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2012年9月 都市活力向上対策特別委員会

冒頭に、改めて確認させて頂きますが、旧市民球場跡地・検討委員会の“設置目的”は、広島市の街づくりの上でも、重要拠点の活用法を策定するにあたり、前秋葉市長時代に決められた“利用方針”を、今一度、改め、「より広く、市民の意見を聴く場」として設置されたモノであると当初から言われておりましたが、この“設置目的”に、未、変更はないでしょうか?

※行政側 答弁

だとすれば、自由闊達なる「多様な意見の披露」であるとか、「市民意見の重心」が、 果たして、どこにあるのか? コレを聞き届ける事が、検討委員会の目的になると思われます!

この辺りを念頭におきながら、私は今日まで、全ての委員会を傍聴させてもらっていますが、事務局を含め「広島市の委員会運営に問題がある」と感じている1人です。

それは、この4月に統合された都市整備局に担当が替わり、組織とは言え、あまりにも従順に順守する「支持系統」に起因しているのかもしれませんが、ここに、改めて問題点を挙げるとずれば、この委員会において、跡地利用の方針や内容を、「一定の方向に誘導しては“委員”と言う名の限られた市民から提言を求め」そこへ「市民の意見なのだから!」 と過度な比重を置いては、未来を見据えた“街づくりの確固たるビジョン”などが二の次になっている感は否めず、言い換えれば「市民を盾にしては、責任を伴う行政判断を中和しようと試みている」とまで感じます!

この検討委員会の中では、いわゆる“一般市民”の皆様方から、これまでも様々な意見やアイディアが出されて参りました。

にもかかわらず、一度は、事務局が提出した資料では、「文化芸術・機能」と「緑地広場機能」の二つに絞るような「まとめ」が、なされようとしました。

この点については、各委員からの意見を、現場の委員長がキチンと踏まえ、冒頭の話にあった、委員会の設置目的「広く市民の多様なる意見を披露する」の通り、安直に「市民意見を限定する採択」へ走る事なく、結果、現段階では、「スポーツ複合型機能」を加えた、中間報告の「まとめ」となっております。

そこで!この中間報告の「まとめ」、あるいは中間報告・自体の「素案」は、事務局、つまり都市整備局の都市機能・調整部で作成され、それを、委員会に提出されると思うのですが、では何故? 強引に二つの機能に絞ろうとされたのかを教えて下さい。

※行政側 答弁

担当者の答弁は、行政サイドとして、市長の“代弁”とも成りえます。天地神明に誓い、本当に「2つに絞ろう」としておりませんか?

※行政側 答弁

少なくとも、それまでの委員会を傍聴した限りでは、二つに絞り切れるような状況ではなく、その証拠に、私は同席されていた、沢山の取材陣、マスコミの方々にも意見を伺いましたが、誰もが異口同音に「到底、2つに絞り切れる様な状況ではなかった」と言われます。

そこで、今一度、この検討委員会の“あり方”と申しますか、「委員会へ求められるものは何か?」を再確認したいと存じますが、前回の委員会におい、「今後の取り組み」が掲げられ、その内容は、今後「イメージ・パースの作成」、各アイディアの「比較考量」、また、様々な諸条件を勘案しては「実現の可能性を検証する!」とのモノでした。

繰り返しとなりますが、この委員会は「広く、市民の意見やアイディアを求める事」が主眼であって、ましてや、特定の諮問機関でもなく、「活用策を絞り込む委員会」ではない筈です。

さらに制約条件であったり、比較分析、比較考量など、「実現の可能性を検証する」となれば、ここを担当しなければならないのは「担当部局」ですとか、あるいは、専門家の手に委ねる種のモノだとは思われませんでしょうか? ごく一般的に考えても、既に「広く一般市民の意見を聴いて、進める段階の内容では無い」と思います。

しかし!そこまで重要なる作業、過度な責任を一般市民に委ねるならば、裏を返せば、これは失礼な表現となりますが、「このような検討をする能力」を、担当部局が持ち合わせていないのか?(絶対に、そんな訳はないと思われますが、そこまで市民に委ねるならば)もしくは「本市における重要な場所の、大事な局面を迎えている認識」や「能動的に取り組む意思を持ち合わせていないのか?」

あるいは、先程から言及しております、当初の基本コンセプトを覆し「あくまで、全ては市民の責任として意見を絞り込ませ、それを錦の御旗にされようとしているのか?」この「いずれか?」としか思えないのです。

そこで、伺いますが、専門的な知識や、行政的な判断、こうした要素を必要とされる段階にまで、市民意見を求めては、また市民に検討して貰おうとされているのは何故でしょうか? お聞かせ下さい。

※行政側 答弁

ここまでの検討を「一般市民」に求め、また、「委員会の提言」として、責任を持たせるのは、誰の考えで進められているのでしょうか? 市長の考えでしょうか? それとも現場を取り仕切る局長の考えでしょうか? お教え下さい。

※行政側 答弁

また、当初より、「本年度末までに活用法を策定する」となっておりますが、改めて、ここに再確認させて頂きます。 誰が策定するのでしょうか? 委員会ですか? 広島市の担当部局ですか? それとも、かねてからアナウンスされている広島市長ですか? 明確に、お答え下さい。

※行政側 答弁

「本年度末までに市長が活用法を策定する」のであれば、その最終的に導き出された「活用策」は、顧みれば、この場所にまつわる検討が2005年から始まり、かれこれ7年が経過した今、街の中心部の懸案事項に、7年もが費やされた今、(この間、ずっと市民益は、失われ続けています)「取り敢えずは、こうした形にするが、今後は、こうして行きたいとも思う」めいた、待ちわびた市民の「期待」や「希望」を裏切るモノではなく、菓子博の開催後、「あの場所は、未来へ向けて、こうなります!」と具体的な実現の可能性も踏まえた、「明確なる提案が、市民の皆様へ提示される」と理解して良いのですよね? ここに約束して頂けますよね?

