6月議会にて一般質問を行い、その中で。
本市が受け入れている「ウクライナからの避難民」の実情について触れ。
重ねて、国連難民高等弁務官事務所のデータ等も用いながら。
他の「世界でも大変な状況下にある国と地域」を紹介させて頂き。
こうした社会(国際)情勢を踏まえた上で、国籍を問わず、国境を越えては…
持ちつ持たれつのお互い様、その「支え合う」姿勢の重要性を唱えたのですが。
昨今、こうした思考を現実化させる「主体的な行動」を。
まるで“水先案内”の様に体現、示して下さったのが…
かの「広島大学」であり。
5月に報じられた一報、ニュースの見出しには、こうありました。
「広島大学、アフガニスタン元留学生らの受け入れへ」。
改めて、概要を紹介いたしますと、広島大学は。
アフガニスタンでタリバンが暫定政権を発足させた去年8月以降。
情勢不安の続く「現地」で暮らす広大の元留学生や。
また、そのご家族を「何とか支援しよう」と。
これまでも、県などと調整を重ねていたのですが。
当初は、国外避難も困難な状況にありました。
しかし、時の経過と共に、隣国を通じては…
徐々に「避難できる見通しが立って来た」事から。
元留学生15人と、そのご家族、併せて70人余りの受け入れを。
5月末より“開始する”旨を明らかにし。
この様な試みは、国内の大学でも「最大規模」になると。
そこへ重ねて、広島大学では。
受け入れた元留学生の就職先が決まるまでの半年間は。
大学の研究員として雇用をすれば、職員の宿舎も貸し出す他。
東広島市とも協力しては、市営住居への入居なども想定しており。
越智学長は、会見にて。
「平和教育に重きを置く広島の大学として」
「ロシアのウクライナ侵攻だけでなく」
「アフガニスタンの問題にも焦点をあて」
「支援を考えて行きたい」と述べられています。
そして、広島大学は現在。
元留学生の渡航費や生活支援費を賄う為に。
目標金額を1000万円に設定し。
5月23日から今月30日(本日の午後11時)まで。
クラウドファンディング(CF)で支援金を募っていらっしゃり。
私も、かれこれ10年前くらいからでしょうか。以前より。
アフガニスタンを支援する公開セッションなどにも参加しては。
微力ながら、活動して来た背景もあって。
この度の広大の英断には非常に感銘を受けている次第。
なのですが。
本日、締め切りとなります支援金が、一昨日の時点で…
「約310万円」と、目標額には届いておらず。
地元新聞でも「協力者を募る呼び掛け」がなされていました。
(※CFは募金専用サイト「レディーフォー」にて本日の午後11時まで)
ここに補足として。
具体例をお伝えしたく、国際人権団体などのリポートを持ちよりますと。
現在のアフガニスタンでは?
全世帯の9割以上が「食糧難」に直面しているとされ。
前政権時代に働いていた行政職員、その9割が解雇された為に。
栄養失調の人々を救う医療機関にせよ。
その大多数が「閉鎖の危機」に追い込まれるなど。
タリバンが実権を握った後、欧米に逃れた退避者は…
既に「10万人を超える状態にある」と言われています。
(直近では、ご承知の様に「大地震」に見舞われ大規模な被害も発生)
誰もが心を砕かれる、ウクライナの現状と同様に。
同じ空の下、支援を必要とする国や地域の人々は後を絶たず。
この度は、生命の危険が及ぶ人々を支援しようと。
「実際の行動」で示して下さいました…
その広島大学を支援する手段が、午後11時まで残されています。
m(_ _)m
投稿日 : 2022年6月30日
『支援される広島大学を支援する』