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日記|DIARY

2009年5月21日  ブログ・リテラシー


☆より良い街を創る為、まずは現状の問題提起。ある人物のブログを掲載します☆


広島市の借金はウン兆円近くにも上る。これはアストラムラインやシャレオなどの事業の他、西風新都などの開発事業に、とにかく借りれるだけ借りて無計画に事業を進めた結果です。


今後の金利情勢によっては借金の返済額が増え、いつ財政破綻するか分かりません。


そんな中、現市長がとった対策は、借金の返済を先延ばしにして、今後、数年間の支払額を当面少なくしただけです。


借金の総額を減らした訳でも、アストラムラインやシャレオの赤字体制の改善をした訳でもなく、ただ返済を先延ばしにしただけ。


しかも、債務補償を行って第三セクターや外郭団体の借金を増やしました。



例えば、市長が行ったシャレオの債務超過際策は、市が保証人(総額175億円)となって地元金融機関からの借入金を保証すると共に新たな借入。


市が貸し付けた資金の利子を減免、その返済を50年先まで延ばすと言うもの。


本来なら膨大な借金を整理し、経営体制を改革。以後、市民の税金を注ぎ込まずシャレオ自身で独立して経営できるよう利益が上がる体制にしなければならなかった筈です。


しかし、シャレオの収益体制は改善されないどころか、市の職員を天下りで社長にするなど、経営能力を一層低下させています。


行政職員の私達の実感としては、計画やビジョンを作成したり事業を立ち上げのは、先行事例を基本に様々な意見を網羅、美辞麗句を並べれば良いだけでとても簡単。


どんな計画や何とかビジョンでも、2〜3人のスタッフがいれば、数週間もあれば出来る。


検討委員会を設けても、委員の方々は1日数千円という謝礼のパートタイマー、言わば名誉職ですから、中身を詳細に検討したりクレームを付けられたりする事はまずありません。


委員の発言された内容を、計画やビジョンの中に、差し障りのない形で盛り込んでおけば、殆ど全ての場合それでOK。(その為、ますます玉虫色になります)


しかし、いざ事業を実施し、それを有意義(当初の計画通りの効果と事業収支の達成)なモノとすることは「至難の業」なのです。


限られた予算や人員を一体何に向けて行けば良いのか皆目検討がつかず、手をこまねいている内に時間だけが過ぎて行く。


或いは、天の声に従い実施しなければならないとんでもない事業を、あやふやな計画の中に何とか位置づけ、さもビジョンに基づき事業を実施しているかの様に市民を欺くのが関の山です。


極めて残念ながら、現市長下において質の高い事業が実際に実施されたという事例を私は知りません。


現市長におかれては、そうした実際の行政事務の「質」について絶えず注意を払い、確固たる理念と強い指導力によって職員をリードして頂きたい。


委員会や職員に丸投げした計画やビジョンでは何も実施できない事をご理解頂きたいと思います。


都市活性化局などを作っても、素人集団の職員は「烏合の衆」となっているだけで、何ら事業として進捗していないのは市長自身が一番よく知っていらっしゃるはず。


歴史は繰り返す。これまで同様、これからも事業を成功させる能力が今の広島市にはあるのでしょうか。


また、最も驚いたのが、市長が掲げた議会改革です。歴代市長が手をつけなかった領域。


しかし、議会のあり方に対する審判は、市民が下すものであり行政の長がすべきものではありません。


行政の長としては、あくまで市民によって選ばれた議員によって構成される議会に対し、真摯に議案・予算案を提出し、これを説明し、理解を求めるよう努力すべきものです。


しかしながら、これまでの市長自身の議会答弁、市長に代わる幹部職員達の議会答弁を傍聴した限り、議会に対して真摯に対応されているとは思われません。


あまりにも議会を馬鹿にし、ないがしろにしていると感じる市民の方も多いのではないでしょうか。


そして更に驚く事に、「広島市は世界に誇れる素晴らしい街」で、こうした「広島市に様々な問題があると言うのは、自虐的思考である」とも言われました。


広島市行政の構造的な問題点を指摘し、その改革を求める者は、彼にとっては「自虐的(マゾヒズム)思考」者なのだそうです。


こうして、広島市の将来を憂いている私などは、「自虐的」な職員で、変質者の1人にしか見えないことでしょう。 これでは議論になりません。


批判に対しては「自虐的思考」と一蹴、「根拠のない、事実を直視しない楽観主義」によって自己の実績を過大評価する。


無謀な事業計画を正当化して事業を邁進していこうとする日本社会が生む最も悪しき指導者のパターンを、現市政下で見る事になろうとは思いもしませんでした。


これが多選の弊害というモノなのでしょうか。


☆上記は“いち見解”であり鵜呑みはご法度。内容は各々での租借が必要です☆

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