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日記|DIARY

2010年1月27日  1つの命


2010年1月26日のニュース・トピックを幾つか。


15万人を越す人々が亡くなったハイチの大地震。そこへハリウッドの俳優、ジョン・トラボルタが。


「自らの操縦でハイチに救援物資を輸送した」ニュースが報じられていました。


医師スタッフや牧師を数名同乗させ、4トンにも及ぶインスタントの軍用食と医療物資を現地に届けたと言います。


次に。


「昨年の自殺者、5番目の多さ」。


昨年の自殺者数は、前年比「504人」増の3万2753人で、過去5番目に多かった事が26日、警察庁のまとめで分かりました。


自殺者数が3万人を超えるのは、12年連続。


続いて。


「広島市長・会見」


先週、アメリカで開かれた市長会議に出席した広島市長は、26日、記者会見。


「オバマ大統領が広島訪問を一歩踏み込んだ形で考えてくれていると確認できた」と成果を強調。


オバマ大統領の広島訪問の実現に、強い期待感を示しました。


そこで話は、冒頭のハイチへ戻りますけども。


現地では、この度の地震によりシングル・マザーが重症を負い、現在は働く事すら出来ず。


これ以上、自らの“9歳の愛娘”を育てる事が困難なので、その娘さんを外国へ養子に出さざるをえない…


災害後の“無情な現実”も同日に報じられていました。


愛する娘を愛するがゆえ、娘を生かす為に選ぶしかない、彼女なりの唯一の方法。


同じ子供を持つ親として、胸が痛みます。


私個人でも、微力ながら、募金なり多少なりとも出来る事には取り組んではいるのですが。


何か出来ないものかな?


こんな時にこそ、この「広島」が率先して動けば良いものを。


話が飛躍して恐縮ですが、広島では1945年に投下された一発の原爆で。


広島市内、35万人の人口の内、約14万人が亡くなりました。


逆に言えば、それだけの惨劇と同数にも上る人々が、この度、ハイチでは亡くなられている。


ハイチでの医療不足と不衛生な環境を考えれば、悲しいかな、この先も死者の数は増えて行くでしょう。


想像してみれば。


近しい人、たった「1人」が亡くなっただけでも、当たり前の様に訪れていた日常は激変します。


親、兄弟、友人、恋人。


たった1人です。


たった1人が命を落としただけで、残され、生ける者の心は多大なるダメージを受ける。


そのダメージ、心の傷は“生涯”癒えない事さえも。


自殺など、本当に顕著な例。


たった1つの命が、大切であり、いかに重要か。


それが、一度に、十数万人にも及ぶのです。


この広島では、「戦争の愚かさ」や「核の脅威」を60年以上も前に学びましたけども。


何より学んだのは、たった1つであれ、「命の重み」であり「命の尊さ」だったのではないでしょうか。


そこで。


私ごときでも、地元都市の長に告ぐ。


同じ空の下、ハイチでは“過去の広島”と同様数の尊い命が奪われ。


地元(広島)では、相変わらず企業倒産が相次ぎ、未だ回復の兆しすら見せてない。


そんな地元には、まだ灯火は消えずとも、この不況下で苦しんでいる命は沢山存在します。


自らの足で地元を駆け回る事もなく。


こんな時期に、アメリカの大統領に固執、執着して海外を飛び回る。


取り付かれた様に、オリンピック招致を掲げて国内を飛び回る。


「世界の恒久平和」に「核の廃絶」。


望まない人々など、誰も居ないでしょう。


「成果」ばかりを目指してのパフォーマンスで飛び回るでなく。


目の前の「命」を大切にするから、幸せにするから。


結果がついて来るのでは。


結びつける話ではありませんが、同日に発売されたマイケルのDVDでは。


生涯を掛けて、世界平和と環境保護に尽力された…


これまた、「たった1人」のアーティストが歌い上げていました。


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