消火の活動

週が明け、月曜日の9月29日。

9月議会では委員会へ突入しながらも、丁度「1週間前」となる、自らの一般質問について。

事前に準備しながらも、議会の「再質問における回数」のルール上、発言できなかった事を。

今一度、振り返って参りたい所存です。

まず、私が質疑を行なった内容を抜粋すれば、下記の通り。

「この度の災害における、初動を含めた行政対応について伺います」

「20日未明、午前1時15分に、県と気象台から土砂災害警戒情報が発表され」

「消防局長は午前1時35分に、広島市災害警戒本部を設置されました」

「そこで、広島市地域防災計画によると、通常、市の災害警戒本部が設置された後は」

「ただちに、その旨を市長に報告されなければなりませんが」

「本市が9月11日に発表された『豪雨災害における初動対応の概要』には」

「市長へ報告された記述が一切ありません」

「その後、積算雨量がレベル5まで達しては、ガケ崩れや『市民が生き埋めになる』などの連絡が相次ぎ」

「午前3時30分に災害対策本部が設置されますが、通常、対策本部は市長が設置されるにも拘わらず」

「午前3時23分に消防局長の進言により『副市長が市長よりも先に了承している事実』にもある通り」

「これは市長に事故がある時に限られます」

「その後、市長が午前7時15分に登庁され、午前7時30分に災害対策本部にて本部員会議が開かれる事となりますが」

「市長は、最初の連絡から登庁までについて『寝たり休んだりしながら情報を聞き、対策会議を開くという事で関係者を招集した』と述べられました」

「一方、県の対応に目を移せば、午前6時には、湯崎知事が県庁の災害対策本部にて会議を開かれており」 (知事は5時に登庁)

「しかも、本市が行った午前6時28分の『自衛隊への派遣要請』につきましても」

「本来ならば、その審議決定は、市長の指揮下、先ずは本部員会議で協議されるべき事項です」

「ここまでの時系列と、その事実関係を参照すると、現に災害が発生し」

「異常な降雨量などの情報や『約600件にも上る119番通報』が殺到しては」

「何より『市民や自らの部下である消防隊員が生き埋めになっている』との、人命にも係わる不確定要素の一報を聞いた際は」

「市長であろうと部長であろうと、先ずは人として『真っ先に対策本部へ駆けつけるべき心情』に駆られるのではないでしょうか?」

「しかし、そこはご自身が述べられた通り『電話対応で何とかなる』と捉えられていた」

(中略)

「今一度、東日本大震災の発生時に目を向ければ、主要なる職員の殆どが、直ぐに対策本部へ駆けつけており」

「コレは『自分の役割を理解し、強い責任感と使命感を持っていたからこそ』と、後述されております」

「こうした、人命を大きく左右する初動対応につきましては、設置された検証部会で充分に検証が行われ、報告されると存じますが…」

と、行なった質疑の一部は上記の通りとなりますけども。

私が、災害から約1ヶ月が経過した議場にて、幾度も報道された「時系列の動き」を、なぜ再現したか?と申せば。

ココから先が、再質問で用意しながら、口から発せられなかった「質疑」の内容となれ。

その前に、私は神聖なる議場にて、根も葉もない「出任せ」をノリで口走れないので。

事前、兎にも角にも各方面に徹底して「取材」を行ないました。

一般市民に、市職員、消防局員も、デスク担当から現場(現地)で従事された方々。

また、国から対策本部へ駆け付けて下さった方々にしても、複数の所管にまたがり、色んな方々から話を伺った。

そして、結果的に、私は議場で「問う」機会を逸しては、ココへの「答弁」を得られなかったので、コレから先は、あくまで。

「私見」であり、「架空」であり、「推測の域」を脱する事はありませんけども。

まず、消防局長に、危機管理部長の「パーソナリティー」をご存知の方々であれば、異論はないかと思われますが。

お二人とも、責任感の強い、実直(誠実で正直)で堅実(シッカリして危なげない)な「お人柄」でいらっしゃる。

次に、顧みれば「消防局が降雨に関する重要なFAXを見落としていた」との報道があり、実際に消防局が謝罪までされた訳ですが。

私は気象関連に友人が存在しますけども、こうした降雨量や降雨予測に関する「注意喚起のFAX」は?

通常、確認の意味も込めて、見落としの無い様に「再送信」まで行なわれます。

ましてや、同時刻は気象関係の情報に、複数の人々が「最も過敏」になっている真っ最中。

「一般的」と言うよりも、「常識的」に素人が考えてみても、危機管理のエキスパート(消防局員)は、こうした状況下。

「細心の注意を払う」べく、更に神経を研ぎ澄ませて行くモノで。

冷静さを失い、パニックに陥っては「FAXを見落とす」なんて、絶対にない!(あくまで私の推測です)

それは、「FAX機に受信されながら、何らかの理由でプリントアウトされなかった」と。

全くもって曖昧な「事実確認」が検証部会でリポートとして挙げられておりましたけども。

繰り返しますが、あの鍛え上げられた、経験豊富な災害対応の「プロ」の方々が。

この状況下に、そんなミスは絶対にしない!(それくらいの修羅場をくぐられている)

ゆえ、私は行政に問いただしたかった。

「私の申した時系列上では、合点の行かない不明な点の連続でしたけども」

「明らかに当初から『7時30分』に会議を設定したのではなく、ようやく市長と連絡が取れて、即座に本部員会議を設定した…」

「最速の時間が、たまたまルーティーンにも近い7時30分なだけであり、コレは何を意味するのか?」

「午前1時台に、全ての危機防災体制を起動させるFAXを『敢えて見落とした』事にして、倫理的な登庁義務等を有耶無耶に…」

イコール。

仲間(消防局員)が殉職しながらも、連日に亘り、不眠不休で全力を尽くす消防局へ。

「敢えて組織を守るべく、罪を被らせてないか?」との一点を問いたかったのです。

勿論、本会議場では、真相は何処にあれ、私への問いに500%「ハイ」など口にされないのは承知。

繰り返しとなりますが、全て私の推測であり、憶測の域。

しかし、取材を進めれば進める程に「心の中の確証」は克明となり。

その時点で何週間も帰宅できない消防隊員さんが何人もいらっしゃるのは重々承知していたので。

私は自らの「肌感覚」を信じ、この所業に一石を投じたかった次第。

補足となれ、今になって「後づけ」で申しているのではなく。

私は他の議員さんへ、議会前から上記の話をして、前日も「議会で問う」話をしていた。

次に、消防局員をはじめ、市職員は、この辺りの話を、当然ながら私へ一切いたしませんので。

本当に「原因不明のFAX故障」(単なる見落とし)だった可能性もある。

しかし、仮に、仮にであれ、私の「仮説」が正しかったらば?

「人心掌握」など、永遠に…。

と、行政組織を甘く見てはならず、そこを得られずとも機能して回るのが「行政」。

でも。

その場合、「瓦解の序章」である事に間違いはありません。

「心」って、信頼関係には非常に大事ですから。

投稿日 : 2014年9月29日

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