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石橋りゅうじ 議会棟控室

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2012年3月 予算特別委員会

はじめに「ゴミの無い街づくり」に付随した、「市のポイ捨て等の防止に関する条例」について伺います。

そこで、これから「ポイ捨て」に関して、タバコの吸殻を始めとした「タバコ」に関する話を言及して参りますが、まずは発言するにあたって「自らの指針」を明確にしておきたいと存じます。

私も昔は喫煙者でしたが、喋りの仕事をするにあたりノドに悪いので、キッパリと10年前にタバコを止めた人間ですので、キレイな肺を持ちながら、愛煙家の気持ちも酌める、「私はハイブリッドな人間である」事が1つ。

次に、タバコとは「百害あって一利なし」とも言われ、肺ガンや心臓病など、人体へ及ぼす健康的な害は「甚大」なモノがあり、これは医学的にも立証されています。

しかし逆に、真の健康とは、健全なる精神から生み出されるモノであり、「タバコが吸いたいのに吸えない」との、ある種の“不健康なる状態”も理解し得る。

また、拡大解釈をすれば、かつての文豪などには愛煙家も多く、「タバコが生み出した名作は数知れず」と言っても、ひょっとしたら過言ではないかもしれません。

そこへ並行して、煙を嫌う、いわゆる「嫌煙家」も市民であれば、タバコの販売店や企業など、タバコを生業とされている方々も市民。

「市民の代弁者」となるのが議員ですから、双方に「良い顔」はしないまでも、喫煙者、非・喫煙者の言い分もニュートラルな見地より捉えた上で、タバコだけに、まさに「自らのフィルターを通して」コレから発言して参ります。

まず、市長は「ゴミ、花、自転車」をテーマに掲げた政策を打ち出され、今回も予算案「ゴミの無い街づくり」に1億4107万3千円(県補助金969万3千円)並びに「ゴミ・ゼロ推進モデル地区」における取組みの強化へ「7577万7千円」を計上。

「ひろしま都市ビジョン」における、都心に掛かる区域を「ゴミ・ゼロ推進モデル地区」と設定し、ゴミの無い街づくりの「全市・展開」へ向けた取組みの強化を図って行く!

そこで、ポイ捨て防止・指導員の巡回パトロール、及び、現地調査に「3968万9千円」を計上しては、これまでよりも“ポイ捨て防止・指導員”の拡充を図って行くと。

その内容が、24年4月から指導員の巡回体制を「2班体制」から「4班体制」へ強化し、24年10月からは各班を区役所へ配置。(中区へ2班、東区、南区に各1班)

そこで、そもそもこうした社会的な潮流、その源泉を辿れば、2002年、東京都千代田区で「路上喫煙」を罰則付きで禁じる条例がスタートした事をキッカケに、全国で条例づくりが広がって行きました。

これを機に、この広島市でも「広島市ポイ捨て等の防止に関する条例」が2003年10月施行され、広島市の中心部に「喫煙制限区域」を設けられては、歩きタバコは原則禁止となりました。

また、この喫煙が制限されたエリア内に A.B.C と「3つの巡回コース」を設定しては、このコースを指導員が3人(1人は幟を持つスタッフ)を「一班」とし、二班で見回りを行い、そこで違反者には千円の罰金が科せられるわけで、この度は、この取り組みへ予算を注いで「拡充して行こう」と言うモノですよね?

言うまでも無く、条例の施行から今日まで、実際に罰則が適用され、この千円を徴収された方々が存在しますので伺いますが、年間で、どれくらいの罰則・適用件数があったのか? また条例が施行され今日までの「統計」(推移)を簡潔に教えて下さい。

※行政側 答弁

この条例の施行当初は、市民もメディアの注目度も高かったと思われ「約250件」もの罰金が徴収されておりますが(2004年くらいの話)2006年くらいには、罰則者が「40%ほど」の減少を見せている。

しかしながら、近年は再び「約230件」と、罰金徴収件数が戻って来ており、ここまでを踏まえると、誰もが「条例が浸透していないのでは?」「指導員の巡回に意味が無いのでは?」と思われるかもしれません。

