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日記|DIARY

2010年3月23日  市民主権


まずは、本日・夕方に配信された地元の報道に目を通すとします。


本日、市議会の一部会派が、新年度予算案から、五輪招致の検討費(2569万円)を削除した修正案を提出。


予算は五輪の“基本計画の作成”にあてられる予定で、今回の修正案は、広島市の招致にストップをかけた格好となる。


また、折り鶴を保存、展示する「折り鶴ミュージアム」の検討費。


並びにファーストクラスの利用に批判が出ている秋葉市長の海外出張旅費について、NPT再検討会議参加の為の出張費を除く全ても削除。


この修正案に賛同する議員数が過半数を上回るかどうかはまだ微妙な情勢で、26日の本会議へ向け、ぎりぎりまで賛成派・反対派の多数派工作が行われる見込み。


一方、根強い反対の声があった旧市民球場の解体費について、修正案は提出されず。


これにより、旧球場の解体費や跡地整備の検討費は、原案のまま可決される可能性が出てきた。


さて、上記の報道で“鍵”となるのが「修正案」です。


そこで、私のブログは中学生も閲覧してくれているので、分かり易く説明するならば。


市側が「市政を遂行(市を運営・改善等)して行くにあたっての新年度・必要経費」として計上して来る様々な予算案。


その“案”に必要なお金を「市(市民)の財布から出して良いモノか否か?」を審議、議論するにあたり。


広島市の場合、55人(ウチ1人は議長)の市議会議員さんがいらっしゃいますけども、その先生方が…


市側が計上して来た幾つモノ予算案に目を通し、「コレは必要な予算か否か?」を調べた後。


「これは不要である」「市民の為にならない」「無駄遣い」等々が見られれば、その項目を削除なり改善した「修正案」を作成して提出します。


そして、修正案に対しての採決(多数決)が行なわれる。


ゆえに、例えば上記の話で言えば、「五輪招致の予算等々は不要では?」と修正された予算案の採決が行なわれ。


過半数「28人」の賛同が得られれば、その「修正案の成立」となります。


ここ数回の“過去の議会”を振り返っても、「旧市民球場の解体予算」を市側が2回にわたり計上して来た際。


市議会の一部会派が2度にわたり「球場解体予算の削除」を盛り込んだ修正案を提出しては。


いずれも「市民の合意が得られていないだろう」と修正案が可決されていたのです。


※修正案が可決=市側の予算案が全て通らなかった


しかし、今回は「旧市民球場解体予算・削除」が修正案の中へ盛り込まれなかったので…


繰り返しとなりますが、25日に行なわれる採決では、解体予算が通過する目算が“高まった”と言う冒頭の報道となります。


※当然ながら「決定」した訳ではありません


ではなぜ?これまでと同様、市議会の一部会派は、予算案として計上された「旧市民球場解体・予算」に対して。


「そこを削除する」と言う項目を修正案内に盛り込まなかったのか?


この修正案を提出するには、その準備も含め、多大なるエネルギーを要するモノであり。(根本で意義を唱える訳で)


そんな中、イタズラに根拠も無く「議員内で賛同が得られないであろう案件」を修正案に盛り込んだところで…


多数の議員より挙手での“意思表示”が示され、修正案は一蹴されてしまう。


ですから、これは適切な表現とは言えませんが、「事前に可能な限り勝算(見込み)のある案件」に優先順位が付けられ。


その上位から、「これは予算を通してはいけないだろう」と修正案の中に盛り込まれては表面化して来る。


逆に、冒頭の“修正案”で言えば、「五輪招致検討費」「折り鶴ミュージアムの検討費」「市長のファーストクラス渡航費」は…


「どう考えても不要であり、採決で半数以上が得られるであろう」との予想が(ある程度)立ったので「修正案内に盛り込まれて来た」と言う感じでしょうか。


無論、未だ採決は行なわれておらず、混戦の模様を呈しながらも「決定」は出ていない。


ここらの駆け引きなり、その舞台裏は「結論」が出てから各方面より詳しく報じられるでしょうけども…


いずれにせよ、「保身」の為に背信行為へ走る議員さんが現れないよう。


いち市民として、厳しい目で監視は継続します。言わずもがな、行動も伴って。


Government of the people,


by the people,


for the people♪

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