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石橋りゅうじ 議会棟控室

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カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき

ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウィンクする

この地球では

いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ

経度から経度へと

そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと

どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる

それはあなたの送った朝を

誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ


冒頭より、唐突に私の大好きな詩。

谷川俊太郎さんの「朝のリレー」を。

受け取り手によりますけども。

私は、この詩に触れるにつけ、いつも…

丁度「今」くらいの時期を思い浮かべてしまいます。

そんな谷川さんの「人生相談 谷川俊太郎対談集」刊行にあたり。

1年半ほど前のある朝刊に、インタビュー記事が載っていました。

「昔の人の言葉は、命がけと言ったらオーバーですが」

「全身がそこにかかっていた」

「今は、話す言葉でも、書く言葉でも」

「その人の全人格がかかっているとは思えない言葉が多い気がします」


激動の昭和史、数々のヒット曲を生み出した作曲家の阿久悠さんもまた。

言葉に格別のこだわりを持たれており。

年半ほど前のある朝刊に、インタビュー記事が載っていました。

「今、言葉がない」

「誰も言葉を使わない」

「どのように饒舌に語彙数を積み重ねても」

「心を通過しないものは言葉とは呼ばない」

「つくづく、日本の政治家は言葉を持っていない(中略)」

「語るべき立場の人の言葉の古さと貧しさが」

「今の日本の閉塞感と、倫理観の曖昧さにもつながっていると…」

「云っても間違いではない」

「言葉が欲しい」

「言葉が爆弾よりも強いと信じる人がほしい」


先の週末。

高齢者の見守り活動関連や子ども食堂にて。

私も多くの人々と言葉を交わしました。

が、平素であれ、その何気ない一言が。

他者を救えば、傷つけもする。

言葉を駆使することを生業としていた一人として。

今一度、再確認、再点検してしまう…

そんな朝のリレー(詩)を…

つい思い浮かべた「今朝」でした。

今週も一日一日に全身全霊を込めて。かつ力は抜いて。

頑張るべな。

投稿日 : 2023年11月20日

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