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『塞翁が馬』なんて言えませんが…

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、26日(日)。

この夏に東北から九州に渡る21府県での分散開催が予定されていた…

「全国高校総合体育大会」(インターハイ)の中止が発表されました。

当初は無観客など規模の縮小も模索した上での開催を目指していましたが。

例えば、昨年の夏季大会では?

30種競技、延べ「約2万8000人」もの選手が参加している背景もあり。

必然「全国から生徒が集う事による感染リスクを懸念する」意見等も根強く。

したがって、1963年より同大会が始まって以来、今回は史上初の…

“中止”を決断せざるを得なかったと。

改めて「ここ」(同大会)を目標に。

明けても暮れても、ひたすら研鑽を積み、練習に励んで来た多くの生徒さんや。

指導者、関係者、保護者の方々の心中、落胆は。

私なんぞが精一杯、想像力をめぐらしたところで及ばず、いかばかりか。

そんな“私から”にせよ。

「まだまだ人生はコレからだ!」「次がある!」「頑張れ!」「若いんだ!」と。

“励ましのエール”を安直、無責任に送る訳には、当然ながら参りません。

さぞ悲しく、また悔しいでしょうし、コチラまで言葉を失ってしまいます。

でも、たとえ。

この声「届かなく」とも、余計なお世話であれ、出来れば…

若人を「元気づけたい」「話し相手にもなってあげたい」気持ちは納まらず。

「何かの慰めになれば」なんて表現は用いませんけども、私の話をさせて頂くと。

私が生後間もない頃、叔父(当時は高校生)が2回ほど甲子園出場を果たし。

母に背負われながら、現地へ応援に行った。そんな家庭環境だったので。

私の幼少の頃からの夢は、全くブレる事なく一貫して「甲子園」でした。

小中高と野球に打ち込み、高校3年の「夏の大会」(夢を叶えるラストチャンス)。

初戦で「9回裏のツーアウト」までリードしながらの逆転負けを喫し。

(18歳の私)

その負け方も手伝ってか「胸にポッカリと大きな穴」が開いては、包まれる喪失感。

夢も目標も失い「次に何をするか?」も定まらない、決められない日々が続き。

結局は、校内の同学年「約550人」中で唯一、私だけ。

最後の最後まで進学も就職も「決められず」高校を“卒業”いたしました。

補足すれば「進もう」と思えば、大学や企業で野球をする選択肢もあったのですが。

本当に「定められない」のです。幾日が経過しようと、当面の目標、進む方向性を。

そこで、最終的には「野球しか知らないので取り敢えずは見聞を広めよう」と自ら。

物件を“下見”すらせずに「住むアパート」だけ決めては、上京。

まずは「その場しのぎ」のアルバイトを探し、フリーター生活のスタートです。

その後、芸能事務所に入り、また渡米してはと波乱万丈の半生に拍車が掛かり。

巡り巡って、星の数ほどの紆余曲折を経た後、現在に至るのですが。

高校卒業から今日まで、どう少なく見積もっても…

50回以上の引っ越しを繰り返しては、国内外の様々な土地で暮らし。

年相応の人生経験を積んで来た次第で。

そんな私から今回。

誠に僭越ながら、人生の「先輩」として幾つかの言葉を羅列するなれば。

英語で「15 minutes of fame」との表現がありまして、直訳すると?

「15分間の名声」(フィフティーン・ミニッツ・オブ・フェイム)。

「長い人生の中で、唯一、輝いた短い時間」

「栄光も過ぎ去って、あの人は今?」

「誰でも人生の中で名声を得られる瞬間が訪れる」等々。

良い意味でも悪い意味でも、多様なる表現に用いられる言葉ながら。

人生たるや…

「諸行無常」(世の全てのモノは常に変化して永久不変なモノは無し)。

この夏に「晴れの舞台」(インターハイ)は訪れず、誠に残念ではありますけども。

「守株待兎」(しゅしゅたいと)。

切り株に偶然にもウサギがぶつかり、ご馳走を得た。

翌日から鍬(くわ)を手放し、切り株の見張りを続け…

やがて自らの畑は荒れ果てた。

なんて選択をせず、今後もクラブ活動と同様、額に汗かけば。

「アナタの舞台は今後、必ずや訪れます」。

繰り返しとなれ、今回の一件に於いて、軽はずみに…

「落ち込むなよ」なんて言えませんが、かつては私も。

胸に巨大な“喪失感”の穴を開け、道しるべを見出せない18歳でした。

重ねて、その頃から未だ、何一つ成し遂げてはいない、ながら。

日々の学習と肉体トレーニングを当時から30年以上も継続しては。

(48歳で30年前と同じ体形を保ち、頭脳は「やや」成長した私)

今日も四苦八苦しながら、夢を追い続けております。

時には立ち止まっても、良いじゃない。

だってだって、誰もが繊細な、悩み深き、人間だもの。

焦らずに。

置かれた環境は違えど、同じ空の下、共に歩んで参りましょう。

まなじりは、歓呼に応え

いさぎよし、微笑む希望

ああ、栄冠は、君に輝く♪

投稿日 : 2020年4月27日
『塞翁が馬』なんて言えませんが…

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