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日記|DIARY

2010年10月27日 「この借金も私達が負担?」未来の子供達談


愛の反対は「無関心」である。(マザーテレサ)


ではでは、本日の報道に目を通すとしましょう。


2020年の五輪招致を検討している広島市は今日、県内の競技団体に対して基本計画案を説明する会合を開きました。


説明会には県内33の競技団体から49人が出席しましたが、これは対象となる102団体の内「3分の1以下」で、会場には空席が目立つ結果に。


競技団体への説明は今回が初めてですが、関係者からは「市のHPで閲覧できる以上の話が無い」など不安の声が相次いだ。


如何でしょうか?上記のニュース映像がTVから流れてましたが、会場はガッラガラ。


あれでは、出席した人が可愛そう。


ただ、冒頭の「無関心」文言ではありませんけども、「ならば」と欠席された関係者に言及しているのではありません。


例えば、今月から市側は住民に対して、各地区で「五輪説明会」を開催しています。


そこでの模様を報じるにあたり“賛&否”いずれもの意見(声)がニュース映像に登場するのですが、ある50代くらいのお母様が語られていました。


「現在、世界的に平和が失われているでしょ?」「だから広島で開催する五輪で平和を訴えて欲しいのです」


額面上だけ捉えれば、至極、真っ当な発言をされています。


当然、いち市民の率直な意見であり、私ごときが、そのお母様に対して“どうこう”言うつもりは一切ありません。


が!この様な、ある種の「感心を持つ無関心」層が氾濫する度、気分はブルーに…


一般市民の方々に「過去の五輪を徹底的に洗い出して下さい?!」等とは思いません。


でも、誰がどう見ても競技をする環境が絶対的に整っていない事は“800%”事実!


過去に夏季五輪が開催された諸外国へ足を運べば分かります。どれだけの厚遇で4年に1度の“スポーツの祭典”が開催されていたのかが。


そこを「五輪本来の大会へと原点回帰」を目指すにせよ。


「平和のPR」云々の前に、あまりにも大会の主役である「アスリート目線」が欠落しているきらいは否めません。


「五輪出場」レベルのアスリートにでもなれば、スポーツ以前に、それは徹底して「1つの事に打ち込まれている」。


節制に節制を重ねては自らを心身ともにイジメ抜き、1秒でも早く、1cmでも遠くを目指し。


何もかもを犠牲にしては、それこそ「自らの生涯を捧げて取り組んでいる」と言っても過言ではないでしょう。


そんなアスリートの方々は、「4年に1度」訪れる“一瞬の機会”にピークを、照準を合わせ、ストイックなまでに日々を過ごしている。


にも拘らず、これは分かり易い表現で、多少の誇張とも成り得ますが…


「宿泊施設が広島には不足しているので船を用意します」「船に寝泊りして下さい」とプランニングするのです。(極端な表現を用いれば)


ありえますか? アスリート曰く…


「コチラは人生をかけて取り組んでいる」「いい迷惑です」「んな町、そもそも立候補なんて表明しないで下さい!」ってな話でしょう。


何度も表記しますが、最も間近に開催された五輪は、2010年2月、浅田真央さん達がご活躍された、カナダはバンクーバーの五輪。


冬季五輪は、夏季五輪と比べても小規模なので「採算が合わない」と言われます。つまり「黒字が出にくい」。


でも、裏を返せば五輪開催へ向けての投資額も少なくて済み、赤字も最小限で抑えられる可能性はある。


そんなバンクーバーでも、「セキュリーティー・システム」(選手や関係者、来場者の安全を保障する大事な事柄です)に当初の試算では…


「約130億円は必要」だったのに、最終的には大誤算で「800億円以上」ものお金が出て行きました。セキュリティーのシステムだけで。


結果、確かに五輪で得たモノはあれ、バンクーバーの市民は大会終了後に「4000億円」もの負債を抱えるハメに。


宜しいでしょうか。現在、広島市が“夏季五輪”に持ち出しを考えている予算は「約50億円」。後は、寄付等でまかなうと言う。


アメリカのNYタイムズが報じるに、もしもバンクーバーが五輪を開催しなければ、バンクーバーの「社会福祉費」を向こう5年間にわたり。


「50%も増額できた」と報じています。


前述の「広島で五輪をすれば♪」のお母様は、「平和」以前に、アスリート目線や現実的な財政問題にまで考えが及んでいるのか?


答えは、推測の域であれ「NO」でしょう。


何度も申す通り、お母さんを責めているのではありません。普通に日々を送っていれば、前述の様な情報は耳に入って来ない。


だから、そう言った方々の層がコアとなり、自らの名誉欲を剥き出しにしては独裁的にひた走る…


あの首長を生み出しては存続させている。


「ボールをぶつけられた」云々でなく、その前段階で「市民の見識眼」が問われる話です。

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