そこで、私も実際に街を巡回されている指導員、複数人の方々に、まさに「現場の声」を伺うべく聞き込みをしてみましたが、すると、これは皆様も周知の通り、歩きタバコなり条例違反をされている方々は「全てが広島市民」でなく、また条例自体を知らない方々も多く、しかも当然ながら「喫煙制限区域」のマップが頭の中に入ってらっしゃる方など、そうそう、いらっしゃる訳ではありません。

ゆえに、「口頭での注意」で終わるケースも多いのですが、何より条例施行後、この約6年間を振り返り、条例違反をする方々は社会背景も起因しているでしょうが「確実に減少している」との事でした。

つまり、「統計の数字」には反映されない一面が、多分に見られる訳です。

しかし、現実を見据えれば、言葉は強くなりますけども、現に数字に表れている通り「条例違反者が後を絶たない」のが実情であり、そこで、改めて伺う次第ですが、「広島市ポイ捨て等の防止に関する条例」、この「第16条2項」を教えて頂けますでしょうか?

※行政側 答弁

端的に申せば、「広島市が設置した灰皿・周辺においては喫煙が許されている」現状がありますので続けて伺いますが、本市は、このポイ捨て条例が施行される前、吸殻などのポイ捨てを防止する為、いわゆる受け皿となる灰皿を市内各所に増設していますよね?

そこで、喫煙制限エリア内に、現在、灰皿は幾つ設置されていますか? 明確に数字だけで構いませんのでお聞かせ下さい。

※行政側 答弁

大きな交差点にも当たり前の様に、灰皿が至るところで見られ、場所が「交差点」であるがゆえ、青信号にでもなれば、歩きタバコは禁止されておりますから、当然、誰もが「消化もソコソコ」に、灰皿へ吸殻を棄てる方々が多く、結果、他の吸殻に引火しては、異臭と、モクモクと煙を放つ灰皿を見た事は、私など、10回や20回どころではありません。(都度、私は消化しております)

こうした煙(引火した灰皿)などに対する、市民の皆様からの苦情などは市へ届けられているのでしょうか?

※行政側 答弁

そこで、先月、2月25日付の朝日新聞に目を通してみるとすれば、広島市と、他の政令市の「喫煙制限エリア」における喫煙が出来る場所の数、つまり「灰皿・設置場所」の比較がなされております。

大阪市は「御堂筋沿い」や「市役所周辺」に2ヶ所で、神戸市は「JR三宮駅・周辺」などに5ヶ所であり、京都市は「中京区の中心部」や「JR京都駅・周辺」に5ヵ所、この広島市は「市内・中心部」に「平和記念公園・周辺部」を併せ、132ヶ所と。

ご紹介した通り、広島市より大きな都市でも、喫煙制限エリア内に設けられた灰皿は、大体「2ヶ所から5ヶ所」しか設置されておらず、また京都市は、先月、この「喫煙禁止区域」を拡大していれば、神戸市などは“歩行者信号”から5メートル離れた場所に設置された灰皿ですら問題になっていて、広島市の灰皿は“歩行者信号”から5センチの距離です。

さて、本題はココからでありますが、先月、先ほど話に上った「2月25日付けの朝日新聞」には、色んな見出しが躍っておりましたので、改めて、ご紹介して参りましょう。

見出しの「広島市は路上喫煙天国になっている」に続き、厚生労働省・生活習慣病対策室の担当者から「広島市は非常に珍しい」「間違いなく時代に逆行している」とまで報じられた我らが広島市ではありますが、この「喫煙禁止区域」に132箇所も設けられた灰皿が「何を意味するか?」分かりますでしょうか?

