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“今朝の新聞記事”に触れる前に、遡れば「2017年11月」の話。

市内の「私立高等学校の校長先生」へ向け、私が自ら作成した資料と共に。

お渡しした文面(A4用紙にして2枚分)がありまして、まずは全文を記します。


2017年11月吉日 各私立高等学校長様

《学校における「献血」に触れ合う機会の受入について》

平素より、社会の未来、その根幹を構築する「教育」の現場において尽力される皆様方へ対し、改めて、心より感謝、お礼を申し上げます。

つきましては、本年10月に「広島県環境県民局より通知(依頼)」が届いたかと存じますが(別紙)、市井の市民としても、上記の表題について“今一度”皆様方へお願いをさせて頂ければと、この度は資料を作成、配布させて頂いております。

ご承知の通り、我が国は既に世界でも過去に例の無い少子高齢化社会に突入し、今後は様々な分野で深刻な諸問題が派生して来ると容易に推察されますが、その中の一つに「献血」(血液不足)問題が挙げられます。

甚だ恐縮ながら、その根拠を幾つか列挙させて頂きますと、現在、献血(採血)によって作られた「輸血の約83%」は、白血病や小児がんなど、患者さんの日々の治療に用いられており(緊急性を要する事故や大怪我による輸血は全体の約3.5%)、こうした人々の生命・健康を維持する為に必要な輸血の「約半分以上」は40代から50代の献血者が支えて下さっています。

しかしながら、上記の「輸血を必要とされる人々の約85%」は50歳以上の年齢で占められ、つまりは「これまで輸血を支えて来た人々が加齢と共に輸血される側へと一気に移行する」現在は、その入口を迎えており(献血に協力可能な年齢は69歳まで)10代をはじめとした「若年層の献血への協力」は、今後も必須になって参ります。

この様な厳然たる社会背景がありながら、10代から30代の献血者は直近の10年でも「約283万人⇒約195万人」へと31%も減少している状況で、昨年の広島県のケースで申しますと、1年間の献血者は「計128,370人」ですが、10代の献血者は「6,208人」と、全体の「4.8%」に留まります。

高齢化に伴い、今後は輸血の需要が増しては「2027年」にピークを迎えると予想されながら、現行のままで推移した場合、2027年の献血者数は、述べ「約495万人」に留まり、差し引き「全国では約86万人分の血液が不足」する事態に陥る推計が、関係機関より発表されました。

これまで「発病の際も病院へ行けば助かる」(適切な治療が受けられる)との常識が通用しなくなる時代の到来も「このまま」では避けられず、また献血とは、あくまで善意(任意)を基調とし、強制されるものではありませんが、即座に「採血」へ結び付けないまでも、まずは献血セミナー等で学生さんにも「現状を知って頂く」キッカケづくりを進めて頂ければ幸いであり、行く行くは「移動献血バス」を要請して頂くなど、迫り来る将来の社会環境を皆様で築くべく、各学校関係者の更なる御理解と御協力を何卒、宜しくお願い申し上げます。

(昨年の広島県内高等学校の献血実施率は11.9%と、全国平均24.4%や中国地方平均18.5%を大きく下回っている状況です)


私が各高等学校の校長先生へゲリラ的に手渡しさせて頂いた文面は以上ですが。

無論、崇徳高校の様に、かねてより「卒業献血」活動を継続していらっしゃるなど。

積極的に献血へ協力して下さっている高校は多く、そこは私も承知はしております。

しかし、当時は県から通知が出るほど「血液不足が深刻」な時期であり。(現在も)

この20年弱、献血の啓発に取り組んで来た一人として、いてもたっても居られず。

世代を限定する事なく、若者たち「にも」改めて協力を呼び掛けた次第で。

ついては、冒頭にも触れました通り、話を「今朝の新聞記事」へ戻しますと。

【外出自粛で献血ピンチ】 《緊急事態宣言、寒波も影響》 (産経新聞より)

記事の内容を要約してご紹介すれば、11都府県への緊急事態宣言により。

外出自粛も手伝って、イベントなどでの「集団献血」が軒並み中止に。

(移動献血バスを利用した献血活動)

日赤によると、例えば前回の緊急事態宣言時となる昨年の4月など。

テレワークの増加や休校、行事の自粛に伴いまして、集団献血活動が…

関東甲信越では約440カ所、近畿でも約260カ所も中止になりました。

(結果、各ブロックで数千人から数万人規模で計画値に届かなかった)

「冬場は心筋梗塞などの手術が多く、ただでさえ大量の血液が必要」とされ。

「不足すると、手術が遅れる人が出て来る可能性もある」と。

国内では1日平均「3千人」あまりの患者が輸血を受けており。

1日あたり「約1万3千人」の献血が必要との事です。

つい先週、朝日新聞にも《コロナ禍 献血ピンチ》の記事が載っていましたが。

いずれにせよ。

血液不足の常態化に、コロナ禍の深刻化が重なっているのは間違いなく。

ただし、ひとたび「協力しよう!」と人々が能動的に動いて下さるにせよ。

いきなり献血ルームへ行っても、このコロナ禍で「密」を避ける為に…

限られた席数が「予約」で埋まり、少々待つ事になるケースもありますゆえ。

出来れば「事前に予約」して向かった方が良いかと。

いつか、自らや自らの家族も「輸血が必要となる」可能性は、誰にでも。

「助ける」でなく「助け合う」。

ご協力を是非。

(献血ルーム「ピース」に「もみじ」とも各フリーダイヤルにて事前予約が取れます)

投稿日 : 2021年2月01日
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