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日記|DIARY

2010年3月01日  浪漫寄稿 「前編」



「戦後復興のシンボルである広島市民球場の解体を止めよう」。


その後、「ならば、どうする?」となった際。


初めて「私共はサッカー専用スタジアムを提案します」と言う主旨の署名を提出する日が、いよいよ今月となりました。


この度の署名提出を含め、これまでも私共が活動を継続するにあたり。


時に、「市が推し進める“現行案”に対して、なぜ意義を唱えるのか?」と言う声を伺う事があります。


また同様の率直な感想を持つ方々も、市民の中にはいらっしゃる事でしょう。


そこで改めて、私共の「活動主旨」は。


まず「広島復興のシンボル」でもある市民球場を「簡単に解体すべきではない!」ここに尽きます。


ご存知の通り、65年前、広島の街に一発の原子爆弾が投下されて沢山の人々が亡くなられました。


そして、「この先、75年間は草木も生えない」と言われた街で、生き残った人々が「復興」へ向けて立ち上がる。


そこに平行して、当時の市民は「同じ過ちを繰り返さない為に」と。


世界的にも有名な建築家、丹下健三氏を中心として、爆心地一帯を「平和記念施設」にするべく整備を進めます。


しかし、丹下氏も自身で語られている様に「当初より焼け残った産業奨励館を原爆ドームとして残そう」と考えられていた訳ではありません。


現に、被爆から“20年も経過した”1966年7月の市議会で、満場一致の「永久保存」が決まるまでは。


「焼け残った産業奨励館は建物の損傷や老朽化が激しく、被爆の惨事を思い出させるので取り壊す」と言う意見が噴出していました。


そこを、当時の人々が「人類の犯した惨劇の歴史」を未来へ継承するべく「保存」へ取り組んだからこそ、被爆から約50年後の1996年。



原爆ドームは「世界遺産」に認定、登録されたのです。


現在の「広島の街」を見渡して、ここが「60数年前は焼け野原だった」事実を誰が想像できますでしょうか?


それは、私共の先輩方が「ゼロから必死に復興へ取り組んで下さったから」に他ならず、どれだけの障壁と苦労があった事か。


その先輩方へ、街の中心部から明かりを灯し、夢と希望と街の活気。



そして何より、カープを通じて“スポーツ”と言う娯楽を堪能する「日々の平和」を半世紀にも亘って届けてくれたのが“市民球場”です。


原爆ドームが「人類の弱き、負の象徴」であれば、市民球場は、どんな時でも“くじけない”「人類の強き、復興の象徴」。



この「2つのシンボル」が隣接しているのは、単なる偶然ではないかもしれません。


私共は懐古趣味に囚われ、単に「市民球場を何が何でも残せ!」と声高に叫んでいるのではなく。


出来れば「市民球場を残し、広島の歴史を後世に継承しながら再活用する道」を望んでいるのです。


何故ならば、どんな道を選ぶにしろ「解体すれば市民球場は2度と元に戻らない」。


果たして、そこへ対する議論を、現在に生きる私達は“充分に”行なって来たのでしょうか?


今回、2月定例会の「市民球場の解体」に関する質疑において、市長は、こう回答されました。


「2013年に行なう大菓子博覧会へ向けて、スケジュールが迫っている。会場となる市民球場の解体を撤回する事は考えていない」と。


市民の熱意で「この地」に誕生し、市民の人情で育まれ、今日まで守られて来た「市民の球場」を。


“一時的なイベントが迫っているから”と解体へ向けて動くべきものなのか?


ましてや、市の税収が「百億円」も落ち込んでいる中にあり、解体にも多大なお金が必要とされる。


解体されれば「復興のシンボル」は、ただの「産業廃棄物」と化してしまうのです。


今一度、申し上げるならば、あの原爆ドームですら「解体しよう」と言う声が上がっていた。



そこを「良識ある広島市民が後世へ残し」、私共は受け継いだのです。


市民球場も、そうあるべきではないのでしょうか。


この度の議会で解体予算が通れば、復興のシンボルは加速的に“解体の道”へと進む事になります。


そこへ向けて、現在、私共は各方面と協議を重ね、「まずは充分な議論を行なおう」と進めている所存。


そして、過去2回のケース同様、今回の議会でも「解体を止められた」らば、これは実際の話。


「サッカー・スタジアムを中心としながら様々なイベントも平行して行い、可能な限り年間を通して街の活気を創出して行く」べく。


「新たに議会で提案を行ないましょう」の段階まで、何とか漕ぎ付けて参りました。


無論、今後の動向により「確定」までは行かずとも、ようやく「民意」を反映させるべくココまでは来た。


※「民意」とは単にサッカー云々でなく、地域や人々の為にも重要な場所の未来は「みんなで決めよう」と言う民意。


今後も正義が遂行されるべく、熱く頑張って参ります。


その「正義」とは?次号にて。

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