「ポイ捨ての撲滅へ向け、良心的に、ここまで灰皿を設けてくれている」と捉える方々もいらっしゃるかもしれませんし、「喫煙禁止区域内で喫煙行為を助長している!」と捉えられる方々もいらっしゃる事でしょう。

しかし、どう受け取られようが、まどわぬ「事実」を申し上げれば、基本、屋外に設置されている灰皿なのですから、喫煙者が「たしなむ」主流煙でなく、非喫煙者に流れ込む副流煙が「野放しになっている」事が1つ。

補足するまでもありませんが、フィルターを通した喫煙者の主流煙よりも、温度が低く、フィルターも遠さない、より有害物質を含んだ副流煙の方が、人体へ悪い影響を及ぼす事は周知の通りでしょう。(先ほど述べた、モクモクと煙を放つ交差点の灰皿が、どれだけ市民の健康を「おびやかしていたか」など、今更、言及するまでもありません)

この社会問題にもなっている「受動喫煙」ですけども、激しい表現を用いれば、自殺でなく他殺であり、ここは今一度、充分に認識しなくてはなりません!

そして、煙だって、ある程度の距離をおけば、拡散され、被害も軽減されるのは確かながら、灰皿があるのですから、そこでタバコを吸う、そして、消すとの行為が行なわれる。

街中です。人通りの多い街の中心部で、仕切る壁もなく、灰皿があり、その近くを、タバコを持つ手が目線となる、子供達、また、赤ちゃんの乗せたベビーカーが行き来します。

火をつけたタバコの表面温度は「900度以上」とも言われていて、あの「熱っ!」と感じる天ぷら油ですら「180度」くらいです。

ここで敢えて、「街中で、タバコによって火傷を負った人数」の報告件数など伺いもしませんが、過去に、私の周囲でも何回か、知人の吸っていたタバコが「子供に当たった」事があります。(幸いかな大事には至りませんでしたが)皆様の周囲でも、同様の現場に出くわした方がいらっしゃるかもしれません。

私が何を申したいのか? それは、ゴミの無い綺麗な街をつくる以上に、まずは「子供達にも安全な街」を作りましょうよ。

言い換えれば、他の政令都市と比べ、この広島市には、キケン箇所が「132箇所も多くある」って事にはならないでしょうか?

そして、より行政サイドの危機感を助長させて行きたいと思いますけども、これまでは喫煙制限エリアの話を行なって参りましたが、では、喫煙の制限「エリア外」で行政が設置した“市内の灰皿”は幾つありますか? お聞かせ下さい。

※行政側 答弁

先ほど、大阪市、神戸市、京都市は、喫煙の制限アリア内に、「2ヶ所から5ケ所の灰皿を設置している」との報道を紹介しましたが、例えば、この三都市、喫煙の制限エリア外に、行政で設置した灰皿は「ゼロ」です。

そこで、大事な事を伺います。現在、132箇所もある灰皿が、今後、益々増えて行くのか? 逆に飛躍的に減って行くのか? それとも報道の見出しにあった通り「路上禁煙うやむや」とのスタンスが今後も続いて行くのか? 広島市としてのコレからの指針を、お答え下さい。

※行政側 答弁

「検討する」と回答されたところで、今、この瞬間も、大袈裟な表現となりますが、街中にはモクモクと煙を放つ灰皿が熱を帯びて存在する。

早急に対応して行かなければ、何か起きてからでは遅いと思われます。何かが起こった後、マスコミか、如何に報じられるのか? 現に、マスコミにいた私が予言するとしましょう。

「議員から指摘があるも、行政、対応を先送り」
「タバコで火傷を負った子供の家族に、市長、会見で陳謝」

こんな見出しは誰も望んでいないので、誠意ある対応の程、宜しくお願い致します。

そして、最後に補足として、冒頭にて触れましたが、絶対にバイアスの掛かった“物事の見方”をしてはいけないと思われ、喫煙者も、非喫煙者も同じ広島市民であり、タバコを吸わない人からすれば「煙など、もってのほか!」これは、ごもっとも。

しかし、例えば新年度、これは「総務関係」にまで話が及んで参りますが、タバコ税は広島市へ「約73億円」、広島県には「約55億円」も入る見込みで、市町村税も含めれば、この広島県内に、一般財源となる、いわゆる「真水」とも呼べる税収が合計で「200億円」以上も見込まれる。

