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日記|DIARY

2010年3月26日 「市議や市長は市民に選ばれた」とは正論♪


本日の広島市議会・本会議において「修正案」が可決されました。


そこで、当初の予算案より「修正が必要」とされた項目は、次の3つ。


「五輪の招致検討費」「折り鶴ホール建設の検討費」「市長の南米・ロシア出張費」


つまり、この3件に対して「市民の税金を使用するべきではない」と意義が申し立てられ、それが認められた事となります。


ならばと、いち市民として改めて“フラットな視点”で上記3項目を考えてみるとして、まずは「五輪招致」から。


誰しも、自らの街に“世界最大級の祭典”が訪れるに越した事はありません♪


招致が成功すれば、そこへ向けて都市の整備も行なわれれば、経済効果や活気も生まれる。


また、市が掲げる様に、これだけ商業主義で肥大化した“五輪”自体を。


「本来の姿」でもある簡素なモノに原点回帰する方向性は決して間違っていないと思われます。


しかしながら、五輪よりも格段に小規模な93年の「広島アジア大会」を開催しただけで…


当時の「大会開催」で生まれた負債が、未だ「290億円」も残っている現状。


「平和」を理念とし、いくらシンプルな大会を目指したところで、最低限の「莫大な費用」が発生し得る。


また、この規模の大会開催地は、ご多分に漏れず「大会用に整備したインフラや施設の維持」の為に多大なる費用を…


通常は“未来永劫”継続して抱える事になります。


今一度、アジア大会の前例に照らし合わせてみても、当時で3千億円を注ぎ込み…


大会終了後も、新交通や広域公園が生み出す赤字に、この十数年間、数億円単位の穴埋めが毎年“税金”で行なわれている。


これ以上「負債」しかり「市民負担」が増えれば、住民税も上がれば、住民へのあらゆるサービスも低下するのは必至。


いずれにせよ、これだけ大事な案件を、地元市民に市や県の議員・職員など殆どの関係者が「流れるニュースで初めて知った」なんて。


根本で、「検討費」以前に問題がある気がします。


次に、「折り鶴ホール」に関しては、もう世論の通り。


「折り鶴の意義」の前に、「何とか折り鶴ホールの検討費や建設費を捻出して!」と望む市民が、どれだけいらっしゃるのか?


私はこれまでも、そんな人物にウソ偽り無く“ただの1人”すら出会った事はありませんが「皆無」ではないでしょう。


しかしながら、このご時世、限られた予算(市民が納めた税金)の使い道に「優先順位」が存在するのは常。


「五輪」に続き、この案件に関しても「税金を注ぐ必要があるのか?」と意義を唱える事に異論はありません。


続いては、「市長の出張費」。


この約11年の任期中、「143回」も海外へ飛び立っている市長は、他都市と比べても広島くらいでしょう。


一回の渡航で、帯同するスタッフも合わせて、どれだけの税金が“毎年”使用されて来た事か?


広島市の代表であれば、「戦争の悲劇」と「恒久平和」を唱えるスポークスマンとして海外へ出向く頻度は高くなる。


そこを全て否定しないまでも、同じ境遇と言えば不適切な表現であれ、長崎と比べても広島市の回数は異質。


確かに「広島市」としての“役目”は大事ですが、ここまでリーダーが「地元不在」で…


現在、広島市に住む人々の「日々の平和や平安」は、おざなりになっていないのでしょうか?


参考までに、上記は全て市長なり市政に「モノ申す」議員さんが作成、提出した修正案に関して言及しましたけども…


続いては翻り、市長や市政に「同調する」議員の活動スタンスに目を向けて参りましょう。


本日の本会議に直結する話ですが、数週間前に行なわれた予算特別委員会においても。


例えば、前記の修正案に盛り込まれていた「市民の為に必要な予算なのか?」等々の案件に関して。


市長に同調する“一部”の議員は…


市側へ「コレはおかしいのでは?」との質問すら、一切しないのです。


理由は簡単で、1年後には市議選が控え、同じ党派だの連合の“後ろ盾”が何としても欲しい。


また、絶対的な権力を持つ市長の“反目に回る”気概も無ければ勇気も無い。


誰に賛成や反対する以前に「議員の存在意義」として。


地域に住む人々の生活改善や向上を“最優先”に活動して頂きたいモノ。


「誰の為に働き、誰から給料を貰っているのやら?」


いずれにせよ、市民(納税者)ならば誰しも「税金の使途」に目を光らせておく必要はあるはず。


また、誤解の無きよう補足すれば、今回に限らず、私は当ブログにおいて市長や市議を悪者に仕立てているのではありません。


それは違います。


僭越ながら私ごときが言うなれば、この汚染された“広島の土壌”は、長年にわたる「市民の無関心により形成されたモノ」に他なりません。


自戒の意味も込め、市民の皆様を非難せずとも、「諸悪の根源」を問うている次弟です。

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