適度に水分を含んでいたりするさまを。
日本語では…
「しっとり」と表現いたします。
徐々に暑さの増していく、向暑の候。
皆様におかれましては、しっとりしていらっしゃいますでしょうか?
かくも紫外線の強き折、お肌の話?
いいえ。「心」の潤い、しっとり感の話です。
まずは、コロナ禍からの揺り戻しに。
G7広島サミットの反動もあってか。
通常業務に並行し、私などにも各種行事、その訪れが止まりません。
ご案内に際し、「欠席させていただきます」と…
オートマティックに返答していた頃が、かくも懐かしく。
それだけ社会が「通常の速度で」回り始めた証拠なのでしょう。
外国人観光客の姿も驚くほどに多いですし。はい。
他方。あの激動の選挙から間もなく1カ月半が経過しようとしながら。
未だ、日々の喧騒はとどまるところを知らず。
言わば、朝イチに誰よりも早く出勤して…
最後には電気を消して帰宅する。みたく。
う、うるおいが…。こ、こころの…。うぅむ。
そのせいでしょうか?
無意識のうち、移動の道すがら。
やけに花々を愛でてしまう自分に気付かされたりも。
大丈夫です。
私は?
相変わらず、至って元気です!
なぜならば。
水やりを行うも、怠るも。
それは、自分次第。ってね。
数十年間にわたり、私のスケジュール帳、その見開きを飾る詩が。
今なお、私を諭し、背中を押してくださっています。
『自分の感受性くらい』
ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを 友人のせいにするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
いら立つのを近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心の消えかかるのを 暮らしのせいにはするな
そもそもがひよわな志にすぎなかった
駄目なこと一切を 時代のせいにするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい 自分で守れ
ばかものよ
投稿日 : 2023年5月24日
『保湿』