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日記|DIARY

2009年10月22日  無関心が生む無責任



本日、任期満了に伴う県知事選が告示され、11月8日の投開票に向けて熱戦の火蓋が切られます。


これまでの立候補者は5名。面子を見ると…


さてさて。


前回の県知事選、この広島は“全国歴代ワースト2位”の「27.14%」と言う低い投票率に終わりました。


「都市の活気が無い」「空港が遠い」「慢性化する渋滞」「全国1位を誇る急速な市町村合併で不便に…」etc。


日常生活の中、ふとした機会に「自らの住む地域に対して」不平や不満が思わず口からこぼれたりもしますが。


コレ、全て「回り回って自らが蒔いた種」と言うよりは、「自らが蒔かなかった種」の結果とも言えます。


「全国」の、長い歴史の「歴代」で、ワースト2位ですから。


「最も悪い」の、たった“1つ手前”です。


振り返れば、いつの間にか「積み重なった無関心」が、日々の生活基盤を築いていた事実。


知事選の告示日となる本日、下記の様な報道もありました。


「広島県は、県営の広島西飛行場の管理運営から完全撤退する方針を固めた」。


「この結果、県の撤退方針を踏まえ『東京線復活を目指す』市が単独で管理運営し、存続させるかどうかが焦点になる」。


ご存知の通りの「広島西飛行場問題」。


16年前、三原市に広島空港が開港された際、「県内の飛行場を1箇所に集約する」と、広島市西区の「西飛行場」は廃止される予定でした。


しかしながら、広島市や経済界の強い要望を背景に、コミューター専用として存続。


「西飛行場は不要」とする県と「都市部に必要なインフラ」と存続を主張する市。


度重なる両者の話し合いが持たれるも結論が導き出される事は無く、その間も、年間「約5億円の赤字」はカウントされ。


運営は「県」ながら、この赤字は、これまで県と市の“折半”でしたが、累積の赤字は昨年度までで「118億円」に上ります。


もしもコレが民間企業が抱える問題であれば“早急に打開策は打たれる”わけで、正に現在の「広島を象徴するかの様な」一例。


県は言います。「もう赤字を半分負担するのは無理。そんなに存続させたいのならば採算も含めて自分達で運営しなさい」。


市は返します。「来年には羽田に新たな滑走路が誕生して、広島と東京を結ぶ便数が増える可能性は充分にある。将来性がある」と。


そして現実問題として。


西飛行場の北側を横切る広島南道路の建設に伴い、現滑走路は440m短くカットされ、より制約が増す現実。


採算など見込めるでなく、今後も赤字はかさんで行くでしょう。


いち市民、いち県民として、素朴に感じてしまいます。


「どこ向いて行政やってんだろう?」


「1つの地域を機能させる上で、そこまで運営下手なのか?!」って。


この緑と都市部のバランスの取れた美しい町で、写真をご覧頂きましょう。


これは、先週金曜日「お昼12時」の、広島市内ド中央に位置する地下街「シャレオ」の模様です。


わざと「人の往来の無い瞬間」を切り取って撮影したわけではありません。


すごくないですか?どこもシャッターは下りて、賑い1つありません。


西飛行場のみならず、ここでも莫大な赤字は、今現在もカウントされています。


その負債を市側が保障し、50億円もの支払は50年後。


私達の子供の、また孫の世代にまで引き伸ばされているのですから“問題の先延ばし”で何ら打開策は打たれていない。


“今一度”申しますが、民間ならば「先ずはシャッターを上げる」べく、取りあえず賃料を下げてテナントを募集するなど何か手は打ちます。


しかしながら、何ら…


誰の責任でなく、結局は、そこに住む人々の無関心が「都市の今」を形成しているのです。


取り急ぎ、県知事選。


皆様で、投票へ行きましょう!

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