、克行氏の証言の中で他の議員と共に「私の名前」が登場して参りました。

その内容と申しますのが? 克行氏、曰く。

「過去、夏と冬の季節の挨拶(お金)を石橋氏へ手渡した際に、彼が手を合わせては『領収書の発行は、どうかこらえて下さい』とお願いして来た」と。

私は、今回の一件に絡んでいる立場として、自らを棚上げした物言いだけは避けたいのですが、誠に恐縮ながらも率直に続けますと、私の生涯で「これ程のウソ」をつかれた記憶が思い当たりません。

「虚偽」の許されない法廷の場で、私へ対しての復讐なのか?狂乱なのか?もうメルヘンの域であり、この克行氏の口から飛び出した「虚偽」を報道関係者から伺った瞬間、刹那「驚き」を通り越して絶句してしまいました。

改めて、上記の内容に付言、補完を致しますと「おおよそ全国どこでも」なんて推測の域で、私なんぞが断定、明言できませんが、各所では国会議員が自らの地元選挙区内の市議や県議に対して、いわゆる隠語(いんご)で言うところの、夏季の「氷代」、冬季の「餅代」、つまりは「季節のご挨拶」(献金)を行っています。

勿論、それは個人間ではなく、政治団体間であり(例えば「政党支部から議員の後援団体へ」等)その場合はお金の行き来、出入りがあっても、基本的に受け取った側が領収書を発行しては、双方が政治資金収支報告書に記載、報告をすれば(時期などもあり一概に言えずとも)「違法」ではなく、連綿と今日まで続く、持ちつ持たれつの「慣習」、でもあるのですが。

(現状は定かではありませんけども、この度の一連の騒動で、如何なる陣営もかなり自重されているのではないでしょうか?)

※その慣習を「なので許される」と肯定している訳ではございません

そこで、私の場合も1期目の任期、その途中より克行氏から上記のアプローチが始まり、しかし私は世襲議員でもなければ、どなたか現職議員が引退する際の後継者として立候補した訳でも、また過去に議員秘書等の経験も無く、当時も今も、如何なる政党にも属しておりませんので、そうした「業界内での慣習」を(当時は)知る由もありません。

故に、克行氏より「最初のアプローチ」があった際は、まず意味が分かりませんでした。なぜ?私へお金を渡そうとされるのか。

ついては当時、同氏の事務所にて二人きりの一室、次の様に「私から」述べました。

「もしも私が、このお金を受け取ると、記載して報告しなければなりません」「でも、そうなると公になり一般の方々が閲覧できますので、かつ私の報告書には、ほとんどお金の出入りが無いので『河井克行氏(第3支部)から◯◯円』と記載された文字が空白ばかりの報告書の中で一際、目立ちます」「広く、あらゆる市議、県議から応援を受けなければならない立場の国会議員が、特定の1人の議員だけにお金を渡していたとなれば反感を買うのではないでしょうか?」「いずれにせよ、私はお金など要りません。勘弁して下さい」と。

※先輩議員に対して基本ルールを説く「釈迦に説法」でなく、真意は結局「何としても金銭の授受を断りたい」ので、あの手この手を尽くしていた訳ですが

実際、コレはお金の話を「私にしか持ちかけていないのであろう」との、私が当時は“慣習を知らなかった”故の勘違いから生じている発言となりますが、常に金銭の授受を拒絶し続ける私へ対し、時にカバンの中へ強引にお金を入れて来られ、そこへ重ねて「分かってるね」「コレは記載、報告する必要の無いお金だから」とまで言われていました。

ならば「そもそも河井氏の事務所へ行かなければ良いではないか」と感じられるでしょうけども。

河井陣営の場合、私が幾度にもわたりオファーを断っても「私とのアポイントが取れるまで」秘書の方が半永久的に電話攻勢を続けて来られ、私が秘書さんへ対して「もう連絡は止めてくれませんか」「結構ですので」と申し伝え続けながら、秘書さんは克行氏より「(絶対に)アポを取って来なさい」と告げられているので、私が「ならば事務所へ伺います」と言うまで、私への連絡を何週間も続けざるを得ないのです。

こうした実情、背景があって、呼びつける克行氏と、それを頑なに拒む私との間で「板挟みとなる秘書さん」が不憫でならず結局、最終的には私も事務所へ。

話は現在に戻り、繰り返しとなりますが、私から「領収書の発行はこらえて下さいよ」なんて口にした事など、ただの1度も無く、加えて金銭の授受を拒みに、拒み続けながら、その言葉を「私から発してしまう」意味が分かりませんし、何よりも、不明瞭ながらも完全な作り話となる「虚偽」を、この期に及んで法廷で口にする克行氏には、今更ながら閉口です。

他の議員さんも既に?これからの被告人質問でも?同様の「明白な虚偽」の被害に遭う可能性があるのではないでしょうか。

でも。こと私に関せば、一連を、その一切合切を、彼の責任に押し付ける気は、過去より毛頭ございません。

断った。何年間も、断り続けた。拒み、幾度も克行氏と戦って来たのですが、その戦いの度合いが「決別」とまでは至らなかった、自らの不徳の致すところに尽きます。

今日まで、ただただ愚直に、ひたすら議員活動に打ち込んで来たのですが。

心底、悔しいです。


P.S.

本日は2月中旬から続く定例会の最終日。

議会にて会派を越えて、多くの議員から異口同音、お言葉を頂戴しました。

「向こうからお金を渡したいと迫られ、そこで、こちらから領収書の発行を拒否しては、向こうまでも違法性に巻き込む」

「そんな行動を、普通に考えて取る人間など居る?」

「みんな石橋君の事は、分かっているから」

「ほんと大変だったね」と。

投稿日 : 2021年3月25日
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