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日記|DIARY

2009年11月25日  プレス・コードを打ち破る


「ペンは剣よりも強く」現実を“ありのまま”伝えてくれる報道は、先日の毎日新聞、この度の読売新聞と勇気づけられます。


11月25日付 読売新聞


この記事に私なりの所感を述べるならば、「未だに利用者、見学者が後を絶たない旧市民球場…」であったり。


「旧市民球場では今月もソフトボールの大会が開かれグラウンドに歓声が響いた。今も利用予約を募ると、多くの市民が殺到する人気ぶりだ」。


この辺の「今なお同球場が賑わい、愛されている」と言う文脈は“なかなか報じられない”ので、まず持って新鮮♪


次に。


「地元の商店街や住民らは『市の計画案は中途半端で広島に賑いは生み出せない』と主張する」。


こう言った論調や機運は、通常、計画が進むに連れて、より「加熱する」のが自然な流れですが、なぜかの沈静化。


市が掲げる「着地点」は何ら変わっていないにも拘らず。


この理由は誰もがお解かりになると思われますが、この時点で、既に街が“健全”な状態ではないのです。


続いて。


「一方で市への援軍もあった。商工会議所などが9月、球場跡地のオープニングとして菓子博の誘致を表明。開催の協力を求める要望書を市に提出」。


この話も、発端は「市の計画案に異を唱える地元商店街が、跡地利用の結論を商工会議所に一任」。


「その商工会議所が、同場所を広場・公園化する市の計画案に賛同した後、オープニングでお菓子博の開催を望む」とありましたが。


私は、その後も地元商店街(本通りなど)の会長クラスや老舗店の店主と会合を持っておりますけども、皆様、異口同音に…


「カープが移転して人通り(売り上げ)が本当に減った。跡地利用の行方を商工会議所に一任した覚えなど無い!」と言われます。


実際に現地へ足を運んで「現場の声」に耳を傾けたらば、公で前述の様な安易な事は、間違っても述べられません。


はたまた。


「必要な経費(跡地利用の具体的なイメージ図の作成費など)を削除され、想定していた時間枠で進められるか大変厳しい状況になった」。


「秋葉市長は10月下旬の記者会見で、修正案の可決に対して、こう語った」。


この辺り、もう報じられる内容云々でなく、いち市民として脱力と申しますか…


4年前に跡地利用のコンペが行なわれた際、参加された民間企業等は、制作費に大金を投じながら、短期間で、それは立派な計画案や図面を作成している。


その民間企業が提出した跡地利用案のコンセプトなど、どの作品もバランスが取れていれば夢や希望までも広がり、それは素晴らしいモノがあります!


市側は、この期に及んで「市議会がイメージ図を作成する予算を承認してくれない。してくれたので市民に説明が出来る」と言う段であり。


今日まで多大な時間とお金を費やしながら、現段階で、それは簡素な図案しか市民の方々へ提示できてない事実など、不手際の極みです。


「旧広島市民球場跡地利用計画=国内外から贈られた折り鶴を展示するホールやレストハウスなどを建設するほか…」


この読売の記事が掲載される数時間前、偶然にも、私は仕事が早めに終わったので、この1年間で数回目となる原爆資料館を訪れていました。


それは、今後も「上っ面」だけで何かを発信したり活動したくはないから。


そこで改めて「折り鶴」にも触れておきますが、平和公園内に像まで存在する少女の話。


2歳の時に原爆で被爆し、その後、白血病が発症。12歳で亡くなるまでの病床で、千羽の鶴を折った。


「鶴は千年…」と言われる程に、鶴とは長寿の象徴であり、鶴を折れば、病気が必ず治ると信じていた。


「もっと生きたい」と切に願った少女の、それは強く純粋な思いが「千羽鶴」です。


市民球場の跡地利用は、「新球場の建設によるカープ移転に伴い、同場所へ150万人の集客と賑い」を市長が約束した事が発端。


賑いや集客の為に「折り鶴の展示を打ち出す」時点で間違っていないのでしょうか?


これまでも、市の職員は「公園にすれば、あの場所でラジオ体操が出来る」と言い、市長は「アメリカから有名アーティストを呼んでライブを行なえば」とも公で口にされていた。


しかも、現在、掲げてるのは「全国大菓子博」ですから。折り鶴・展示施設(予定)の横で。


五輪招致しかり、全てが場当たり的で、そこに「明確で揺らぎ無いビジョン」が存在しない。


だから、渦を巻く背景までも人々に見透かされ、賛同が得られないのです。


何度も申す通り、「非難」を繰り返しているのではなく、「このままで大丈夫なのでしょうか?」と。


それは小さな音ながら、私ごときが警鐘を鳴らさせて頂いている次第。


地元メディアでも、この問題に限らず、もっと取り上げて報じるべきです。気を遣うこと無く。

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