その、多大なる納税者である喫煙者の方々から「この税金で分煙の環境整備を!」との声も実在するのは確か。

とにかく、こんな「ご時勢」だからこそ、全て「付和雷同に決め付ける」のではなく、今一度、双方の見地から「果たして、適正なる環境、分煙とは何だろうか?」と物事を客観的に捉え、考え、取り組むべきだと思われます。

最初の質問項目は以上とし、それでは続いての質問へと参ります。

来年4月19日から5月12日まで、広島県立総合体育館や旧市民球場跡地を中心会場として、第26回全国大菓子博覧会広島が開催されます。

ここへの支援として、広島市は4000万円の予算を計上されており、また、県も同様に4000万円の支援金を負担する予定ですから、県民税を納めている広島市民としては、この度の菓子博に5000万、6000万円を負担する事になると言っても過言ではありません。

そして、この金額は「平成24年度」分であり、開催までには平成25年度分の予算も盛り込まれる事になると思われますが、最終的には、この菓子博が開催されるまでに広島市の負担金は、トータル、いくらを予定しているのか? 教えて下さい。

※行政側 答弁

これだけ広島市は菓子博へ「負担」と表現するよりは「支援」する訳ですが、それでは目算で構いませんので、期間中、「どれくらいの集客がある」と予想されているのでしょうか?

また、その集客数が生み出す「数々の波及効果」をはじめとし、菓子博の“24日間”で、この広島市には「経済面」なり、どれだけの効果が見込めるのでしょうか? お聞かせ下さい。

※行政側 答弁

現段階でも「多大なる効果が見込まれている」事は承知ましたので、続いて「市民の率直な声」にもスポットを当てたいと存じますが、この期間中は、広島の“春の風物詩”とも言える大規模イベント、FFが行なわれます。

例年、このFFは五月の連休に開催され、その集客は近年「約160万人」にも及ぶものでありますが、2013年も例年通りFFが開催される事になれば、良いのか悪いのか、菓子博と開催期間が見事にバッティングする事となり、過去の菓子博などを顧みれば、2月や3月に開催されているケースも見られたりします。

そこで、菓子博ですから夏場での開催は難しいでしょうが、これだけ支援金を注ぎ、かつ、ある程度は集客が見込めるならば、開催期間をFFとズラし、「2チャンス集客機会を設けた方が得策では?」との意見も存在しますが、如何、お考えでしょうか?

※行政側 答弁

まさに、目指すべきは、この貴重なる好機を活かす「相乗効果」と思われ、シッカリと根付いては実績のあるFF、そこへ並行して菓子博が開催され、それこそ手放しでも喜べる程の観光客が、この広島へ訪れる事は確かであり、絶対に“この好機”を逃さず、広島市の「今後へ活かして頂きたい」と、一人の市民としても切望する次第です。

では、逆に「こうした機会を逃してしまった」一例を挙げて参りますが、例えば、広島ビッグアーチなどは、中四国でも唯一、5万人規模の集客が見込めるハコ(会場)です。

この会場へ、行政も挙げ「積極的にコンサートなどを誘致するべき」と私はかねてから一貫して訴えておりますけども、近年を振り返れば、SMAP、B’z、エグザイル、去年はミスター・チルドレンと数々のビッグ・アーティストがライブを行なっております。

そこで、私もプロモーターの方々に色々と聞き取りを行なったのですが、ビッグ・アーティストの場合は、4万人、5万人の動員があり(2daysならば×2)その内、およそ50%から60%は「県外からの来場者」だそうです。(チケットを管理、販売している人々の話ですから、裏づけある確かな数字)

こうした背景があるので、県外から広島へ訪れた方々へ対して「是非とも広島へのリピーターになって貰う」べく、また、広島の魅力を新発見、再発見して貰うべく、プロモーター・サイドは善意で自発的に「何か観光関連なり、広島のイベント情報なり、広島をPRするチラシやパンフレットを来場者へ配布しましょうか?」と申し出たそうです。

