「当事者になってみなければ」
「その世界へ実際に足を踏み入れてみなければ…」
「経験しなければ、分からない事がある」。
のは、事実で。
しかし。ねぇ。
「よりにもよって、8月6日に…」なんて。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の、そもそも坊主が憎い訳でなくとも。
顧みますと。
群馬県知事が「若年層の(コロナ)ワクチン接種」を促す狙いで。
(今回の話で「坊主」に該当するのが「群馬県知事」の意)
「車や旅行券が当たる特典事業」を発表したのが8月6日。
その後、実際に9月15日の正午から受付を開始すると?
直後よりアクセスが集中して一時、受付を中止するまでの事態に。
冒頭に“用いた”通り。
知事もコロナ禍にあって、特典事業の発表までに。
「如何にコロナ禍を収束させ、その為にも若年層の接種率を高めるか?」
ここへ十二分に腐心、ご苦労されたであろう事は、容易に推察され。
紆余曲折を経ての「同事業の選択・実施」へ至ったのは承知。
差し迫ったが為、他の事を顧みる余裕が無い…
「背に腹は代えられぬ」背景は、理解し得るモノです。モノですが。
その特典となった、SUV(人気自動車220万円相当)に。
旅行券5万円分が100人、同じく旅行券2万円分が250人に。
この辺りの「原資」は、フッと湧いて来たお金ではございません。
(必ず、誰かが「負担」する、している、する事になる)
かつ「インフォームドコンセント」とまでは申しませんけども。
(あらかじめ医師が治療方針や今後の見通しを説明、患者の同意を得る)
「単に飛びついてくれれば良い話」ではなかろうに。ふう。
お隣(他県)さんの事情とは言え、かくも「さもしい世」を嘆いていると…
つい先日。
「ワクチン打って車が当たる?」
「広島県、接種率向上キャンペーン!」
「県は事業費として5億1200万円を確保した」。
うん。うん。
他方。
国政選挙の火ぶたが切られ、各メディアからは?
各政党が掲げられる各種の分配政策(現金給付)に際して…
「ばら撒き合戦」との指摘もなされているところであり。
ふむ。ふむ。
補足までに。
昨年の“家計”における資金余剰(貯蓄の余裕)は?
約10年ぶりに“過去最高”を更新して「38兆円」に達しました。
(その前年が「約16兆円」だったので、1年間で2倍以上の急増)
重ねて、企業の資金余剰も前年比41%増の「約20兆円」に到達。
一方、政府は過去最大となる…
「約48兆円」の大幅な“資金不足”に陥ったのですが。
無論、主要因は著しく増加した「財政出動」にあって。
つまり、数字から見えて来るは?
政府からのお金が、家庭(家計)や企業内に「滞留」している事実。
しかし。です。
当然ながら、コロナの影響、その直撃を受けてしまい。
また、受けずとも。
この混迷を極める時代に、資金余剰(貯蓄)どころではなく。
困窮を極める方々や懸命にやり繰りされる中小零細企業様は数多。
私も分配政策の全否定論者ではございません。けども。
やはり“手段”って、ある訳で。
この辺りは、各党首や各立候補者が「今現在」も声を大にして。
熱く、熱く訴えていらっしゃるので、是非とも傾聴のほどを。
誤解の無きよう、補足させて頂きますと。
あらゆるモノを賭して、何よりの「覚悟」を持って、立ち上がる。
そうした候補者に、私は過去も現在も“敬意”を表しており。
繰り返しとなれ、私なんぞが決して上から目線で語る意味でなしに。
有権者の声を耳にした、その上での“候補者の声”を、自らの耳に。
有権者の暮らしを目にした、その上での“候補者の姿”を、自らの目に。
能動的に。コチラから。是非とも。
投稿日 : 2021年10月21日
『ブーメラン? ブーメラン!』