“旗幟鮮明”

本日、補正予算案や条例改正案など、28議案を審議した12月議会(第6回・定例会)が閉会。

そこで、今議会を振り返るとして、最も物議を醸したのが「下水汚泥に係る放置肥料等の処理について」。

背景を詳細に亘り書き綴ると莫大な字数になるので、かなり要約してご説明させて頂くと。

本市をはじめ、福山や府中、三次や庄原などが、過去に“ある産業廃棄物処理業者”へ「下水汚泥の肥料化処理」を委託。

その後、本市の場合で限って申せば、汚泥を上記の業者が持ち帰っては、一定の時間が経過した後。

市職員が現地へ足を運び、「本市から搬出された汚泥がキチンと処理されては肥料化されているか?」を確認したところ。

「キチンと処理が施されては、肥料化されていた」との判断が下され、通常であれば?

契約内容が履行され、ザックリとした表現を用いれば、「広島市と業者の関係性」は満了を迎える事になる。

一方、その肥料は、他者へ販売(再利用)される事もなく、世良町をはじめ各所に長きに亘り“放置されたまま”となっていて。

今日までも県下で大きな問題になっておりました。

しかも、先述「その肥料は」との表現を用いましたが、コレは「あくまで広島市の認識・見解」であって。

広島「県」側は、「これは肥料でなく“依然”廃棄物に変わりは無い」との変わらぬ認識を示されており。

そこへ様々な“業者の虚偽報告”なども手伝い、結果的に、同業者の事業認可は取り消され、事実上は倒産する形に。

しかし、各所から持ち込まれた廃棄物は、いわゆる野ざらし(野積み状態)で放置されたままで、何とかしなければならない。

ついては、「排出者としての責任」を持つ、前述の6市などへ対して。

県は、「各々排出した方々が撤去してくれませんか?」との行政指導を行い、本市を除く5市などは?

当初、「広島市と行動を共にします」と口にされていながら、徐々に本市よりも先立って…

「分かりました」「自らの排出分は、自らで処理します」との立場を明確にされはじめる。

そんな折、本市としては?

「そもそも汚泥はキチンと肥料化されていたし、本市に瑕疵(落ち度)は無い」

「にも拘らず、アレを『肥料』と一度も認定する事なく、撤去費を各々の自治体が持ってくれと、この期に及んで言われても」

「県の言い分には合理性が見出せない」と、難色を示していたのです。当初は。

そうは言えども、本来ならば責任を負わなければならぬ業者には、その撤去(処理)経費を負担する能力は無く。(おそらく無いと思われ)

どこかで打開策を見出さなければ、最も割を喰うのは、長きに亘り廃棄物が放置されている場所の近隣住民。

そんな背景が伴い、この度。

「ここは広島市も他市と同様、相応の撤去費を負担する事にしましょう」と、この度の議会で補正予算として「1億6300万円」が計上され。

そこを「議会として認めるか?否か?」で、熱い議論が交わされた。と云うモノです。

そして、議会(議員)として一定の結論を出す、本日の最終日を迎えるまで。

私などは、改めて過去を洗い出しては、県議会議員さんを通じ、県の担当課から詳しく話なども伺い。

最終的な「○か?×か?」の意思決定をするまでの間、可能な限りヒアリングを進めました。

言ってみれば、「責任」とのお鉢が回って来た本市にあたり。

「本市に何の瑕疵も無いのに多額の税金を再投入するのオカシイではないか!」も、一理。

また、他方で「払え!」「ならぬ!」等々、法定での係争など泥沼化、長期化してしまうと?