さすれば、果たして「行政側」は、どうしたかと言えば? 予算もあれば、意思決定の経路もあるでしょうが「全く関心を示して下さらなかった」とのことでした。

広島に限らず、時代背景もあれば、内需の拡大が困難を極める折、如何なる都市でも「観光客の獲得」は口にされ、目標も設定される。

でも、当然ながら現実問題として、言うほど簡単な話しではなく、如何なる機会も貪欲に未来へ繋げるべく、アクションを起こすべきと考えます。

只今、お話をした「ビッグアーチでのコンサート」にしても掘り下げてみれば、エグザイルのライブが2年前の7月末に2daysで行なわれたのですが、この時、観客の大多数は「最も購買力がある」と言われる、若い女性層でした。

では、その時「地元広島市では何が起きたのか?」一例を挙げれば、ビッグアーチで夜のライブをやれば、終了が21時を過ぎるなど、県外から来た方々が軒並み都心部の宿泊施設をご利用され、市内のホテルは、軒並み満室となりました。

また、街の中心部に、若者向けのアパレル「パルコ」がありますが、このパルコ内の「あるショップ」など、この7月は例年と比べ「2倍の売り上げ」を記録したそうです。

「広島市民のみ」が動いたならば、それは「代替消費」になり、こうした結果は生み出さない訳で、それだけ県外から人々が訪れては、この広島に滞在、お金を遣って下さっている。

また、先週末に東方神器のライブがグリーンアリーナにて2days行なわれたのですが、これまた隣接するリーガロイヤルホテルなど、宿泊客の数が「かなり伸びた」との事でした。

この週末に迎えるサンフレッチェ広島の開幕戦も同様で、県外から何千人もが訪れる見込みであり、市内の宿泊施設や繁華街の飲食店なども、たった1試合が開催されるだけで、飛躍的に売り上げが伸びるなど顕著たる効果が現れるのです。

話は菓子博へ戻りますが、現在、広島市は、観光客を「より誘致したい!」そして、広島を満喫して頂き、中長期的にも「リピーターを増やして行きたい」と考え、ここへ力を入れて取り組んでらっしゃいます。

ならば、この「菓子博」を有効に活かしましょう!

最近、何でもかんでも「ブランド」に認定してしまい、ブランド自体の希少価値が失われては、どこか自らで自らの首を絞めている感は否めない「広島ブランド」ですが、是非この機会に「広島ブランド」を対外的に訴えても良い。

これだけ出資しているのですから、どこかコーナーを設けても良いのでしょうし、それこそ期間中、新たに広島ブランドの「お菓子」を認定しても良いかもしれません。

また、この菓子博が開催される、およそ3週間強の間、広島の財産とも呼べる「三大プロ」に目を向け、「例年のスケジュール」と照らし合わせてみれば?

菓子博の期間中、地元広島で、カープならば「9試合から10試合」、サンフレッチェは「3から4試合」のホームゲームを行ない、広島交響楽団も、期間中、地元で「2回から3回」のコンサートを行っている。

ならば、県外からお越し頂いた方々に、三大プロへ足を運んで貰いましょう!そこを宣伝してはリンクさせ、広島市へ滞在、宿泊して貰いましょう!

他に、広島市は「広域化する観光ニーズ」に対応するよう「広島県・観光キャンペーン」への参画も掲げています。

この“主な事業内容”は「観光情報の発信」であったりするのですから、ならば、呉の大和ミュージアムだって紹介する、尾道だって、福山の「鞆の裏」だってプッシュするべきではないでしょうか。

また、東アジアの外国人観光客には「温泉が人気」と言うのであれば、春の気候の良い中、湯来温泉にも足を伸ばして貰ってもヨシで、こうしたアプローチ法は“ほんの一例”であり、本気であれば、取り組む事など星の数です!

