お盆 《後編》

無事、待ち合わせ時刻前に現地へ到着?

「果たしてココが指定場所なのか」の確証も無く、確認しようにも、電波が届かなければ。

通行人も誰一人いらっしゃらず、ただただサラウンドで、蝉の鳴き声に包まれるのみ。

すると暫らくして、彼が「お待たせしました!」と、笑顔で登場し、ホっ♪

あの「祈念の山道」から続いては抱えていた不安も、ようやくココに来て解消される事に。

さて。

前号から続き、本当に「書き綴りたかった箇所」は、コレからで。

まず、待ち合わせの広場を中心として、一帯の集落で「約100人」が暮らしていらっしゃる事や。

その年齢構成に、農業等の話を、歩きながら、伺いながら。

何でも彼は、「町で唯一のカフェ」に案内すると言う。

表現は失礼なれ「目に入る民家が古民家」の連続で、「えっ?どこに?」と訝っていると?

そんな古民家を改築した、お洒落で可愛いカフェが、ひょっこりと現れる。

(店名を「田舎CAFEおそらゆき」と言います♪)

若い女性の店長さんが笑顔で迎えて下さり、家族連れのお客さんの姿に。

「農業のボランティア研修」で日本を訪れては短期滞在している、複数の外国人の姿まで。

「おお!」

「古い喫茶店に昔は浮名を流したであろう熟年ママと、そこへ集う顔馴染みのご年輩方」めいた。

“私の先入観”が、ことごとく打破され、生じるギャップ。

しかも、彼を含めた現地の人々が交わす何気ない言葉の節々に…

「この前、スイカを貰ったから、お礼に裏庭の草を刈っておいたよ♪」(あくまで比喩)

そんな感じの「地域の一体感」が、明白に輪郭を持って垣間見え。

正直な話、早くも到着直後、この時点で「そんな空気感」が羨ましかったりも。

その後、お伝え出来る限りの手薄な「我が喋りのノウハウ」を彼に伝授するべく通されたのが…

前述カフェの「離れ座敷」となる、これまた素敵な古民家で。

冬の時期などは、人々が集っては「いろり」を囲んで語らい合うのだとか。

して、着座しては、「喋りの現場事情」「練習法」「放送禁止用語」(笑)「心構え」等々。

また、「中山間地域を活性化させるべく」なんだかんだと意見交換しては。

瞬く間の3時間♪

時計の針は午後6時を指しており、そろそろ帰ろうかと腰を上げたらば。

「私の手入れした田畑を見てもらえませんか?」との申し出があり。

「農業ルーキーのお手並み拝見」とばかり、二つ返事でOKしては、現地へ車移動。

すると…

田には立派に稲が伸び、畑には作物が顔を出す。

ほぉ!

無論、相手は自らの経験やスキル以上に、いつ機嫌を損ねるかも分からぬ大自然。

しかも、ココまで相当の汗水を彼が流したであろう事は想像に難くなく。

コチラが、ちょっとした感動を覚えました。

そこで、「私の作ったキュウリを収穫して持って帰って下さいよ♪」とのオファーにも甘え。

長靴に履き替えては畑に入り、たわわに実る大きなキュウリを収穫。

そして、腰を伸ばすべく空を見上げると!雲が!!近い!!!

「コレ!明らかに雲が近いよね!ねっ?ねっ?!」と、彼に質問すると。

「標高が500m以上の地点なんだから当たり前じゃねぇか!」

との怪訝なる表情など微塵も見せず、「そうなんですよ♪」と笑顔で応じてくれ。

サラウンドのBGMは、いつしか「ヒグラシ」のプレイにチェンジ。

夕刻時の雲の下、しばし立ち話です。

目前の川で、泳げる事、ウナギが獲れる事。

50m先に見える、黒い立派で大きな一軒の古民家で、彼が現在は暮らしている事。

小学校のサッカー部10数名を「田舎体験」として、地域の複数箇所で民泊させたらば。

「少なくなった子供達との交流」に、地域のご年輩の方々が大いに喜ばれていた事。

夏場でも、夜の就寝時は一度も毛布を欠かせない事。

夜に訪れる、満面の星空の美しさ、農業の遣り甲斐、地域の人々の温か味、etc。

私の長崎の故郷も、山あり川ありの風光明媚な場所だったので。

彼の話を聴いていると、どこか懐かしく、望郷の念にも駆られて来たり。

「日本の原風景が失われつつある」と言われて久しい昨今。

重ねて、巷では「限界集落」「コンパクトシティ化」「消滅都市」などのワードも踊りますが。

有限なる人生で、限られたパイを奪い合うでなし、縮小・緊縮傾向の世にあって。

如何に「心」豊かに暮らして行くのか?

我、思ったモノです。

「そこまで遠くない将来、人々は人間らしい営みを求めて、中山間地へ戻る」

「そんな社会的な潮流が生まれるのではないか」と。

何故なら、それが危険(ストレス等)回避しては生き抜くべく、人間の「本能」なのだから。

確かに、現在も「I」ターン、「U」ターン、「J」ターンなど各地で散見されど。

より克明なる民族の大移動なる傾向が…。

いやいや。自然の中に身を置いての、まさにバイアス・トレーニングであり。

自らの「無意識なる思い込み」を修正させられた感もあって。

お蔭様で、清々しい時間を送らせて頂きました。

無論、復路は「山岳」ルートを避けて、南下の都市ルートを選択♪

うむ。必ずや、また来よう!

P.S.

今回、素敵な機会を提供してくれた若人の車の助手席には、写真の本が常備されており…

「地域社会での司会をじょうずにこなす『失敗しない』司会進行実例百科」とは…

微笑ましい(笑)

なんでも、今週末の地域の祭で、司会を務めるのだとか。

どうなる事やら。フフフ♪

どんなベテランの喋り手でも、大なり小なり失敗すれば、緊張もする。

「緊張しない」でなし、必ず緊張は「してしまう」ので。

「如何に緊張と共に喋るか」を心掛けて下さいまし。

次世代が、コツコツと、着実に成長して来よるわい。

嬉しいのぅ。

お盆です。

投稿日 : 2015年8月14日

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