廃棄物は、廃棄物のまま、いつまでもソコへ居座り、放置され続けてしまう。が故に。

「最終的には誰が費用負担するのか?」」の所在は別にせよ、早急に迷惑をこうむっている住民の方々を救うべく。

「取り急ぎ、撤去費を捻出しては他市と連携を図り、現状の改善へ向けて取り組むべき!」も、一理。

なにぶんにも、ベテラン議員さんなどから「オイ!石橋!」「君は賛成しろよ!」「反対に回れよ!」等々。

お達しがある訳でも無ければ、そこへ従順に従う私でもありませんので。

最後の最後まで、本当に、本当に悩みました。

かつ、最終日の本会議場では「おそらく可決される(補正予算が議会を通過する)であろう」数の方向性は“事前に”誰もが知り得る状況下。

1本の「木」が、判断に迫られ、自らの態度を明白にする上で、「森」に隠れるは易し。

ただし、如何なる結論が出されようとも、「コチラが半数を得るだろうからコチラについておく」などの選択は絶対に出来ませんし。

最も大事なるは「市民や県民の為、如何にあるべきか」に尽きる。

そして、最終的に「賛成議員の起立を求める」と、賛否の判断を議場にて迫られた際、私は…

座ったままで「反対」とのスタンス(意思)を「選択」と申すよりは、「表明」しました。

無論、賛否の結論としては、「賛成多数」で議会を通過する事に。

私はシーソーの丁度センター付近で双方向へ足を伸ばし、仁王立ち。

「賛」と「否」の、どちらに加重するか迷い、どちらに加重する可能性もあった。

では、なぜ「反対」に回ったのか?

それは、端的に申せば、「本市には何の非も無いが、このままでもイケナイので改善へ向けて動くべく、補正予算を認めてくれ」と言われても。

その出発点となる「本市に非が無い」に私は引っ掛かっており、話を続ければ。

冒頭から登場している「ある業者」は、通常であれば数ヶ月を要する「汚泥などの処理、肥料化」を?

「わずか10日前後で完了させてしまう技能を有していた」と、言われており。

(ホントに?本当かもしれませんけども)

そんなにも簡略的に処理されたモノが「果たしてキチンと肥料化されていたのか?」への疑念が、先ずは私として拭えない。

喩えるなら(話が長くてスイマセン)「この135キロの速球を投げる高校1年生ピッチャーを…」

「2年間で3年生の夏には150キロ投げるピッチャーに育てます」と指導者が豪語され、わずが2週間後に?

「150キロ投げられます」と言われても、社会(スポーツ界)通念上は、誰もが「えっ?」と、いぶかってしまうモノ。

仮に「投げられた」としても、「スピードガンが故障していたのでは?」「ピッチャー・プレートとホームベースの距離が18.44mより短いのでは?」

と、「額面通りに受け取る」でなし、まずは「疑問」を持つ事が、チェック機関(議会)の役目でもあって。

「色んな数値を計測した上で、広島市はアレを肥料として(当時)認めました」と明言され、自らを正当化されてはいるが。

「売っていない」モノを「売っていた」と虚偽の報告をする業者が(業者が自ら虚偽を認めている)しかも、通常より何十倍も迅速に…

「汚泥などを処理、肥料化できていたのか?」が腑に落ちません。合点が行かない。

私が言わんとするは、「アレは県の言われる通り、最初から今日まで一貫して廃棄物であったであろう」との話。

※仮説を立てているだけで「市職員が手抜きをした」「ウソを述べている」と言及しているのではありません

勿論、「私が議員になる前の広島市」の話も多分に関与して参りますので、あくまで「推測」の域を脱しませんけども。

「本当に本市に瑕疵は無かったのか?」「そこらが有耶無耶のまま市民の血税で補填されて良いのか?」

※他にも幾つか「反対(慎重を期す)理由」はあり前述は一片の理由

「近隣住民の方々は今日まで何年も我慢されている事は重々承知しておりますが、石橋印は簡単に押せない」

なので、「反対」させて頂きました。

長々と書き綴って参りましたけども、目の前に提出された議案へ対して、安直に「自らの賛否」を導き出しているにあらず。

今回とて、いずれを選択するにせよ熟慮の上で、苦しい判断、苦渋の決断。

ただし、お天道様へ対して、市民の皆様へ対して、何より自分にウソはつけません。

うむ。

ひとたび議会は閉会しても、師走のスケジュールはギッシリで。

ふう。

胸を張り、真っ直ぐ背筋を伸ばし、引き続き、歩んで参る所存です。

投稿日 : 2015年12月15日

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