いよいよ2022年も大トリとなります、師走の最終週を迎えております。
顧みれば、本年も健康・体調面では、お陰様をもちまして。
大事に至る怪我や病気はなく、年間を通じて活動を継続する事が叶いました。
が、なにぶんにも先週末。
あの積雪でのインフラ(交通網)麻痺の状態で、25kgの融雪剤を何袋も抱え。
あちらの町内から向こうの橋梁まで、長靴で縦横無尽に走り回っていたモノで。
さすがに今朝は、なかなか“経験のない”体の箇所(のパーツ)が筋肉痛。
しかし、あの元サッカー日本代表監督、イビチャ・オシム氏が口にされていた…
「選手は練習と試合から学んでいくものだ」
「休みから学ぶものはない」との名言の通り。
(※あくまでアスリートに向けられた言葉で「社会人が休むな」の意にあらず)
私としては相変わらず。休まず学び、動きながら体調を整えて参る所存です。
さて。ついては本年の「総括」なぞ綴るつもりはございませんが。
まるで「一事が万事」の如く、議会にも相通ずるトピックが…
“今朝も”新聞各紙より報じられていたので、ここに改めて取り上げてみれば。
『東京五輪に3.7兆円』
要約すると、「会計検査院」が同大会の経費の“調査報告”を発表し。
道路整備など関連経費も合算した総額は「3兆6845億円」に上り。
立候補時に見積もっていた当初予算「7340億円」と比べ。
“5倍の費用”が発生したと。
また、前述の関連経費を除いた、大会運営に直接、必要となった経費は?
「1兆6989億円」と(会計検査院によって)認定され。
コレは、大会組織委員会が6月に“最終報告”として公表した…
「1兆4238億円」よりも、2割多い算定になっています。
他に、無駄遣いとして、選手村の料理が175トン。
大会関係者用のお弁当が30万食分も廃棄され。
新型コロナ感染対策の医療用品も大量処分されていた。
とどのつまり「予算等の監視体制が不十分だったのではないか?」とのこと。
この「どこかで同様の事案が存在したような…」の既視感こそ。
「対岸の火事では…」であります。
以前、私が制作していたYouTubeの番組でも説明させていただきましたが。
今一度、「行政」と「議会」、「市長」と「議員」の違いに触れてみます。
(株)広島市、との企業が存在し、「社長」は、「市長」。
従業員は「約1万人」で(いわゆる市職員さん)。
1年間に「約1兆3000億円」に上る予算規模の事業を展開しています。
ならば、「市民」の方々の位置づけは?
この企業へ出資(つまりは納税)される「株主」であり。
「議員」の役割は、予算の執行に、その使途、決算に至るまで。
同企業の運営に目を光らせる「監査役」であると。
例えば、統一地方選挙の際に?
監査役に立候補する人物が、普通に社長の立場で公約をされていたりもして。
ゆえに。
社長と監査役の担う業務を混同している市民の方々がいらっしゃるのも事実で。
しかし。
物言いが、行ったり来たりして誠に恐縮ながら。
監査役として、(株)広島市の行方を「導けないのか?」と問われれば。
無論、「無力」「無関与」の立場ではございません。
ただし。
この監査役のプレゼンス(存在感)が“低下”しては。
また、チェック・監視体制などの機能が“不全”に陥れば、陥るほどに。
「必要予算が当初の2.3倍に」
「物事の決定には十分な議論が必要である」
なんて話に繋がってしまいます。
重要なり。街の監査役。
投稿日 : 2022年12月26日
『inspector』