ようやく、今年の1月に特別委員会で「函館」へ視察に行った際に学んだ事を発表する機会が“本日”訪れて参りましたが、全国の「市町村・魅力度ランキング」に於いて(ブランド総合研究所が発表)“全国2位”の函館などは、このご時世、都市間の競争が激化する中、人口「30万人弱」の都市が、如何に「観光産業で生き残るか?」を掲げ、明らかに目の色や危機感、本気度が違います。

それも、その筈で、函館市における観光消費額ですが、日帰りの観光客は「約9500円」を函館市に落としてくれますが、これが宿泊となると、その金額は、いっきに「約3万2000円」に膨れ上がる。

この数字の数々は、視察の際、函館市役所からレクチャーを受け、頂戴したモノですが、入り込み客数「433万人」による推計を見ると、観光客が直接消費した金額が「1040億円」と、観光の場合は、ここから各方面へ2次波及効果が生まれ、結果的に波及効果額は「1466億円」にまで上ります。

折角ですから、話を脱線させれば、時に、旧市民球場跡地を「公園に」と言う声を伺いますし、私も無論、そうした意見を頭ごなしに否定するつもりはありません。

しかし、カープが、あの場所に存在した際、周辺地域や広島市へ「もたらす」影響として、何が大きかったか?と言えば、この2次、3次にわたる波及効果が多大にあったのです!

県外からも人々が訪れては、試合前にお弁当を買う、ショッピングをする、試合後に食べに出かける、飲みに繰り出す。

ならば、素朴な疑問として、ぶらりと憩いを求めて都心の公園に集まってきた方々が、どれだけ周辺に「波及効果」をもたらしてくれるのでしょうか? 

ここを否定しないまでも、ならば、そこから400m北側に位置する、年間利用日数が“ごく僅か”である中央公園で「全ては、こと足りるだろうに」と思えるのは私だけでしょうか?

話は函館へと戻りますが、函館市の場合、入り込み客数に対して、宿泊客数は「66%」にも上り、100人が函館を訪れれば、66人が宿泊をして、その1人1人が「約3万2000円」を消費して行かれる。

確かに、函館のセールス・ポイントが「朝市」と「夜景」なのですから、観光客も、こぞって宿泊しますが、それだけではなく、そこには確固たる「努力」が存在します。

例えば、函館市の職員は、JRの商品(ツアー)開発会議にも出席して、一緒にツアープランを練ったり、他に、観光に力を入れるにあたり、まずは「地元市民に、地元の魅力」を再発見して貰う取り組みに着手し、従来の「見る」観光に、地元民を介在させては、外からの観光客に函館市のアクティビティに参加してもらい、一緒に「体感する」観光へも取り組んでいます。

おもてなしを含め、「地元民」が、最も大事な観光資源であると口にされておりました。

話は、完全に北の彼方へ飛んでおりましたが、要は菓子博でして、広島市は、多大なる支援金を出すのならば、「押し付け」にならぬ程度に、アイデアも出して参りましょう。

主催者の実行委員会と密なる連携を組んで、今回の菓子博を“絶好の機会”と捉えては、最大限に活かし、最大限の波及効果を生み出して行く!

そこで、改めて伺います。現時点で、広島市としては「菓子博の期間中」に相乗効果を生み出すべく、何か取り組みを計画されておりますでしょうか? お聞かせ下さい。

※行政側 答弁

とにかく、来春などアっという間に訪れるでしょうから、一段ギアを上げて、この好機を活かすべく取り組んで頂きたいと思います。

と同時に、今回は、市民の皆様がお金を負担して、沢山の人々が集い、多大なる波及効果が見込める「分かり易いイベント」が存在したので、敢えて、そこを例に話を展開しましたが、こうしたイベントで言えば…。

平和コンサートも、アニメーション・フェスティバルも、ボルゴ・グラード市との記念行事から「国際交流・協力の日」に至るまで、それこそ「365日が菓子博」のつもりで、日々、市民の皆様に、広島の魅力を再発見して頂き、観光客も取り込めば、この広島で、しっかりと「おもてなし」が出来るよう、皆様には、熱く、熱く、取り組んで頂く事を要望して、私の質問を以上とさせて頂きます。 有り難うございました。