ここ最近、当ブログでも西日本豪雨関連の話題を取り上げる事が多く。
それは「当然」と言えば当然でありながら、時には違う話も…
と、母校の高校野球「夏の県予選大会」に触れようと思ったらば?
いちOBとして「うなずいて」しまう記事が、今朝の中国新聞に。
ならばと、その記事を一部抜粋して、下部に記します。
〜激動の夏たくましく〜
「海田町にある学校のグランドは浸水したが、すぐ午前中だけ練習を再開できた」
「練習後の下校時、監督は制服姿でない部員に理由を聞いた」
『ボランティアに行きます』
「被災地から通う部員も多く、午後はバットをスコップに持ち替えた」
「その一方、練習不足と疲労でナインの調子は上向かず、開幕前の動きは重い」
「それでも選手は『言い訳にはしない』と大会に臨んだ」
「試合を重ねるごとに声が出るようになり、雰囲気が良くなった」
「4回戦でシード校を破り、この日(準々決勝)は先制しながら、その後は劣勢」
「でも、ベンチでナインは味方を鼓舞し続けた」
「15年ぶりの4強入りは逃したが」
「矢野地区出身の選手は『全力を出せてすっきり』と笑った」
『あしたからまた、ボランティアに行くんでしょうね』
「指揮官は、心身ともに成長した選手たちを頼もしそうに見つめた」
私は“自らの在校時”から、上記の監督には大変お世話になっており。
よくよく知っている事から、この記事を読んで、涙が溢れそうに…。
顧みれば、発災後、ある日のこと。
私も定期的に矢野エリアや瀬野を巡っておりましたので、ふと…
「夏の大会も始まるし、近くまで来たので、母校へ激励に行ってみよう」と。
自転車のハンドルを切りました。
先ずは、グランドが一望できる場所まで来ると、丁度、練習中の場面に遭遇。
「おお!」「やってる!やってる!」
監督への挨拶も兼ねて、前に進まんと、ペダルを漕ぎ、掛けた、のですが。
さすれば自身も経験上、選手が一斉に脱帽、「こんちはっ!」と挨拶後。
練習を一時中断するのは分かっていたので。
「大事な時期に貴重な時間を無駄にしては申し訳ない」と、自重。
しばし、遠くから練習を見つめた後、私は母校から離れました。
そう言えば。
その後も、夕刻時に母校のユニフォームを着ては、真っ黒に日焼けした…
坊主頭の生徒、選手達が、スコップを持っている姿を幾度も目にしたっけ。
昨日、3年生の夏は終わりましたけども。
長い人生で申せば、彼らはまだ、2回表の攻撃時くらい。
「勝負は、まだまだコレから」です。
若人よ、いざ。
まなじりは、歓呼に応え。
いさぎよし、ほほえむ希望。
ああ、栄冠は、君に輝く。
いちOBが、保証します。
投稿日 : 2018年7月26日
『誇らしい後輩』
この10日間ほども、事前に「顔を出す予定」であった会合、催しへ。
急きょ欠席させて頂くなど、参加が叶わないケースも幾つかありまして。
無論、「災害対応」を免罪符に持ち出している訳ではなく。
色々なスケジュールが立て込んだり、ズレ込んだり、重なったりと。
コレばかりは、限られた時間の中、調整も簡単に図られなかったりで。
関係者の皆様には、何卒、ご海容を願えればと存じます。
そこで改めて、この度の西日本豪雨に話を移らせて頂きますけども。
被災地へ繰り出しては尽力して下さる「ボランティアの方々」は、勿論。
(一人ひとりの力の結集たるや、それは壮大なエネルギーを生み出します)
広島市を含め、各行政機関の職員さんにも、今一度、感謝したく。
と申しますのも、私共が幾つもの連絡を市民、県民の方々から承る折。
どうしても「職員さんと確認しなければならぬ案件」や。
必ずや「職員さんへ協力要請しなければならぬ案件」は、数多。
コチラとしても「多忙を極める中、この件を“今”連絡するのは…」と。
