このコロナ禍にあって、なかなか“開催”の難しい日々が続きながら、ようやく。
先の週末に「地域見守りネットワーク」の会議を地元の公民館で行う事が出来ました。
上記のネットワーク事業とは、過去に当ブログでも幾度か取り上げて来た通り。
年々「単身で暮らす高齢者さん」は地域内で増えていらっしゃり。
まずは「定期的に我が家へ顔を出しては声を掛けて欲しい」と願う、希望者の方々と。
そうした高齢者の方々を個別訪問しては、安否の確認を含めて…
「是非とも声掛けの活動をしたい」と申し出て下さる“見守り員さん”をマッチング。
端的に表すれば「地域の人々で地域の人々を守る」事業であります。
ついては。
各町内会長や社会福祉協議会の関係者に地域包括支援センターの担当者を交え。
経過の報告や意見交換を行っていたところ、ある老人会の会長さんが口を開かれる。
「私らは、やはり会話をする機会を常に持ちたい思いがあって」
「どんな些細な話でも良いので、やはり友人知人と話をすると刺激が生まれる」
「しかし、このコロナ禍で、なかなか以前のように会話する事も叶わないのが現状」
「そこで、例えば私らが何をやっているのか話をさせて頂くと…」
「毎朝、友人と『お互いの体温』を電話やメールで連絡し合っては」
「報告を受けた“相手の体温”を、自らのカレンダーに書き込むんです」
「すると、相手の体調も把握し得るし」
「起床後に他者と繋がり合う“ハリ”(日課)が生まれ」
「健康管理を含め、日々の生活の中で非常に有益な試みなんだ」と。
うぅむ!なるほど!と、私が頷かされたのは言うまでもございません。
毎日“体温を測る”行動、一つにせよ。
「自らの日課(体調管理)」とする、それ以上に…
「仲間の健康を思いやる」に主題、比重を置けば、自ずと能動的な責任感も芽生え。
やはり「誰かに必要」とされ。
かつ、何かを「任される」(任を負う)たるや、年齢が幾つになろうとも、暮らしの肝。
高齢者の方々に留まらず、色々と多様なる場面で応用が可能となる事例であり。
流石、諸先輩方。
改めて、今後へ向けても参考にさせて頂く次第です。
投稿日 : 2020年8月24日
『Mission possible』