※行政側 答弁

では、ここで、私なりの、この問題に関する所感を述べさせて頂きますが、「跡地検討委員会」の設置については、正直、大賛成でありました。

「最初から、有識者に全てを委ねられている」との「これまでの広島市が抱かれていたであろう」カラーを一新するが如く、「広く市民の意見やアイディアをお聞きする」と、これは国内に諸外国などでも見られる「公聴会」の役割で、街づくりにおいても、当事者意識まで喚起させる、重要な取り組みです。

そして、その意見を踏まえ、制約条件や整備主体に、整備手法、あるいは、その後の管理方法などの実現可能性について十分な検討を「行政の名」において進め、市長の施策として、その活用策を、広く、未来へ向けて打ち出して行く、素晴らしいプロセスです。

それを、市民の代表である市議会において、議論、評価をしては「賛同を持って」事業を進めて行く、 これが「本来の進め方」だと思います。

ですから、私の理解では、跡地・検討委員会の中間報告の段階で、委員会は、その役割を、ある種、まっとうされており(これは直ぐに現在の委員会を解散しろとの意味ではなく)これ以上の議論は、より専門的な見地を取り入れたエリアに進まなければならないのではないでしょうか?

それこそ、これまでの市民の皆様のアイディアを踏まえ、今後の検討や検証は「行政内部において進められ」、その検討状況を、この特別委員会や建設委員会にて、逐次、ご報告を頂きながら議会サイドの意見も協議し、その後、議会のコンセンサスも構築した上で、最終的に「松井市長の施策として打ち出されるべき」と考えます。

そうでなければ、例えばコレまでも、緑地広場案などは、前政権の時代、議会の猛反対を受けて参りましたが、これが、市長が替わったから、ならば「議会を通しましょう」なんて、議会とは、そんな利己的で、脆弱な機関ではありません。

このままでは、また議会で否決され、困窮を究めるのではないでしょうか? ですから、極端な話となりますが、誰もが周知の通り、広島市の未来を占う、大事な案件ですので、担当部局から、定期的な進捗状況の報告を受けては、この都市活力向上の対策委員会が、それこそ、跡地検討委員会としても、「2週間、3週間に1度のペース」で召集されても良いと思われます!

また、こうした取り組みが、この特別委員会の存在意義であり、市民の皆様が、各議員の方々へ求めている事かと私は痛切しております!

ところが、事務局である都市整備局が進めている「現在の跡地検討委員会」でのシナリオに沿って行けば、一般市民の意見やアイディアを基にして、幾つかの具体的な施設などのイメージ・パースを作成すると共に、実現の検討までさせては、比較考量の上、絞り込んでは、提言させる事になります。

単刀直入に申せば、これで「市民意見を尊重した!」との“既成事実の形成”には成りえますが、一方で、この委員会において「あらゆる事を検証しては決定、提言させる」のであれば、「市長の関与など不要」になりませんか?

なぜなら、現在、抱えている、また今後も発生するであろう色んな問題、懸案事項に対しても、その都度、各種の「市民・委員会」を立ち上げ、それを議会に上程して頂ければ済む事になるからです。

そこで、ここまでの一切合財を踏まえ伺いますが、検討委員会の在り方を含め「今後の進め方を見直す時期を迎えている」と考えますが、私と同様、委員会に出席されている局長は、如何お考えでしょうか? 

※行政側 答弁

いずれにせよ「広島市の未来を占う」と表現しても過言ではない案件であり、本来ならば、もっと明るく、ワクワク「前向きに検討されてしかるべき」なのに、なぜ、こんな事態に陥っているか? 行政サイドのみならず、議会も含め、皆様で今一度、胸に手を当て、「考えるべき時」が訪れているのではないでしょうか。

そして最後に、今後へ向け、1つだけ進言させて頂きますが、私が議員にさせて頂き、初めて行なった一般質問において、旧市民球場跡地の問題に言及しては、こう述べました。

自らが、NYをはじめ、北米に住んでいた経験を踏まえ、セントラルパークなど、街の中心部にある広大なる公園が見せる「夜の顔」は危険であり、犯罪の温床となる可能性もあり、この広島市も同様で、街の中心部へ緑地公園を築くならば、「市民の安全」を充分に考慮されているのですか?と。

私は、徹底的な「現場主義」ですから、以前も、紙屋町、八丁堀、数百件の店舗などを回っては、一件一件、ご意見を伺ったりもしましたが、先だって、「中心部に位置する広大なる公園」での事件等に関しても、実際に地元の交番などを通じ、リサーチを行ないました。

すると、過去、数年でも「軽犯罪」と表現すれば不適切ですが、幾つかの事件が発生しております。

しかし、周辺の「繁華街地域」などと比較すると、絶対的に「犯罪件数」が少ない事実が分かったんです。

それはなぜか? 現場の担当官、曰く、「公園は、夜、暗くなれば人通りも少なくなるので、危険回避として、最初から、特に女性や子供は、そのエリア周辺に近づかない」との事でした。

「行政の継続性」から言えば、以前から広島市は、「女性が夜でも安心して歩ける街」を目指していませんでしょうか?

今後「取り敢えずは菓子博で仮設のパビリオンを設けるために、広場として整備される」「資金に責任も伴わないので、取り敢えずは、このままにしておいて、7年間、混迷を極めて参りましたが、当面、延長戦の方向で」なんてスタンスで、もしも何かあった場合、今後も私は“徹底追及”して参る所存であります。以上です。