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石橋りゅうじ 議会棟控室

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拝啓 背景です

本会議や決算特別委員会が閉会を迎えようとも。

相変わらず、他の委員会も舞い込めば、来客に打ち合せ、等々。

平日に週末も無い日々が続いておりますけども。

その日の行動を綴るブログばかりにあらず、時には政治の内情にも迫るとして。

何を取り上げようか?とタイムリーなネタを模索した結果、先に報じられていた…

「西広島バイパス高架延伸事業」について、掘り下げてみる事にします。

他都市と比べても、地下鉄は無く、路面電車以外は、主だった私鉄も無く。

高速道路の整備が都心部周辺から徐々に整って来た感はあっても。

公共交通網や各種道路の整備が行き届かず、慢性的な渋滞を起こすは常で。

国道2号線の往来をはじめ、街中を大型輸送トラックが横断する、稀有な街。

そんな脆弱なインフラ体制を抱える広島市にあり、上記の高架延伸事業。

(かつては「道路がジャンプ台のまま事業が止まっている」と揶揄される事も)

その再開へ向けた胎動、リスタートの予兆は、関係者からも嬉しい声が上がります。

私も6年前位の本会議で「再開への検討を始めてみては?」と提言しただけあって。

“そこ”を否定する者ではありませんけども、闇雲に「肯定」する立場ではなく。

事前、十分な「検証」に「検討」が必要である思いに変わりはありません。

一見、過去の経緯(国から付けられた予算を本市が返した)や、昨今の報道からも。

本市が国へ向けて懇願しては、やっと国が交渉のテーブルについて下さった。

そんな“外形的なイメージ”を抱かれる市民の方々も多いかと存じますが。

実情として「前に進めたい」のは、他ならぬ“国”側です。

言わずもがな、一桁台の国道(今回は2号線)など、国が直轄で管理しているモノで。

しかしながら、近年は「郊外部」での事業は旺盛に進めながら「都心部」で着手する。

いわゆる「未開拓」の部分って、限られた箇所しか残っておりません。

そこで、国がらみで本市のケースを言えば、南区に…

「国交省の地方整備局広島国道事務所」が存在しますが、ここに仕事(担当)を増やし。

安定的に向こう10年以上も運営させて行く為には、冒頭の事業「再開」は欠かせません。

つまり、国は「進めたい」。切に。

(推測の域であり、かつ「国が悪い」なんて胆略的な話にあらず)

しかし、そうなると総事業費の内、無条件に3分の1は本市が負担しなければならず。

一昔前の試算となれ、約300億円の内、100億円は本市が自動的に支出する事に。

しかも、あくまで私見ながら、昨今の労務単価や資材の高騰により、十中八九…

どう少なく見積もっても本市の持ち出しは「150億円」くらいに膨らんで行く事でしょう。

だからこそ、本市も「二の足」と申しましょうか、慎重を期していたところはあって。

しかし、周囲から外堀を埋められて行き、次第に、引くに引けない状態となっては?

この度があると。無論、誰が良い悪いとの話にあらず。

人々の利便性が向上しては、資産価値の上昇にも繋がり、街が発展するのであれば「是」。

(周辺住民との住環境に係わる折衝も忘れてはならず)

ただし、延長するのは「2.3km」であり、その必要性と効果を検証するは、必須です。

また、国との関係性にせよ、ただ迎合するでなく、喧嘩するでなく、つかず、離れず…

上手に付き合えば、色んな妙案(スキーム)は活用できるモノで、この辺の塩梅は?

ひとえに「政治手腕」が問われて来たりもして。

いずれにせよ「前門の虎、後門の狼」の様に、行くも戻るも「災い」ではありません。

この辺りを解決するからこそ、が、政治の醍醐味の一つ、とも言え。

今後も、要注目です。

投稿日 : 2018年11月06日
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