一瞬、逡巡を覚えるのですが。
「いち議員では解決できないケース」が、その殆どを占めるゆえ。
どうしてもダイヤルを押してしまいます。
しかしながら、今日までにせよ、丁寧に用件を汲んで下さっては。
都度、解決策を模索し、また直ぐに現地へ飛んで下さる事例もあり。
本当に有り難い限りです。
一方でも、これまた「同僚」とは、かくも有り難いモノ。
市議会議員に、県議会議員や他の市町の議員に至るまで。
問い合わせに協力要請まで、連絡をさせて頂いたらば。
皆が迅速に呼応、協力して下さり、感謝の一語に尽きる次第。
どこか取りとめの無い感想文を綴ってしまいましたが、率直な気持ちとして。
取り急ぎ、広く、お礼まで。
投稿日 : 2018年7月24日
『深謝』
この度の豪雨災害、その発災直後に、SNSを通じて。
ジョウビズ業界の大先輩が…
「ある被災地にユンボ(小型重機)とチェーンソーが必要だが、誰か?」
との発信がありました。
私も、目に留めさせて頂きながら、業務に追われていたモノで。
直ぐにリアクションは起こせなかったのですが、それから数日後。
気になっていたので連絡をさせて頂くと?
「山から流出した“巨木”が民家に突き刺さっているんだ」
「そこで、持ち寄ったチェーンソーを駆使して伐り出そうと試みたが…」
「木に多量の土砂が付着していて、チェーンソーの刃が直ぐダメになる」
「まったく刃が?歯が立たず、裏庭の復旧作業が進まないんだよ」と。
つきましては、今週末(土日)の地域行事も全て中止になった事から。
本日は、朝から道具を揃え、上記の現地へ急行。
私ごときが、したり顔で専門家ぶって語るつもりはなくとも。
チェーンソーの「刃」たるや、あれだけ堅い木々を何本も伐るので。
定期的に「研がなければ」なりません。(コレを「目立て」と呼ぶ)
(チェーンソーの目立ては、ご家庭の包丁より高頻度に必要)
かつ、研いだ後は、切れ味が「驚くほど」蘇って参るのですが。
容易に推察される通り、刃にとって土や砂は大敵で、触れたらば?
即座、刃が傷み、切れ味が落ちてしまいます。
しかしながら、チェーンソーの「刃の種類」には?
こうした“土砂まみれ”になった木々「対応」の刃がありまして。
正式な名称は、何って言うのかな?(メーカーによって呼び名が違う?)
私が持っているのが、スチール社製の「デュロ」と呼ばれるタイプ。
カタログにて…
「過酷な状況下での作業に高いカッティングパフォーマンスを発揮!」
と、謳われるなど、いわゆる「土砂の付いた木材を伐る専用刃」であり。
(価格は6000円くらい)
この度の現場では、通常の刃と比較して、目立ての間隔が…
「10倍にも伸びる」と言われる、耐久性ある“強靭な刃”が…
土砂まみれの大木を伐り、搬出するのに大活躍してくれたと。
直径50cm位から、根っこの末広がり70cm位の木々を含め。
ザラザラ、ジャリジャリの流木を、礼も尽くし、伐らせて頂いた次第。
(断面を見ても、その発揮された効力は一目瞭然)
補足までに。
普段の森林整備では不要である、この度の強靭「刃」は?
4年前の8.20豪雨災害もあり「もしも」に備え、半年前に購入したモノで。
今回、悲しいかな「使用される事に」なってしまいましたけども。
他に、大型重機がある現場は別にせよ。
多くの流木が堆積しては、搬出するにも、ボランティアさんの人力のみ。
その様な場合、長い木々を「玉ぎり」しては、運び易くするにも重宝する。
ホント局所的で、ピンポイントな道具、部品の話で恐縮至極なれ。
ただ「伐る」でなし、「伐り続ける」には、理由があったバックステージの話。
引き続き、皆様で、前へ。
投稿日 : 2018年7月21日
『マニアックな舞台裏』