当ブログ「前号」に触れた“行政視察”の追記をさせて頂きます。
改めて、委員会の「行政(県外)視察」と申しましても。
例えば、私が所属する「都市活性化対策特別委員会」では?
まさに読んで字の如く「如何に都市の活性化対策」を図るのか。
ここを調査、研究する命題があり。
現在、同委員会が担う(所管する)取り組みの具体例を挙げれば。
旧市民球場の跡地活用策やサッカースタジアムの建設。
また道路や公共交通機関の整備に、人々を呼び込む観光施策。
この辺りの構築を、所属する委員(議員)18人が進めていると。
重ねて、ひとたび他府県へ勉強(視察)に出向くにせよ、視察先は?
上記の取組みに「関連した施策」を展開される都市に限られ。
どこでも望んだ場所へ好き勝手、自由に選べる訳ではありません。
そして今回は、初日の「大阪」で…
民間活力を導入して公園を整備、運営している「天王寺公園」。
並びに広島市と同様、都市再生緊急整備地域に指定された後。
都心部一等地の開発を劇的に進める「うめきたプロジェクト」を。
2日目の「京都」では、道路の車線を減少、歩道を拡幅しては…
健康や観光面でも歩いて楽しいまちの実現を目指す「交通戦略」。
並びに、人口減少社会を見据えながら、呼び込む観光を入口に。
地域や地元産業の活性化に結び付ける「京都府観光総合戦略」を。
3日目の「神戸」では、世界に貢献できる都市としての発展を掲げ。
“神戸の象徴”となる駅前空間を創出する「三宮クロススクエア」。
並びに、人口が20万人規模の「区」に於いて、住民や民間と協力し。
“身の丈に合った”再開発事業を成し遂げた「鈴蘭台駅周辺事業」。
こうした上記「6施策」を3日間で視察、学んで来た次第です。
ついては、全ての施策を詳細にわたり説明すると莫大な量になるゆえ。
今回は一つ、神戸市の「三宮クロススクエア」事業をピックアップ。
“ご縁”とは有り難く、同事業を説明して下さった神戸市職員さんが…
“広島大学”出身者であり、広島の地理や事情にも非常に詳しく。
「神戸市の三宮」で進められている事業を、広島市に置き換えると?
丁度「紙屋町の交差点あたりを想像して頂ければ」との事でしたので。
あの都心部、車や人々の行き来が旺盛な本市の「紙屋町交差点」。
こう言った場所が「神戸の場合」どう言った感じで生まれ変わって行くのか。
コレより端的に紹介させて頂けば、まず車両(の目的)交通量に関する…
図表の円グラフ「オレンジ色」の割合を見てみると、かなりの割合で。
都心部に“流入する”車両が「通過」目的である事が分かります。
つまり、都心部に仕事や買い物、荷下ろし等の目的で流入するでなく。
どこかへ向かう途中に「都心部を横切って」通過する車両が多い実情。
そこで「渋滞緩和」を目指し、最大で「10車線」もある交差点を?
段階的に「6車線」、更に2030年頃を目途に「3車線」まで減少させ。
徹底的に「通過目的」の車両を、東西南北の幹線道路へ誘導すると。
(同時に「公共交通機関」の利用を促す)
普通、例えば片側3(両側6)車線で道路の渋滞が慢性化していれば。
「車線を増やし」対応、渋滞解消を図るイメージが即座、浮かびますが。
神戸市の場合「大胆」(極端)に「10車線→3車線」まで持って行くと。
この時点で、私共は驚きを隠せませんけども。
ここへ付随して「削減した車線」部分を広々とした「歩道」に変えた後。
観光にも寄与すべく、ゆっくりと街を歩いて頂いては、同歩道スペースで。
ちょっとした店舗を展開すれば、イベント等を催すエリアも整え。
交通、環境、賑わいづくり、景観、等々、多方面の環境を確立しながら。
同時に市民や経済界も巻き込み、エリアマネジメントを推進すると。
繰り返しますが、広島市で言うところ「紙屋町の交差点」が?!
コレだけ劇的なる変貌を遂げようとしている訳で、率直に感じるは…
もう、やるからには中途半端にあらず「突き抜けて」いますよね。神戸市。
時に、都市間競争、生存競争に火がついて。
小さな自治体が「生き残り」を掛け、大胆な施策を打つは、常であれ。
人口「約157万人」の神戸市が打って出るところに…
意識改革と決断力の伴う「政治のダイナミズム」が伝わって参ります。
それは、観光客の溢れる京都然り、右肩上がりの大阪然り。
しかし、私共も「隣の芝の青さ」に感嘆ばかりしてはいられません。
単に「他都市の追随」にあらず、広島は「広島らしさ」を突き詰める。
まだまだ「未着手」の部分は多く、引き続き、精一杯。
皆で手を携えながら、取り組んで参る所存です!
投稿日 : 2020年1月30日
『他都市より学びながら』