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日記|DIARY

2009年2月18日  『陳情書』


本日、「広島市民球場跡地利用検討協議会」が広島市議会へ、今年1月に市側が公表した「現球場跡地利用計画の修正を求める」陳情書を提出されました。


同協議会の発起人には、周辺商店街・振興組合連合会の理事や事務局長。


周辺町内会の数々の会長さんに、百貨店そごうやデオデオの店長、リーガロイヤルホテルの支配人など、10名以上の錚々たる面々が名を連ねます。


そして、その趣意(提出する理由)を要約すると下記の通り。


広島市は球場跡地利用のアイデアを募集したが、結局、東京のコンサルタントを中心として非公開で行なわれた「選考委員会」では、市民の意見が全く無視された。


次に、最も人気の無かった2案を優秀案として、またその提案者を事業者として選定。


最終的には、最優秀にすらならなかった2案を折衷した非常に中途半端な計画案を「最終案」にしようとしている。


同場所は、広島市民が復興を喜び、平和を謳歌している。


つまり、「今日の広島」「明日の広島」を表現するべき場所であり、「元気な広島」を来広者にアピールするべき場所でもある。


そこで、広島市が掲げる最終案が「広島の元気につながるのか」は甚だ疑問であり、新たな集客を実現しなければ意味が無い。


もう一度、跡地利用案を「市民と共に」協議、策定することを提案するものである。


とあり、至極当然の「陳情書」です。


市側が様々な政策を遂行するにあたり、なぜ「市民の為に」が最優先されないのか?


「市民の為」を思い、時には市民が我慢を強いられる事が、時には市民が骨身を削らなくてはならないケースもあるかもしれない。


でも、いち個人でなく、総じて沢山の「市民の為」になるならば、誰の理解だってある程度は得られるはず…


なのに、これだけ各方面から反発がある。ただの反発ではなく、「猛」反発です。


にも拘らず、「選考委員会を尊重する!計画を見直す考えはない!」と頑なまでに言い切る「その理由」とは?


「私は職を辞してでも体を張って市民の声を取り入れる!」「市民の未来は私が守る!」ではなく、その対極にある姿勢です。


冒頭の協議会の方々が突っ込んでいる「選考委員会」のお話だってそう。


新球場の選考委員が、現球場の「最終案の提案者」であり、提案者が早期から事業者として「ほぼ決」しているなんて、民間の誰しもが異口同音に言われます。


「ありえない」って。


また、市政が「150万人の集客を掲げた跡地利用のコンペ」において、提案者が「大事な集客の部分の話」をプレゼンしている最中に、途中で話を切られたりしていた事実。


これまた、「ありえません」。


1次選考ならまだしも、最後の「ベスト8」くらいまで残った案(現行の折鶴等とは違う案)。


その肝となる「集客の話」を始めると、途中で横槍を入れられ、最後まで話を聞き入れてさえ貰えなかった。(※全てのケースではありません)


「最初から我々の案に興味など無いのだろう!」と提案者が憤慨されるのも無理はありません。


繰り返しとなりますが、この度の跡地利用・検討協議会の陳情書提出にしろ、我々が取り組んでいる活動にしろ、奇麗事でなく「みんなの街を、みんなで考え、みんなで創ろう」と言っているだけで、反体制派でも何でもありません。


そこで、大多数の方々が望まれ、しかも地域の未来につながるのであれば、みんなで、その「アイデア」の実現を目指し、また盛り上げれば良いだけの話。


広島に限らず、頑固なまでに“既得権益を守ろうとする人間”は無数に存在します。


ただ、問題があるのは「相応のポジションに就いている人間」だけでなく、「それを許してしまう仕組み(地域や体制)」にもある。


その仕組や構造の「根幹」(土壌)に目を向けて改めない限り、結局は人間が替わっても、問題は永遠に繰り返されてしまいます。


「これまでの様に、安易に血税を浪費させない」。


「みんなにとって重要な場所は、ごくごく一部の人間のみならず、みんなで意見を出して話し合う」。


これから、「市民球場の解体予算」を通過させようとする、6月・9月へと向け、私ごときが偉そうに言える話ではありませんが、市民の皆様、一人一人の“厳しい目”が求められます。


「我田引水を許さない正義の土壌」を市民で開墾する為に。


まだまだ、「これから」です。


気がつけば、沢山の人々、由緒ある数々の団体が声を上げてくださっているのですから。


「Do the right thing!」


「正しい事をしよう!」と。

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