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日記|DIARY

2009年6月26日  人間味の滲む名言


藤田雄山知事が24日、正式に引退を表明。表明後の記者会見では…


「その時代に求められる人材がある。4期16年を全うする事で、時代の要請の変換期に来ていると思った」と語りました。


県議会からは、「知事は官僚出身ではないので、行財政改革を推進できた。功績を高く評価している」との声もあれば。


現在の県には中四国の中枢を担うための機能が不十分だとした上で、「広島は変わらなきゃいけない時に変われなかった」と批判の声に。


また、政治資金問題に触れ、「県民には『説明責任を果たしていない』という不信感がある」との指摘も。


私ごとき若輩も、同氏へ対する自分なりの感想を申すなら。


「県の長(おさ)」と言う程の“要職”へ就けば、誰が舵取りをしようとも大なり小なり功罪は生まれます。


問題は、「ならば、もし別の人物が同時期、同任期を務めた場合、どれだけの相違が生まれていたか?」ではないかと。


以前にもブログで書きましたが、県内86あった市町村を、現在の23市町にした「平成の大合併」を推進。


合併の進捗度は全国1位ですが、急速な合併に伴う「県民の利便性の低下」や「郊外の過疎化」と言った弊害が数々生まれ。


「合併は国の方針に異論すら唱えず従順なだけ。県民の為になっていない」との批判が各方面より続出しました。


本来ならば県民サイドに身を置き、国からの押し付けから「県民を守らねばならない」立場にも拘らず、国の急先鋒を務めたのですから当然です。


お上と良好な関係を築き、それを維持・継続しなくてはならなくとも、結局それは、就任より「大型公共事業」を推し進めて来たから。


バブル崩壊後の中、継続して大型の公共事業を推し進めた事から、県債残高は93年度の約6245億円から、09年度には約2兆円に増大しています。


それは利用頻度の少ない山奥に“何百億もの橋”を架けたりetc。議会の一部から「後世にツケを回した16年だった」との声が上がるのも無理はないでしょう。


同氏が行財政改革では県職員の給与削減を進め、「組織のスリム化を図った」のは事実であり、教育改革にも尽力されておりますが…


それは、どこの首長でも取り組んでいる改革であり、時代の追随とまで言わずとも、果たして「手腕」と呼べるモノなのか。


いずれにせよ、政治資金問題で、県民に多大なる「政治不信」を植えつければ、当人は「シロ」と言えど、監督責任の問題もある。


2度も辞職勧告を受けながら、辞職すらされず、4期を全うされんとしており。


2度も辞職勧告が発せられたのは「全国初」であれば、ただの1度の勧告にしろ、辞職に追い込まれていないのは…


全国津々浦々を見回してみても、後にも先にも、この「広島だけ」なのです。


ユルい。


結局、県なり市なり、首長を生み出すのは「その土地の人々」であり、「選挙」と言う機会がありながら、現体制が続いてきたのは…


「自らが蒔いた種」に他なりません。


無論、この16年を「成功」と捉えている方もいらっしゃるでしょうから、「県民が県民を失墜に追い込んでいる」との意味でなく。


私は現知事に直接「サッカー専用スタジアムを造りましょう」(税金でなく民間出資で)と要望に伺った事もありますが、返す返す、私ごときが同氏の人間性を非難しているのではありません。


物腰の柔らかい、とても真面目な紳士でらっしゃる。(偉そうな表現で誠に申し訳ございません)


ただ、いち県民として「知事としての功績」を自分なりに採点しているだけです。誰しも、その権利がありますから。


「その時代に求められる人材がある」。


当然であれ、名言。


「県政」も行く手は簡単な道程ではないにしろ、まだ可能性や希望は持てそうなので、次は市民の為にも「市政」か…


手強いな(笑)

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