総務委員会「県外視察」リポートの後編となります。
続いては、2日目に訪れた、人口「約5万人」の佐賀県武雄市について。
同市と言えば、かつては変革を進める「前・樋渡市長」の下で。
「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ誘致等、数々の施策を展開され。
近年、全国的にも脚光を浴びた自治体ではありますが、国内をはじめ。
韓国等、隣国からも続々と「武雄市」を目指し、視察に訪れる理由は?
同市の「新図書館構想」について。
木材を基調とし、デザイン性を重視した現行の基礎となる武雄市の図書館。
並びに、歴史資料館が開館したのが、2000年の10月。
当初の年間利用状況は、入館者数「171,318人」、利用者「45,022人」。
貸出冊数は「153,586冊」でした。
この頃は、いわゆる利用時間も一般的な「10時〜18時まで」であり。
週に1度、また年末年始に“休館日”を設けるなど、開館日は「年間270日」程。
しかしながら、利用者数は伸び悩み、その利用者も固定化され。
特に、子育て世代(30代〜40代)の“利用の難しさ”が問われていました。
当然ながら、運営費(維持管理費)の捻出も、簡単な話ではありません。
ならばと、図書館を取り巻く閉塞間を、打開すべく。
利用時間を延長したり、休館日を減らし、開館日をコツコツ増やしてみる。
しかし、劇的な改善は見られず、言ってみれば「頭打ち」の状態が続きます。
そこで、当時の市長が、思い立つ。
「図書館は、必ず、まちづくりの核(エンジン)に成れるはずだ」
「ヨシ!行政で出来なければ、民間の力、ノウハウをお借りしよう!」
と、市長自らが民間(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)の社長と…
直接交渉に当たり、通常は2〜3年を必要とする行政手続きを10カ月で済ませ。
つまりは、指定管理者制度で上記の民間会社に図書館の運営を委託する。
事前、住民に大規模なアンケートを慣行しては“利用者目線”にこだわり。
徹底して「便利で役に立つ図書館」を目指し、数々の手法を導入、実施。
営業時間は9時から21時までに延長・拡大、しかも年中無休にシフト。
館内にはカフェ(スタバ)が併設され、住民から最も高いニーズは「雑誌」だったので。
全国の雑誌(約970タイトル)を殆ど網羅した販売もスタート。(文具の販売も)
映画・音楽の充実も図り、電子端末を活用した検索サービスに。
極力シンプルな館内の装飾、考え抜かれたレイアウトや、Tカード・Tポイントの導入と。
瞬く間に、オシャレで快適、便利で親しみのある空間が確立され。
一方、宅配業者を利用しての返却(全国から返却可)など、サービスも向上し。
“冒頭の数字”と比較すれば、一目瞭然となりますけども。
2013年4月のリニューアル後、初年度の利用状況は?
入館者数「923,036人」、利用者「167,899人」、貸出冊数は「545,324冊」に。
(直近の利用者内訳は、市内:36.6%、市外:38.7%、県外:24.6%)
現在(2017年)は、真新しさと申しますか、ご祝儀相場も、やや落ち着き。
来館者数は年間「70万人前後」で推移していますが、それでも。
平日の日中であれ駐車場は満杯で、老若男女が幅広く利用されながら。
何より特筆すべきは、お子さん連れの“お母様”の姿が、そこかしこに♪
(まるで幼・保育園の送迎時の様に、とにかくママの姿と笑顔が溢れている)
既存施設が、コレだけ大人気のスポットに生まれ変われば?
必然的に好循環が生まれ、ポジティブな副次効果も派生する。
なんと今年から、上記の図書館の横に、子ども達が遊べる芝生広場を挟み…
これまた最先端の「こども図書館」が誕生いたしました!(ココがまた素敵♪)
ま、まるで!ディスニーランドの横に、ディズニー・シーが誕生!佐賀県版!
(白を基調とした館内は「撮影禁止」なので写真がございません)
また、図書館に、こども図書館では、何が「おおらか」(サービス)って?
図書館では、カフェはあっても、ドリンクの持ち込みOKで「座り読み」を推奨し。
こども図書館でも、綺麗で洒落たフードコートがあるのですが。
これまた「食べ物の持ち込み」もOK。
年間を通じ、高頻度に館内にて、著名人のトークショーに。
各種の勉強会、体験会、語学・ヨガ教室、等々。
朝晩、平日に週末を問わず「常態的」に催しが企画、開催されているんです。
私見を挟めば、書籍が大好物の私にとりましては?
“新たな書籍との出会い”があるだけで、望外の喜び、贈り物ではありますけども。
そんな根幹に、上記、アレだけの環境が整えられているのですから、もう天晴♪
でもでも、難しい話にあらず、全ては?
やはり情熱であり愛情ですよね。「市民の方々に喜んで頂きたい一心」と言う。
さて。そんな武雄市の図書館を。
胆略的に「このまま広島に持って来れば良いじゃん♪」とは申しませんが。
参考にさせて頂き、導入、反映し得る点が多いのは、まがう事なき事実。
いやいや。大いに勉強させて頂きました。
先方様も大規模な企画展の準備等が大詰めを迎える大変ご多忙な時期に。
調整の上、私共の視察を受け入れて下さり。
改めて、武雄市さんに感謝、お礼を申し上げます。
投稿日 : 2017年11月21日
『県外(九州)視察 「後編」』