新年早々、唐突ながら。
各所へ足を運べば、目に留まるは?
工事や建設の“現場”に従事される方々。
まずもって“不適切”な表現を用いる事を、先に詫びますが。
寒風、吹きすさぶ折、懸命に作業されている方々を目にするにつけ。
「あの硫黄島に関するモニュメント」が、脳裏に去来して参ります。
それは、直観的に彷彿として蘇るイメージは、もとより。
どこか真摯に伝わって来る「協同」感にも依拠しておりまして。
「一体、石橋は何の話をしておるのだ?」と。
冒頭から「?」が並ぶ文面に、ご海容を願いたいながら。
これは偏見でも何でもなく、俗に言われる「ブルーカラー」。
コレは「青い襟(えり)」から来る、現場で働く「肉体労働者」の事で。
その反対を、言わずもがな「ホワイトカラー」。
「白い襟」の「事務労働者」を称して、表現されるモノですが。
私は、常に「ブルーカラー」の方々へ対して“畏敬の念”を抱く一人であり。
(決して私ごときが上から目線でなく「同士」として)
と申しますのも、過去には東京に住まい、働き。
まだ芸能事務所に所属していた“駆け出し”の頃。
私の様な、典型的な5尺7寸弱の日本人体型、和風な顔立ちの男が?
原宿の竹下通りでスカウト陣の目に留まり…
“華々しい芸能界デビュー”を飾った!訳などなく。
本業以外に、どちらが本業かも分からぬ程に、多様なるバイトをこなし。
その中の一つが、写真にもあります、建築現場でもあり。
建設中、また完成したビルの外壁を清掃する…
「高所作業員」なども務めておりました。
いわゆる「ブランコ」ってやつ。
幼少から野球で鍛えられた肉体は、かくも他者よりアドバンテージを持ち。
現場では、先輩方から「リュウジ!」「リュウジ♪」と可愛がられ。
それは「即戦力」や「ムードメーカー」として重宝されたモノです(笑)
また、その現場には「左官」から「鳶(とび)」に「大工」や「配管」等々。
数多の職人が集い「親方」然とした方々をヒエラルキーのトップに据えては…
気持ち良い程の“縦社会”が形成され。
長きに亘り「体育会系」の旧来的な封建制度に浸っていた私からすれば?
「グズグズ言うヤツぁ、爪先に鉄の入った安全靴で月まで蹴り飛ばす!」
こんな真っ直ぐな世界が、何とも“心地”良く。
何日も洗わない作業着を身にまとい、汗と泥とホコリにまみれる。
今でも、あの世界への「望郷の念」は、脈々と生き続けていて。
ゆえに、時に森林整備などで重装備の上、山々へ繰り出す際は?
血が湧き、肉は踊り上げる次第♪
あの頃から、はや20年間も放送業界に携わっては、その後。
不肖の身であれ、議員をさせて頂いておりますけども。
「職業に貴賤(きせん)なし」で。
ホワイトカラーが、どうだとか、ブルーカラーが、云々でなし。
つくづく、私の襟は、永遠に“青色”をしています。ハイ。
この年末年始にせよ。
サラリーマンから主婦の方々に、学業が本分の学生さん、etc。
各々の人々が、各々の持ち場にて、奮闘されている。
私などは、まだまだ泥にまみれなければ。
本年も、まみれて参ります。
ドップリ、タップリと。
投稿日 : 2017年1月04日
『collar』