景観潜航型

今朝の中国新聞、その一面にて。

「広島市の景観計画案」が大々的に報じられておりました。

That's good!

こうした大規模な計画は、まずもって…

市民の皆様への「事前の説明」(周知徹底)が大事であり。

何故ならば?

新築や改築等へ制約が生じたり、従わなかった場合の懲役や罰金が科せられるなど。

「生活に直結した」懸念事項が幾つも浮上するが故。

私も、先の予算特別委員会の建設関係において。

「広島市の景観行政」について質疑をさせて頂きましたので。

その内容を記すとします。次の通り。


「景観行政の推進」について伺います。

昨年12月の建設委員会において、一定の説明は行われた様に伺っておりますが、建築物を中心に「市内の景観について計画を策定される」のですから、当然「丁寧な説明を行った上で」進めるべき事案だと思われます。

それは、建築物である「個人の財産に制限を掛ける」ので、場合によっては、当該する人々の資産価値が下がるかもしれませんし、届け出や指導を課すのですから、市民へ対して、新たな経費の支出や生活の変化を及ぼす可能性も生じます。

にも拘わらず、市民や議会へ対しての説明は「未だ不十分」かと思われますが、今後の説明予定は、どの様になっているでしょうか?

景観行政の推進については「重点地区」を指定されているのですから、それぞれの地区への説明は、公聴会を開くなど、詳細に亘る説明や意見の聴取が必ずや行われていると思われますが、これまで説明会が行われた場所や回数、出席者の人数、並びに、そこでの主な市民意見は、どの様なモノだったのでしょうか?

また、事前の市民の皆様へ対しての「説明責任」は如何お考えなのでしょうか?お聞かせ下さい。

(行政側の答弁を受け)只今、伺ったレベルでは、まだまだ説明責任を果たした事にも、市民の意見を伺った事にならないと感じられます。

行政が行う事であり「手続きに間違いはないから」と、いわゆる無謬性を基に「このまま進める事に問題はない」との判断であれば、これは「独善的な行政」以外の何物でもないと思われ、本市も、こうした印象を市民の皆様へ与えるのは本望ではないかと存じます。

また、うがった見方をすれば、以前、原爆ドーム周辺の景観計画を定めようとした際、地域住民から猛反対を受け、計画の策定を断念した経緯があった筈です。

そうした市民からの率直なる反対を警戒して、最小限のアナウンスで「市民への説明を回避してるのではないか?」とも受け取れます。

そこで確認させて頂きますが、この度の計画で、エリアによっては一般の住宅にも指定や制限が掛かって参りますが、今後、各方面の方々と、充分なる説明と議論を重ねた上で、もしも様々な反対意見や慎重論が浮上した際は、今後の予定等を変更する余地は、お考えなのでしょうか?

(行政側の答弁を受けて)充分なる説明と議論も行われず、この景観計画が進められれば、行政は「市民や議会へ対しての説明責任を果たしていない」事にもなりかねません。

こうした市民生活や街の方向性を左右する事案に関しては、全てを拙速に、また強硬に進めるのではなく、市民の皆様や、広く議会全体にも十分なる説明がなされる事を、ここに切に要望しておきます。

質疑の内容は以上となりますけども。

上記の委員会にて、私からの質問へ対し、行政側から…

「過去に、何処と何処のエリアで説明会を行っており、合計で○千名の参加があった」

「市のHPでも発信しており、ここまでの説明責任を果たしている」旨の答弁を頂戴したのですが。

あるエリアの説明会では、参加者が「ほんの数名」に終わっていたのでは?

関係者が参加(列席)しては「数字に下駄を履かせ」つじつまを合わせていないか?

ネットで発信していると言うが、ならば同インフォメーションを「何人」が閲覧しているのか?等々。

実状を審らかにする「突っ込みどころ」は後を絶たず、その証拠に今現在。

「どれだけの方々(市民)が諸々を把握されているのか?」って話。

おそらく当該エリアの「大部分の方々」が存じていらっしゃらないでしょう。

冒頭の記事にあった注文…

「景観への配慮には反対はしないが、土地や建物の利活用を過度に妨げないよう十分な説明と事前の協議を」

にあった通りではないかと。

無論、私なども一言居士で、重箱の隅をつついては、全てに歯止めを掛けたい訳でなし。

「前進、改善、大いに結構」ながら。

改めて、二元代表制の観点から申せば、議会は行政の“追認機関”にあらず。

チェック&チェックです。

投稿日 : 2014年3月27日

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